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シリアにて

上映終了

(c) Altitude100 – Liaison Cinématographique – Minds Meet – Né à Beyrouth Films

日時

上映終了

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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ベルリン国際映画祭 パノラマ部門観客賞受賞
シリアの首都ダマスカス。アパートの一室に身を寄せる家族とその隣人。泥沼化する戦地の今を、ある女性の視点で描いた、家族を守るための、終わりのない24時間の密室劇。

三児の母であるオームは、自らが住むアパートの一室をシェルターにして、家族と隣人ハリマの一家を市街戦の脅威から守っている。一歩外に出ればスナイパーに狙われ、爆撃が建物を振動させ、さらに強盗が押し入ろうとする。果たしていつまで持ちこたえられるだろうか…。
第72回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画「娘は戦場で生まれた」や『アレッポ 最後の男たち』『ラッカは静かに虐殺されている』などのドキュメンターで繰り返し描かれてきた、死者数十万人、戦後最悪の人道危機ともいわれるシリア内戦の悲劇を、武器を一切持たない一般市民の女性の視点で捉えた、家族を守るための、いつ終わるとも知れぬ24時間の密室劇。

監督、脚本を務めるのは、ベルギーの社会派監督フィリップ・ヴァン・レウ。凛とした立ち居振る舞いで、死と隣り合わせの日常におびえる家族を強く導く女主人を演じたのは、『シリアの花嫁』『ガザの美容室』の名女優ヒアム・アッバス。『判決、ふたつの希望』のディアマンド・アブ・アブードが、隣人ハリマ役を圧倒的な存在感で演じ、カイロ国際映画祭主演女優賞を獲得。
戦争や兵器の映像を出さずとも、聴こえてくる音や、住人の心理的描写のみで、戦地に実際に立ち会っているかのような究極の臨場感とサスペンス性を獲得した本作は、第67回ベルリン国際映画祭観客賞を受賞し、世界の映画祭で18冠を獲得した。
今こそ世界に届けたい、終わりのない悲劇と、生きる希望を決して捨てない家族の姿を描いた緊迫のフィクション・ドラマ。

【STORY】
カーテン一枚、窓の外は死の世界。
でも、生きる希望は決して捨てない。

シリアの首都ダマスカス。未だ内戦の終息は見えず、アサド政権と反体制派、そしてISの対立が続いていたが、ロシアの軍事介入により、アサド政権が力を回復しつつある。そんな中、戦地に赴いた夫の留守を預かるオームは、家族と共にアパートの一室にこもり、そこに身を寄せた隣人で、幼子を持つハリマ夫婦とともに、何とか生活を続けていた。ある日、ハリマの夫がレバノンへの脱出ルートを見つけ、今夜こそ逃げようとハリマに計画を話していた。脱出する手続きをするために、夫はアパートを出て行くが、外に出た途端、スナイパーに撃たれ、駐車場の端で倒れてしまう…。

『シリアにて』(2017年製作/86分/G/ベルギー・フランス・レバノン合作/原題:Insyriated)
監督・脚本:フィリップ・ヴァン・レウ
出演:ヒアム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード、ジョリエット・ナウィス、モーセン・アッバス、モスタファ・アルカール、アリッサル・カガデュ、ニナル・ハラビ、ムハマッド・ジハド・セレイク
撮影:ヴィルジニー・スルデー
編集:グラディス・ジュジュ
音楽:ジャン=リュック・ファシャン
配給:ブロードウェイ