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わたしは金正男を殺してない

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料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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殺されたのは、私の人生。

2017年、クアラルンプール空港で北朝鮮の最高指導者・金正恩の実兄・金正男が殺された。暗殺者として捕まったのは、二人の若い女性だった・・・。

今世紀最大の暗殺事件の謎に迫るドキュメンタリーの誕生

その衝撃的な事件は2017年2月13日、マレーシアで起こった。北朝鮮の最高指導者、金正恩の異母兄である金正男が、大勢の利用者でごった返すクアラルンプール国際空港の出発ロビーで殺害されたのだ。さらに世界中を驚かせたのは、マレーシアの警察に逮捕された容疑者が、“暗殺者”のイメージからはあまりにもかけ離れた20代のふたりの女性だったことだ。インドネシア人のシティ・アイシャと、ベトナム人のドアン・ティ・フォン。現場のあちこちに設置された監視カメラには、搭乗手続きをしようとしていた金正男に彼女たちがじゃれつくように襲いかかる様子や、金正男が警官らに助けを求め、ふらつく足取りで空港内のクリニックに入る姿が生々しく捉えられていた。そして金正男はまもなく死亡。猛毒の神経剤VXを顔に塗りたくられたことが原因だった・・・。

『わたしは金正男を殺してない』はこの何もかもが奇妙かつ大胆で、謎のベールに覆われた世紀の暗殺事件の真相に迫ったドキュメンタリーだ。はたして容疑者のシティとドアンはプロの殺し屋なのか。彼女たちと、その背後で暗躍していた北朝鮮の工作員たちとの関係はいかなるものなのか。アメリカでもっとも有名なセックス・セラピストの人生を描いた『おしえて!ドクター・ルース』(2019)で絶賛されたドキュメンタリー監督ライアン・ホワイトが、マレーシア、インドネシア、ベトナムで粘り強い取材を敢行した本作は、まさに想像を絶するミステリーの真実を観るものに提示していく。

SNSを通して暗殺者になるまでの60日間の真実────。
20代のふたりの女性はプロの暗殺者か、それとも悲劇の主人公か?

弁護団やジャーナリストへのインタビュー、空港の監視カメラなどの記録映像をふんだんに盛り込んだこのドキュメンタリーは、貧しい日常を抜け出そうとあえいでいたインドネシア人のシティ、希望していた職に就けずに女優を夢見ていたベトナム人のドアンの知られざる実像に迫っていく。ミスターYやジェームズなどと称し、素性を隠しSNSを通して彼女たちそれぞれに接触した北朝鮮の工作員たちは、日本のTV向けの“イタズラ動画”への出演話を持ちかけ、恐ろしいほど巧妙かつ入念な手口で、無邪気で夢見がちなふたりの女性を60日間かけて暗殺の実行犯へと仕立てていった。本作は自分たちが北朝鮮の巨大な陰謀に巻き込まれたとは知る由もないシティとドアンが、何気なくSNSに投稿した動画や、工作員たちと交わしたテキストやメッセージも織り交ぜ、信じがたい暗殺計画の裏側を時系列に沿って克明に映し出す。

また、ホワイト監督は、暗殺当日のシティとドアン、彼女たちを操る北朝鮮の工作部隊、何も知らずにひとりで空港にやってきた金正男の行動を緻密に映像化。有罪になれば絞首刑に処せられることは免れないシティとドアンの裁判の模様も、音声データやイラストを駆使して再現していく。報道では伝えられなかった深い闇の中の真実が次々とあふれ出てくる驚愕の展開に、誰もが言葉を失い、戦慄を覚えずにいられない、衝撃のドキュメンタリーが誕生した。

『わたしは金正男を殺してない』(2020年/アメリカ/英語他/104分/英題:ASSASSINS)
監督:ライアン・ホワイト『おしえて!ドクター・ルース』『ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判』
配給:ツイン