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キューブリックに魅せられた男

上映中~11月14日(木)

©2017True Studio Media

日時

上映中~11月14日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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スタンリー・キューブリック没後20年特別企画

天才と仕事をする方法を教えます。
想像を絶する天才映画作家との30年の記録。

1948年生まれのイギリス人、レオン・ヴィターリ。ロンドン音楽演劇アカデミー卒業後まもなくに観た、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』の映像世界に圧倒された彼は、将来、この監督と仕事をしたいと心に誓う。その機会は思いのほか早く訪れ、当時役者として活躍し始めていた彼は『バリー・リンドン』のオーディションに合格、俳優としてキューブリックの現場に参加、その後、なんと役者としてのキャリアをすべて投げ打ち、自ら志願して、キューブリックの現場で映画製作について学び始める。

 現場助手として期待以上に有能だった彼は、キューブリックに重用され、彼の映画製作にかかわるさまざまなことに関与しはじめる。クリエイティヴの相談役を務める傍ら、キャスティング、俳優の演技指導、プリント・ラボ作業、サウンド・ミキシング、効果音制作、字幕と吹替の監修、宣材レイアウトの作成、海外テリトリー向け予告編の制作、在庫管理、配送、全世界での公開スケジュール管理、配給調整まで八面六臂の活躍ぶりだった。彼は自らをフィルムメイカーではなく、フィルムワーカー(映画仕事人、あるいは映画奉公人、映画使役夫)と呼ぶ。彼の仕事を通じて映画製作および配給・宣伝・マーケティングについての詳細が描かれ、映画づくりのノウハウが、映画産業志望者のみならず一般人にも魅力的に伝わるよう作品が展開する。

STORY
レオン・ヴィターリは有望な若手英国俳優。多感な時期に『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』に衝撃を受けた、キューブリック監督の信奉者でもあった。その彼が全力で挑んだのが新作『バリー・リンドン』のオーディション。万全の態勢で臨んだ結果、見事に合格を果たす。撮影初日、初めて監督本人と会った瞬間「電流が走った」とレオンは回想している。撮影が進む中、監督の厳しい要求の数々にもこたえ、2人は次第に親交を深めてゆく。クランクアップの後、レオンの中に「キューブリックとまた仕事がしたい」という思いが高まり、有望視されていた俳優業からスタッフ側に転身。念願叶い『シャイニング』からキューブリック組に参加する。ダニー少年役のキャスティングを任され、その子役の世話から演技指導までを手がけ、早くも監督の信頼を勝ち取るレオン。そして、この時からキューブリックは身の回りに無数にある、ありとあらゆる細かい用事や仕事を彼に任せ始める。その量は常識をはるかに超え、レオンは24時間365日体制を強いられる。そして、監督から課せられるプレッシャーは次第に彼を肉体的、精神的に追い詰めていく…。

『キューブリックに魅せられた男』(原題:FILMWORKER/2017年/アメリカ/カラー/94分/ビスタサイズ/5.1ch)
監督:トニー・ジエラ
主演:レオン・ヴィターリ
出演:ライアン・オニール、マシュー・モディーン、R・リー・アーメイ、ステラン・スカルスガルド