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スウィート・シング  Sweet Thing

上映中~12月2日(木)

日時

上映中~12月2日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000【R15+】

詳細 DETAIL

宝物のような1日だった——
15歳のビリーと11歳のニコ、その家族の物語。

ジム・ジャームッシュと並ぶ米インディーズのアイコン、
『イン・ザ・スープ』のアレクサンダー・ロックウェル監督、25年ぶりの日本劇場公開作。

スティーヴ・ブシェミ、シーモア・カッセル主演の『イン・ザ・スープ』(1992)やクエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲスらと共同監督した『フォー・ルームス』(1995)などで知られ、ジム・ジャームッシュと並んで米インディーズ映画のアイコンであるアレクサンダー・ロックウェル。ロックウェル監督の日本での最後の劇場公開作は1995年の『フォー・ルームス』。その後もスティーヴ・ブシェミ、ジェニファー・ビールス共演の『13 rooms』(2002)や日本では配信のみの『ピート・スモールズは死んだ!』(2010)など人気作はあったもののなぜか日本公開されず、ロックウェル自身がニューヨーク大学で教鞭をとっているせいで寡作になり、本作はまさに待望の新作なのだ。

一貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督が本作で描くのは、親に頼ることができず、自分たちで成長していかなくてはならない15歳の少女と11歳の少年の物語。子育てができない親たちという現代社会の問題を描きながらも、16ミリフィルムで撮影された美しいモノクロとパートカラーの映像は詩的で美しく、『スタンド・バイ・ミー』(1986)も彷彿とさせる子どもたちの冒険は幸福に溢れている。

実の娘、息子、妻、そして気のおけない俳優たち、
16mmフィルム撮影のモノクロ&パートカラーの映像と最高に素敵な音楽の数々。

主役を演じるのは、監督の実の子どもたち。姉ビリー役を娘のラナ・ロックウェル。弟ビリー役を息子のニコ・ロックウェル。実際のパートナーであるカリン・パーソンズが母親イヴを、『イン・ザ・スープ』からの盟友で、近年は『ミナリ』への出演など活躍中のウィル・パットンが父親アダムを演じる。また、全編を彩る音楽も、本作の魅力の一つ。タイトルにもなっているヴァン・モリソン『Sweet Thing』やビリー・ホリディ、テレンス・マリック『地獄の逃避行』(1973)のサウンドトラックの引用など、ロックウェルの音楽センスが光っている。なお本作は2020年2月ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門にてワールドプレミア上映され、最優秀作品賞を受賞。キャスト、映像、音楽、全てに映画愛が溢れたインディーズ映画の決定版!

【STORY】

頼る大人をなくした姉弟2人は、あてのない旅へ——
甘美で切ない、現代版『スタンド・バイ・ミー』。

普段は優しいが酒のトラブルが尽きない父アダムと暮らす、少女ビリーと弟ニコ。ある日、父アダムが強制的な入院措置となり、身寄りのないビリーとニコは、家を出て行った母親イヴのもとへ行くのだが……。子どもたちの、悲しいけれどどこか希望に満ちた、ひとときの冒険が始まる。
世界はとても悲しい。でも、幸福な1日はある。その1日がずっと長く続きますように。

『スウィート・シング』(2020年/91分/アメリカ/カラー&モノクロ/英語/原題:Sweet Thing)
監督・脚本:アレクサンダー・ロックウェル(『イン・ザ・スープ』『サムバディ・トゥ・ラブ』『フォー・ルームス』)
出演:ラナ・ロックウェル、ニコ・ロックウェル、ウィル・パットン(『ミナリ』『ウェンディ&ルーシー』『アルマゲドン』『イン・ザ・スープ』)、カリン・パーソンズ