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叫び声/わたしは元気 異能・渡辺紘文監督特集-大田原愚豚舎の世界 VOL.2-

上映終了

日時

上映終了

料金

一般¥1,500/シニア¥1,200(60歳以上)/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100/UPLINKユース会員(22歳以下)はいつでも¥1000

詳細 DETAIL

\舞台挨拶決定/

11月18日(水)上映後
登壇者:渡辺紘文(本作監督)、渡辺雄司、矢田部吉彦(東京国際映画祭シニア・プログラマー)

11月19日(木)上映後
登壇者:渡辺紘文(本作監督)、渡辺雄司

※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。


\来場者プレゼント決定!/

ご来場の皆さまに各プログラム上映作品のポストカードをプレゼント致します。

▪入場特典ポストカード(全7種)

 

※数量限定、無くなり次第終了となります。


確固たる世界観の「進化」と「深化」。
何者にも到達し得ない新たな境地へ―――。

昨年に引き続き、異能・渡辺紘文監督の特集上映を開催!
大田原愚豚舎最新作『叫び声』、『わたしは元気』に加え
過去作6作を日替わり上映

“大田原愚豚舎”は今村昌平の長男・天願大介による命名のもと、映画監督・渡辺紘文と映画音楽家・渡辺雄司の兄弟によって2013年に旗揚げされた映像制作団体。故郷・栃木県大田原市を拠点に活動し、ほぼ毎年1本以上のペースで精力的に作品を発表してきた。
早くも2本の新作が登場。2019年の東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞を受賞した「叫び声」、2020年のウーディネ・ファーイースト映画祭でワールド・プレミア上映された「わたしは元気」を中心に、渡辺紘文監督の処女作「八月の軽い豚」や、「そして泥船はゆく」「七日」「プールサイドマン」「地球はお祭り騒ぎ」「普通は走り出す」を日替わり上映!


映画制作集団 大田原愚豚舎とは?

映画制作集団「大田原愚豚舎」は2013年、日本映画界の巨匠 今村昌平監督の長男 天願大介氏が命名し、映画監督・渡辺紘文と映画音楽家・渡辺雄司兄弟によって旗揚げされた映画制作団体。渡辺兄弟の故郷、栃木県大田原市を拠点に独自の映画創作活動を展開し、精力的に作品を製作・発表・上映し続けている。長編映画『そして泥船はゆく』『七日』『プールサイドマン』『地球はお祭り騒ぎ』が4作連続で東京国際映画祭への正式出品。『プールサイドマン』は東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門で作品賞、ドイツのニッポンコネクションにおいて、ニッポン・ヴィジョンズ審査員賞を受賞。MOOSIC LAB 2018で『普通は走り出す』が審査員特別賞を受賞。2019年には世界初の特集上映が開催され連日満席の大盛況。同年、東京国際映画祭に出品された『叫び声』が監督賞を受賞。最新作『わたしは元気』と共にウディネ・ファーイースト映画祭に正式招待、海外初の特集上映も組まれた。今回は『叫び声』『わたしは元気』を中心に、過去作の特集上映が決定。


【上映スケジュール】

■10月30日(金)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■10月31日(土)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月1日(日)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月2日(月)『普通は走り出す』(109分)
■11月3日(火)『地球はお祭り騒ぎ』(116分)
■11月4日(水)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月5日(木)『プールサイドマン』(118分)

■11月6日(金)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月7日(土)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月8日(日)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月9日(月)『七日』(111分)
■11月10日(火)『そして泥船はゆく』(88分)+『八月の軽い豚』(42分)
■11月11日(水)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月12日(木)『普通は走り出す』(109分)

■11月13日(金)『地球はお祭り騒ぎ』(116分)
■11月14日(土)『プールサイドマン』(118分)
■11月15日(日)『七日』(111分)
■11月16日(月)『そして泥船はゆく』(88分)+『八月の軽い豚』(42分)
■11月17日(火)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)
■11月18日(水)『普通は走り出す』(109分)
■11月19日(木)『叫び声』(75分)+『わたしは元気』(60分)


【上映作品】

『叫び声』(2020/モノクロ/STEREO/75分)

第32回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門 監督賞受賞作品
北関東郊外の農村を舞台に、年老いた祖母とふたりで暮らす豚飼いの男が豚舎で黙々と働く姿を極限まで言葉を排した映像で綴る異色の人間ドラマ。鮮烈でシャープなモノクロ映像、執拗で徹底的なミニマル描写、実験的で挑発的な音響効果、感情を掻きむしるような土着的な映画音楽等、これまでの大田原愚豚舎作品の特性を踏襲しながら、その世界をさらに進化・深化させ、何者にも到達し得ない新たな境地を切り拓いている。

監督・原作・脚本・編集・撮影:渡辺紘文
出演:渡辺紘文、平山ミサオ
製作総指揮:渡辺紘文、渡辺雄司、渡辺秀樹、渡辺あけみ
撮影監督:方又玹
音楽監督:渡辺雄司


『わたしは元気』(2020/モノクロ/STEREO/60分)

第22回ウーディネ・ファーイースト映画祭 正式出品作品
栃木県大田原市に暮らす小学3年生のりこちゃんの或る一日を描いた物語。大田原愚豚舎の第7作である本作は渡辺監督自ら撮影も手がけ、ヨーロッパ最大のアジア映画祭である第22回ウーディネ・ファーイースト映画祭でワールドプレミア上映され話題を呼び “近年の日本映画における最大の発見”と絶賛を浴びた。

監督・原作・脚本・編集・撮影:渡辺紘文
出演:久次璃子、久次啓太、須戸菜々香、渡辺紘文
製作総指揮:渡辺紘文、渡辺雄司、渡辺秀樹、渡辺あけみ


『普通は走り出す』(2018/モノクロ/STEREO/16:9/109min)

「蓮實重彦だろうが、アンドレ・バザンだろうが、淀川長治だろうが、佐藤忠男だろうが……!」など傍若無人に映画評論家への愚痴を炸裂させる大田原在住の自主映画監督。電話の向こうの「直井さん」なる人物といい、こりゃヤツアタリの楽屋オチか!?と思いきや、トリプルファイヤーの怪曲群がミュージカル顔負けにパズルのピースとして完璧に組み込まれている精巧さ。正しい意味でフェリーニを受け継いだ渡辺紘文版の『8 1/2』と呼ぶべき傑作。そして問題のシーン、燃えていく老舗映画雑誌の表紙に写っている映画作家は誰だ!?(森直人)

監督・脚本:渡辺紘文
出演:渡辺紘文、萩原みのり、古賀哉子、加藤才紀子、ほのか、黒崎宇則、永井ちひろ、久次璃子、平山ミサオ、松本まりか
劇中歌・主題歌:トリプルファイヤー
撮影監督:方又玹
音楽監督:渡辺雄司
企画:直井卓俊


『地球はお祭り騒ぎ』(2017/モノクロ・パートカラー/STEREO/16:9/116分)

愛犬のリンゴと穏やかな生活を送り、小さな町工場で働く本田と同僚のビートルズマニア・平山が東京ドームで開催されるポール・マッカートニーの来日コンサートへ向かうまでの珍道中。大田原愚豚舎の十八番とも言える”車中で一方的に喋り続ける男”のシーンでの渡辺節(もちろんほぼ悪態)にはいよいよ磨きがかかり、カウリスマキと落語が合体したようなおかしみと悲しみが溢れる。撮影中に渡辺兄弟の祖母が100歳の米寿を迎えた記念碑的一作。(直井卓俊)

製作総指揮・脚本・編集・監督:渡辺紘文
出演:今村樂、リンゴ、渡辺紘文、井野勝美、井野亮子、渡辺あけみ、黒崎宇則、渡辺雄司、平山ミサオ
製作総指揮・音楽監督:渡辺雄司
撮影監督:方又玹
製作:渡辺秀樹、渡辺あけみ
絵本:今村幸治郎


『プールサイドマン』(2016/モノクロ/STEREO/16:9/118分)

『七日』で極められた日常の反復の、その先に屹立するのが本作である。無口なプール監視員が欠員の出た隣町のプールに派遣されるという、大田原が外部に広がるドラマチックな物語を持つ。単調な日常はラジオによって世界と結ばれ、そのコロンブスの卵的発想や特異な登場人物が作品のスケールを広げている。TIFF「日本映画スプラッシュ」部門で審査員満場一致の作品賞に見事に輝き、愚豚舎世界のひとつの到達点となった(…が、そこから先がまだあることを我々はすぐに知ることになる)(矢田部吉彦)

製作総指揮・脚本・編集・監督:渡辺紘文
出演:今村樂、渡辺紘文、平山ミサオ、黒崎宇則、戸田古道、鈴木仁、武田美奈、かりん
製作総指揮・音楽監督:渡辺雄司
撮影監督:方又玹
製作:渡辺秀樹、渡辺あけみ
特別協力:今村幸治郎、今村京子


『七日』(2015/モノクロ/STEREO/16:9/111分)

祖母と2人暮らしで職場の牛舎と家を往復し続けるだけの、絶望的な田舎町に生きる男の全く何も起こらない7日間。その哀愁すら感じる男の背中に渡辺雄司の音楽が悲しく寄り添い、変わらずループし続ける日常の残酷さがボディブローのように効いてくる。さながら”大田原愚豚舎版「ニーチェの馬」”とでも言うべき、世界屈指のミニマリズム映画の傑作。他作品を数本観てから挑んでほしい渡辺紘文ワールドの究極形態がここに。(直井卓俊)

製作・脚本・編集・監督:渡辺紘文
出演:渡辺紘文、平山ミサオ
製作・音楽監督:渡辺雄司
撮影監督:方又玹
制作:渡辺秀樹、渡辺あけみ
タイトルデザイン:方在基
特別協力:金信德、高久克寿、高久誠、高久欣子、高久フサ


『そして泥船はゆく』(2013/モノクロ・パートカラー/STEREO/16:9/88分)

大田原愚豚舎の記念すべき第一回作品は、渋川清彦の記念すべき主演第1作でもある。得体の知れない男と老婆の二人暮らし、シャープなモノクロ映像にシュールな物語世界、重要な役割を果たす音楽など、大田原映画の原型が全て込められており、終盤の仰天的展開を愛せるか否かで大田原世界の住人たりえるかが決まる踏み絵的な重要作である。第26回(2013)TIFFでプレミア上映されて観客の度肝を抜き、その後世界の映画祭を駆け巡った。(矢田部吉彦)

製作・脚本・監督:渡辺紘文
出演:渋川清彦、高橋綾沙、飯田芳、武田美奈、鈴木仁、羽石諭、戸田古道、平山ミサオ
製作・音楽監督:渡辺雄司
撮影監督:方又玹


『八月の軽い豚』(2007/カラー/スタンダードサイズ/42分)

セックスと暴力の無軌道な青春――。藤田敏八の伝説的な名作『八月の濡れた砂』の舞台は夏の湘南だが、ここは豚小屋とスナックしかねえクソ田舎だ!日本映画学校(現・日本映画大学)の卒業制作として撮られた鮮烈な「愚豚」の青春。出口なしの閉塞感を切り裂こうと、16mmのカラー映像に叩きつけられる荒ぶる魂。まだ独自の渡辺紘文スタイルが完成する前ながら「処女作に作家のすべてがある」との有名なテーゼを証明する必見作。主人公の親友役、のちに『岬の兄妹』の主演で映画界を震撼させることになる松浦祐也の狂気の爆演を見よ!(森直人)

監督・脚本:渡辺紘文
出演:完山京洪、松浦祐也、伊澤恵美子、山下葉子、柴田義之
撮影:バン・ウヒョン
音楽:渡辺雄司