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福島は語る 

3月11日(月)19:00上映 

日時

3月11日(月)19:00上映 

料金

一般¥2,000/ユース(22歳以下)・ジュニア¥1,500/シニア・UPLINK会員・ユース(22歳以下)会員¥1,200

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詳細 DETAIL

【チケット発売日】
アップリンク会員オンライン先行発売:3月5日(火)22:00
一般発売(オンライン・窓口):3月6日(水)10:00

メモリアルデーの特別上映会
上映後ミニライブ付きイベント有

スペシャルゲストライブ:七尾旅人


震災で追われた人びと。
それぞれに違った涙の色がある――

いまを生きるすべての人たちへ
分断された私たちが語り継ぐ14のメッセージ

東日本大震災から8年になろうとしている。2020年の東京オリンピックを前に日本中が浮き足立つなか、フクシマは「終わったこと」として忘れ去られようとしている。しかし、原発事故による放射能汚染で故郷や住処を追われ、生業を失い、家族離散を強いられ、将来への希望を奪われた十数万人の被災者たちの傷は癒えることなく、膿み、疼き続けている。 その被災者たちが心底に鬱積した深い思いを吐露した。『沈黙を破る』(2009)、『飯舘村―故郷を追われる村人たちー』(2012)、『異国に生きるー日本の中のビルマ人―』(2013)など数々の作品で高い評価を受ける土井敏邦監督が、100人を超える証言者の中から選び抜いた14人の現在進行形の”福島の声”を、4年かけて映像作品に仕上げた。日本に住むすべての人に向けて語り継ぐ、珠玉の証言ドキュメンタリー。

【STORY】
第一章「避難」(25分) ・「自主避難」をめぐる家族間の軋轢と崩壊、他県で暮らす避難者たちと福島に残る人びととの乖離、避難生活の厳しさと苦悩に引き裂かれていく福島出身者たち。

第二章「仮設住宅」(16分) ・4畳半一間での独り暮らす孤独感と先が見えない不安。「避難解除」され仮設住宅を出ても、大家族が共に暮らす元の生活に戻れない喪失感。

第三章「悲憤」(15分) ・「補償」を受ける負い目と“生きがい”の喪失。「帰村宣言」で補償を打ち切られた生活苦と先の見えない不安と病苦に、“自死”の誘惑が脳裡を過ぎる被災者。

第四章「農業」(29分) ・「福島産だから」と避けられる農産物。福島を想いながらも他県産を求める自責と葛藤。農家は“農業と土への深い愛着”と、経営破たんの危機の間で揺れ動く。

第五章「学校」(14分) ・教え子が強制避難で県内外に散った双葉町の小学校教師が、差別を恐れ「原発立地の町」出身だと名乗れない子どもたちの葛藤を語る。

第六章「抵抗」(15分) ・「水俣病」と同様、被害を隠蔽し矮小化する国家の体質。「福島原発」が象徴する根強い「東北差別」と“構造的な暴力”。これと闘う反原発運動のリーダーたちの抵抗。

第七章「喪失」(41分) ・「帰還困難区域」となった故郷の村も家も石材工場を失った被災者。その喪失に絶望した跡取り息子も逝った。原発事故で「人生を狂わされた」村人の慟哭。 最終章「故郷」(15分) ・「暮らす人びと一人ひとりの人生すべてを知る」故郷。「汚染されても美しい」故郷。原発事故が福島の被災者たちに“故郷”の意味を問いかける。

『福島は語る』
(2018年/日本/カラー/170分)
出演者:岡部理恵子、星ひかり、松本徳子、藤島昌治、渡辺洋子、佐久間いく子、中村和夫、地脇美和、大河原多津子、大河原伸、小野田陽子、村田弘、武藤類子、杉下初男、杉下龍子、小野田敏之
監督・撮影・編集:土井敏邦
整音:藤口諒太
朗読・題字:高橋長英
写真:森住卓
挿入歌:「ああ福島」李政美(作詞:武藤類子、作曲:李政美)
後援:城南信用金庫
宣伝美術:野田雅也
ウェブサイト:安藤滋夫
配給:きろくびと、ピカフィルム