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MINAMATAーミナマター Minamata

上映中~12月2日(木)

日時

上映中~12月2日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

スケジュールとチケット SCHEDULE & TICKETS

11.29

11.30

12.01

12.02

詳細 DETAIL

一枚の写真が世界を呼び覚ます

ジョニー・デップが伝説の写真家ユージン・スミスの遺志を継ぎ、世界に伝える水俣の真実

人気実力ともに最高のハリウッドスターは誰かと問われれば、世界中の映画ファンの多くは、「ジョニー・デップ」をあげるだろう。アート系の作品からスーパーヒットを記録した『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの超大作まで、唯一無二のキャラクターをその独創的な表現力で生み出したジョニーは、アカデミー賞に3度、ゴールデン・グローブ賞は10度ノミネートされた。トップに立った後の俳優人生を、これからどう極めていくのかが注目されるジョニーが、最新作で全世界に関わるある重大なメッセージを、ハリウッドから発信するという挑戦へと打って出た。
それは、1冊の写真集を映画化するという、刺激的なチャレンジ。写真史に偉大な足跡を刻むユージン・スミスと、当時彼の妻だったアイリーン・美緒子・スミスが、1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ユージン・スミスは生誕100年・没後40年の2018年に、日本でも大規模な回顧展が開催されるなど、今尚、注目される史上もっとも偉大なフォトジャーナリストの一人。第二次世界大戦中、太平洋戦争に従軍しサイパンや、硫黄島、沖縄を撮影。戦後は何気ない日常にひそむ人間の素顔を切り取った写真で、アメリカの名高いグラフ誌「LIFE」のメインページを幾度も飾り、フォトジャーナリズムの歴史に多大な功績を残した。
そんなユージン・スミスが、熊本県水俣市のチッソ工場の廃水が原因となった日本の四大公害病の一つ“水俣病”を取材し、その悲劇を世界に知らしめ遺作ともなった写真集「MINAMATA」。長年、ユージン・スミスに憧れていたというジョニー・デップは、スミス役のオファーに飛びついた。だが、彼には条件があった。日頃から環境問題について確固としたヴィジョンを掲げるジョニーは、「MINAMATAの物語を正しく伝えたい」と切望し、自らプロデューサーに名乗り出た。水俣病が公式に確認されたのは1956年(1968年、公害認定)。今年で65年となるが、現在も被害者による様々な訴訟が続いている。ジョニーは今もまだ〈目の前の危機〉であるMINAMATAに当てたスポットライトで、各国で同じ環境被害に苦しむ多くの人々をも照らし出そうと決意したのだ。2020年、ベルリン国際映画祭で特別招待作品としてワールドプレミア上映され、熱い共感の喝采を浴びた衝撃の感動作が、遂に物語の舞台となった日本へと凱旋する。

苦難の瞬間にも浮かび上がる人生の美しさをワールドワイドに活躍する
実力派俳優とスタッフで描く今こそ体験するべき一本

ユージンのことを、「彼は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るジョニー・デップは、メディアに「ジョニーが役に消えた」と絶賛されるほどに、ヴィジュアルから内面までユージンを体現。戦時中の沖縄での過酷な取材で、心身ともに受けた傷に苦しむ写真家が、新たな闘いに身を投じていく生き様を、俳優生命のすべてをかけて現代に甦らせた。ユージンの復活を願う「LIFE」の編集者に英国の名優ビル・ナイ。チッソに補償を求める活動の先頭に立つ男を真田広之。チッソの社長を國村隼、ユージンを支えるアイリーン役を美波。さらに、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子と、国際的に高い評価を受ける実力派が集まった。
監督はジョニー・デップの指名で決まったアンドリュー・レヴィタス。プロデューサー、監督として実績を残す一方で、写真や絵画の才能を認められているアーティストだ。当時ユージンと共に水俣での3年間を過ごし、現在も環境保護の活動を続けるアイリーン・美緒子・スミス本人も協力。さらに製作チームは、美術・衣装の面でも徹底的なリサーチを行い、セルビア、モンテネグロに水俣を再現して撮影を敢行した。また、自然の囁きや命の叫びのように響く音楽は、産業公害に強い関心を持つ坂本龍一が、本編のラフカットを観て同じ志を持つ者として引き受けた。
人々の暮らしに寄り添ったユージン・スミスの瞳とカメラを通して私たちが見るのは、闇に包まれた苦難の瞬間にも、光として浮かび上がる人間の命の輝きと美しい絆。警告と希望を焼き付けた、今こそ体験するべき一本が誕生した。

【STORY】

1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る——。

『MINAMATAーミナマター』(2020年/アメリカ/英語・日本語/115分/カラー/G/原題:Minamata)
監督:アンドリュー・レヴィタス
脚本:デヴィット・ケスラー
原案:写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーン M.スミス(著)
出演:ジョニー・デップ、真田正之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子 and ビル・ナイ
音楽:坂本龍一
日本語字幕:高内朝子
提供:ニューセレクト、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド
配給:ロングライド、アルバトロス