日時
上映終了
料金
一般￥1,900／ユース（19歳～22歳）￥1,100／アンダー18（16歳～18歳） ￥1,000／シニア（60歳以上）￥1,200／ジュニア（15歳以下）￥800／UPLINK会員￥1,100（土日祝￥1,300）／UPLINKユース会員（22歳以下）いつでも￥1,000
詳細 DETAIL
今突然、「好きだ」と伝えたら、
キミは何て言うだろう
原作・又吉直樹の恋愛エッセイ×監督・玉田真也（『あの日々の話』）×主演・渡辺大知
スマホにメッセージが届けば思わず頬が緩み、会えばささいなことで笑い合える。バカなことをしてツッコんだりするけれど、本当はエルボーとかキックとかじゃなくて君に触れてみたい。それでも、一歩踏み出してこの関係が壊れてしまうなら、今のままの2人の関係で十分幸せだ。きっと僕が好きな人は永遠に僕のことを好きにならないから―。
2015年に「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹が、2017 年「別冊カドカワ 総力特集『又吉直樹』」に書き下ろした恋愛エッセイが原作。好きな人に思いを伝えられない男の目線から、恋する喜びや葛藤、揺れ動く感情を丹念に描き出す。一歩踏み出す勇気がなく、恋する相手に翻弄される男の姿は、もどかしく時に滑稽だけれど、恋愛を経験した人なら誰でも共感できる切なさや痛さが散りばめられている。世の中にあふれる女性目線の恋愛映画とは一味違った、純粋すぎる男の恋心が観る人の感情を揺さぶる稀有な作品だ。
主人公の加藤を演じるのは、ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルを務め、主演で俳優デビューした『色即ぜねれいしょん』（09 / 田口トモロヲ監督）で日本アカデミー賞新人俳優勝を受賞した渡辺大知。恋に奥手な人の好い青年の心の機微を繊細に表現している。加藤が恋心を抱く美帆役は、NHK 連続テレビ小説「半分、青い。」（18）に出演し脚光を浴びた奈緒。奔放な言動で加藤を翻弄するヒロインを魅力的に体現。さらなるブレークが期待される若手実力派の２人が初共演し、等身大の男女をみずみずしく演じている。他にも話題作の出演が相次ぐ俳優陣が存在感を発揮。美帆の友人役は、『フラガール』（06 / 李相日監督）に出演した徳永えり。美帆の恋人役は、『淵に立つ』（16 / 深田晃司監督）で第38 回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞した仲野太賀。ほかに朝倉あき、山本浩司らが、主人公の本心をあぶりだす重要な役どころを担っている。
監督・脚本は、新進気鋭の劇作家として活躍する演劇ユニット「玉田企画」の玉田真也。日常の中にある「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現するのを得意とする玉田監督の手腕により、シュールな言葉がテンポよくやりとりされる会話劇に仕上がった。
又吉作品特有の平凡な日常のささいな瞬間を切り取る優しい目線と、玉田監督の空気を鮮明に映し出す脚本・演出で、恋愛関係ではなく恋愛感情そのものにスポットを当て、痛くて切ないエピソードの数々で紡ぎだされるリアルな恋愛を描く。壁ドンもドラマチックな出来事もない“非キラキラ系”だからこそ、自分のことのように感じられる等身大の恋物語だ。
【STORY】
思い通りにならない君だけど、君と言う存在が僕の期待を裏切ったことは一度もない。
脚本家の加藤（渡辺大知）は、奔放な美帆に振り回されっぱなし。それでも、独特の世界を持っていて、時折核心を突いたことを言う美帆（奈緒）と過ごす時間は楽しく、ツッコんだり大笑いしたり。一見、仲の良いカップルのようだが、加藤はその関係が壊れるのが怖くて、恋する思いを伝えられずにいる。美帆も加藤のことを友人に「すごく感覚が合う人」と話しているが、他に好きな人がいることを加藤に相談していて、本心がつかめない。加藤の恋は一方通行だが、恋愛関係という単純なものではなく、2人だけの緊密な今の関係性に幸せを感じている。脚本を執筆しているドラマのモデルは自分と美帆で、美帆の突飛な言動をヒロイン像に反映しているが、加藤の友人たちにはヒロインの魅力も煮え切らない関係性も全く理解されない。周囲の意見に背中を押され、友達以上の関係に踏み出そうと心を決めるが、もどかしい恋の行方は―。
『僕の好きな女の子』（2019 年／カラー／アメリカンビスタ／DCP／90 分）
監督・脚本:玉田真也（『 あの日々の話』）
出演：渡辺大知 、奈緒、山科圭太、野田慈伸、前原瑞樹、萩原みのり、後藤淳平 (ジャルジャル)、福徳秀介 (ジャルジャル)、たくませいこ、児玉智洋 (サルゴリラ)、秋乃ゆに、濱津隆之、東龍之介、柳英里紗、長井短、朝倉あき、徳永えり、山本浩司、仲野太賀
原作:又吉直樹(別冊カドカワ総力特集『又吉直樹』内「僕の好きな女の子」)
主題歌:「友達じゃがまんできない」作詞・作曲:前野健太
制作:吉本興業、TBS テレビ
制作プロダクション:MOTION GALLERY STUDIO、コギトワークス
製作・配給:吉本興業