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トルーマン・カポーティ 真実のテープ

上映終了

© 2019, Hatch House Media Ltd.

日時

上映終了

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

“誰もが一度は会いたいと願うが、一度会えば二度とは会いたくない男”

早熟の天才作家トルーマン・カポーティ
死後36年を経て、未完の問題作『叶えられた祈り』執筆の裏側が今明かされる——

“恐るべき子供”と称された現代アメリカ文学寵児
死後36年を経て語られる、『叶えられた祈り』執筆の裏側

『ティファニーで朝食を』(58)、『冷血』(66)など多くの名作を残した20世紀を代表する文豪トルーマン・カポーティ。流行作家でもあり、マスメディアの急激な発展と共にあった戦後アメリカの代表的なセレブリティでもあった。『冷血』の大成功を経て、長年出版が待ち望まれた新作『叶えられた祈り』は、ニューヨークのハイソサエティの実態を描いた最高傑作となるはずだった。しかし「エスクァイア」誌に章の一部が発表されるや否や、そのスキャンダラスな内容によって激しい論争を巻き起こす。社交界から追放され、多くの友人を失ったカポーティは、アルコールと薬物中毒に苦しみ、作品の完成を待たずして60歳を目前にこの世を去ることとなる。
なぜ彼は、こんなにも多くの人を傷つけるような本を執筆したのだろうか?死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を濃密に網羅し、「未完の絶筆」とされている問題作『叶えられた祈り』をめぐるミステリーに迫る珠玉の文芸ドキュメンタリーがここに完成した。

戦後アメリカを代表するセレブリティたちの秘蔵映像と新旧インタビューから浮かび上がるカポーティの素顔

ジャーナリストのジョージ・プリンプトンによるカポーティの評伝『トルーマン・カポーティ』(97)を基にした本作は、オバマ政権時のホワイトハウスでソーシャル・セクレタリーを務めた異色の経歴を持つイーブス・バーノー監督のデビュー作。アメリカに先駆け、日本が世界初の劇場公開となる。作家ノーマン・メイラーや女優ローレン・バコールなど、当時の貴重な取材テープに加え、カポーティの養女ケイト・ハリントン、作家のジェイ・マキナニーやファッション・ジャーナリストのアンドレ・レオン・タリーなど、バーノー監督が独自のルートで入手した新たなインタビューから、謎に包まれたカポーティの素顔が見えてくる。
さらに、カポーティが主催した20世紀最高と謳われる伝説のパーティー「黒と白の舞踏会」の様子や、彼が親交を深めた社交界の美しく知性にあふれた女性たち(通称「白鳥(スワン)」)など、戦後アメリカのファッション、アート、カルチャーシーンを振り返りながら、当時のセレブリティたちの貴重な秘蔵映像なども垣間見ることができる。


【トルーマン・カポーティ】

1924年9月30日、アメリカ、ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。
19歳のときに執筆した「ミリアム」でO・ヘンリ賞を受賞、「アンファン・テリブル(恐るべき子供)」と評される。1948年、『遠い声 遠い部屋』を刊行。主な著書に、『夜の樹』、『草の竪琴』、『ティファニーで朝食を』、『冷血』、『叶えられた祈り』など。晩年は、アルコールと薬物中毒に苦しみ、1984年に友人宅にて死去。59歳没。

『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』(2019年/アメリカ=イギリス/英語/98分/カラー・モノクロ/ビスタ/5.1ch/原題:The Capote Tapes)
監督・製作:イーブス・バーノー
出演:トルーマン・カポーティ、ケイト・ハリントン、ノーマン・メイラー、ジェイ・マキナニー、アンドレ・レオン・タリー
字幕:大西公子
字幕監修:川本三郎
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:ミモザフィルムズ