■「サン・ソレイユ」=104分
世界を旅するカメラマンから届いた手紙を朗読する女性。日本とアフリカ、記憶や旅をテーマに、フィクションやドキュメンタリー、哲学的考察が混在したマルケルの代表作の1本。1983年ベルリン国際映画祭OCIC特別賞受賞。
監督・撮影・編集:クリス・マルケル
日本語版字幕:松岡葉子 配給:パンドラ
パリ生まれの映画作家/プロデューサー/写真家など。本名はクリスチャン=フランソワ・ブッシュ=ヴィルヌーヴ。第二次世界大戦中は、ナチスに対するレジスタンスに参加。『夜と霧』(1955年)でアラン・レネの助監督を務める。
記憶と記録、歴史と個人史、戦争、虚構と現実など、永遠に消えることのないテーマで数多くの作品を発表。フィルム、写真、本、ビデオ、ゲームなど、多様なメディアを自在に使って完成させる作品は優雅な映像詩のようであり、映画史上、他に例のない作風を確立させ、『12モンキーズ』(1995年製作・日本公開は1996年/ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞(ブラッド・ピット)他)のテリー・ギリアム監督を始め、影響を受けたクリエイターは世界中に数多い。監督以外にも、『ベトナムから遠く離れて』(1967年製作・日本公開は1968年/アラン・レネ ウイリアム・クライン アニエス/ヴァルダ クロード・ルルーシュ ヨリス・イヴェンス ジャン=リュック・ゴダール共同監督)のプロデューサーなど、多彩な作品の誕生に寄与した。また数回来日し 日本についての作品もつくっている。