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主戦場

上映中~11月14日(木)

日時

上映中~11月14日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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緊急アンコール上映決定

ミキ・デザキ監督の映画『主戦場』を11月8日からアップリンク吉祥寺で再上映します。

この作品は、2019年5月24日から9月19日まで既にアップリンク吉祥寺で上映し、合計5,624人の方が鑑賞し、何の問題も起きることもなく上映を終えました。
今回、「KAWASAKIしんゆり映画祭」での上映が決まっていたのに、上映が中止になったということを受け、映画館として何ができるかを考えました。
その結果、『主戦場』を再上映することにしました。大きな話題になった作品ですが、観ていない人もまだまだ多いと思います。

「KAWASAKIしんゆり映画祭」の会場、川崎市アートセンターから直線で18キロ離れたアップリンク吉祥寺ですが、まず『主戦場』を観てもらい、映画祭主催者たちがどういう論点で上映を中止したのかを考えるきっかけを作りたいと思います。

今年は、表現に関してさまざまな出来事がありました。『あいちトリエンナーレ』での「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到し、安全な運営ができないということで主催者が展示を中止しました(閉幕1週間前に再開)。またその『あいちトリエンナーレ』に対して、主催者が来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような重大な事実を申告しなかったため、実現可能な内容になっているか、そして事業の継続が見込まれるか、適正な審査ができなかったことを理由に、文化庁が助成金交付を取り消しました。
太田信吾監督の『解放区』は、西成の釜ヶ崎地区の描写で2014年に大阪市から助成金交付の条件として修正を指示されましたが、監督は修正を拒否し助成金を返還し、今年公開されました。
真利子哲也監督の『宮本から君へ』は、出演者のピエール瀧氏が麻薬取締法違反で有罪判決を受けたことで、文部科学省が所管する日本芸術文化振興会が「国が薬物使用を容認するようなメッセージを発信することになりかねない」と判断し、一度交付した助成金を取り消しました。
そして、『主戦場』は、上映差し止めを求める裁判中の映画を上映するのは難しいと「KAWASAKIしんゆり映画祭」を共催する川崎市が表明し、それを受けた映画祭運営委員会が上映中止を決めました。

私個人の考えは、あらゆる人から徴収した税金を使い、公的資金で運営する組織、イベントこそ、人権に配慮した上で、あらゆる人の意見を反映した表現や活動を制限することなく公的なサポートをすべきと考えています。

アップリンクの立場からは、まず議論されている映画を自分の目で確かめて、今、日本で起こっている表現の自由、検閲、公的助成金、自主規制、自粛、忖度などをキーワードとした問題を考えてほしく思います。

浅井隆
アップリンク代表


ひっくり返るのは歴史か
それともあなたの常識か

ようこそ、「慰安婦問題」論争の渦中へ

あなたが「ネトウヨ」でもない限り、彼らをひどく憤らせた日系アメリカ人YouTuberのミキ・デザキを、おそらくご存知ないだろう。ネトウヨからの度重なる脅迫にも臆せず、彼らの主張にむしろ好奇心を掻き立てられたデザキは、日本人の多くが「もう蒸し返して欲しくない」と感じている慰安婦問題の渦中に自ら飛び込んでいった。

慰安婦たちは「性奴隷」だったのか?「強制連行」は本当にあったのか? なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか? そして、日本政府の謝罪と法的責任とは……?

次々と浮上する疑問を胸にデザキは、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、ケント・ギルバート(弁護士/タレント)、渡辺美奈(「女たちの戦争と平和資料館」事務局長)、吉見義明(歴史学者)など、日・米・韓のこの論争の中心人物たちを訪ね回った。さらに、おびただしい量のニュース映像と記事の検証と分析を織り込み、イデオロギー的にも対立する主張の数々を小気味よく反証させ合いながら、精緻かつスタイリッシュに一本のドキュメンタリーに凝縮していく。そうして完成したのが、映画監督ミキ・デザキのこの驚くべきデビュー作、『主戦場』だ。

映画はこれまで信じられてきたいくつかの「物語」にメスを入れ、いまだ燻り続ける論争の裏に隠された“あるカラクリ”を明らかにしていくのだが——それは、本作が必見である理由のごくごく一部に過ぎない。

さて、主戦場へようこそ。

『主戦場』(2018年/アメリカ合衆国/DCP/122分/配給:東風)
監督・脚本・撮影・編集・ナレーション:ミキ・デザキ
プロデューサー:ミキ・デザキ ハタ・モモコ アソシエイトプロデューサー:カン・ミョンソク 
音楽:オダカ・マサタカ アニメーション:1K FILMS 製作:ノーマン・プロダクションズ
出演:トニー・マラーノ aka テキサス親父 藤木俊一 山本優美子 杉田水脈 藤岡信勝 ケント・ギルバート 櫻井よしこ 吉見義明 戸塚悦朗 ユン・ミヒャン イン・ミョンオク パク・ユハ フランク・クィンテロ 渡辺美奈 エリック・マー 林博史 中野晃一 イ・ナヨン フィリス・キム キム・チャンロク 阿部浩己 俵義文 植村隆 中原道子 小林節 松本栄好 加瀬英明 他