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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド I’m your man

上映中~2月3日(木)

©Christine_Fenzl©Benedict_Neuenfels©Benedict_Neuenfels©2021, LETTERBOX FILMPRODUKTION, SÜDWESTRUNDFUNK

日時

上映中~2月3日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
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詳細 DETAIL

目の前に突然現れた理想の恋人は、アンドロイドでした。

第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞〈最優秀主演俳優賞〉受賞!
『美女と野獣』『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンスが
完璧な恋を仕掛けるアンドロイドに大変身!

人間とAIの間に芽生えた友情や恋を描くSFは『ブレードランナー』(82)や『A.I.』(01)、『her/世界でひとつの彼女』(13)、『エクス・マキナ』(15)など数多くの名作が作られてきた。変わったところでは小説のキャラクターが現実に現れてしまい、作家が自分好みの女性に書き替えていく『ルビー・スパークス』(12)がある。本作も人間と人工物の関係を描く設定だが、それらと違うのはアンドロイドであるトムには野心、恐怖、自由への欲求はなく、アルマを幸せにするためだけにプログラミングされている点である。

抜群のルックスと穏やかな性格と豊富な知識、ロマンチックなエスコートで難攻不落の彼女に恋を仕掛けるトムを演じるのは、『美女と野獣』(17)、『ダウントン・アビー』(10~15、19)で観客のハートをつかんだ二枚目俳優のダン・スティーヴンス。ケンブリッジ大学出身のインテリで、フランス語とドイツ語も堪能と、完全無欠のトムにドンピシャなキャスティングなのだ。英語訛りのドイツ語でリルケの詩を暗唱し、プロのダンサーのようにキレッキレのルンバを披露し、子犬のような瞳で見つめる。かと思えば、アルゴリズムがはじき出した歯の浮くような台詞をドヤ顔で披露し、『プリティ・ウーマン』の1シーンを再現しようと呆れられるなど、イケメンテクが空振りするトムを茶目っ気たっぷりに演じて笑いを誘う。
トムに尽くされても素直になれない複雑なアルマには、『es[エス]』(01)や『ヒトラーを欺いた黄色い星』(17)など、ドイツで活躍するマレン・エッゲルト。過去の悲しみを心にしまい込み、充実した仕事に打ち込みながらも、老いゆく父の姿に自らの孤独を重ねる現代女性アルマを繊細に演じ、ジェンダーレスとなって初の第71回ベルリン国際映画祭で演技部門最高賞<銀熊賞>を受賞した。2人の実証実験を見守る<ワケあり>相談員には、『ありがとう、トニ・エルドマン』(16)『約束の宇宙(そら)』(19)のザンドラ・ヒュラー。

監督は、超正統派ユダヤ教徒のコミュニティから逃亡する女性を描き、プライムタイム・エミー賞を受賞した『アンオーソドックス』(20/Netflixにて配信中)のマリア・シュラーダー。女優として『Aimée & Jaguar』(99/未公開)でベルリン国際映画祭最優秀女優賞に輝いた経験もあり、『エーミールと探偵たち』(01)、『ソハの地下水道』(11)など出演作が日本でも公開されている。本作ではミドルエイジクライシスに直面する女性をアンドロイドが救うラブロマンスでありながら、アルゴリズムがはじき出した居心地の良さに人間が溺れる危険性も匂わせる。哲学的な問いを投げかける本作は、早くも2022年度アカデミー賞国際長編映画賞ドイツ代表作に選出された。現在は、映画プロデューサーの権力を振りかざし、セクハラと性的暴行事件を繰り返したハーベイ・ワインスタインの行状を暴く『She Said(原題)』(22年公開予定)を撮影中と、ハリウッドで最も注目を集める監督のひとりとなった。

人間同士の恋愛は妥協や擦り合わせの繰り返しで、ままならないことばかりだが、感情と対応を計算してくれるアンドロイド相手ならストレスはゼロ。しかし、衝突のない関係は「愛」なのだろうか?それとも「高度で繊細なアルゴリズムの結果」なのか――? 果たして、人間アルマとアンドロイドのトムが行き着く未来とは・・・?
理想のパートナーを探し求めるあなたに贈る、クスっと笑えてほんのりビターな傑作ラブロマンス!

【STORY】

ベルリンのペルガモン博物館で、楔形文字の研究に没頭する学者アルマ。研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。そこに現れたのは紺碧の瞳でアルマを熱く見つめるハンサムなトム。初対面にもかかわらず、積極的に口説いてくる彼は、全ドイツ人女性の恋愛データを学習し、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた高性能AIアンドロイドだったのだ!
トムに課されたミッションは、“アルマを幸せにすること” ただひとつ。実験期間は3週間。献身的でロマンチックなトムのアルゴリズムは、過去の傷から恋愛を遠ざけてきたアルマの心を変えることができるのか?

『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(2021年/ドイツ映画/ドイツ語/107分/英題:I’m your man)
監督:マリア・シュラーダー
出演:ダン・スティーヴンス、マレン・エッガルト、ザンドラ・ヒュラー、ハンス・レーヴ
脚本:リーザ・ブルーメンベルグ & マリア・シュラーダー
原作:エマ・ブラスラフスキー
プロデューサー:リーザ・ブルーメンベルグ
制作総指揮:ダン・スティーヴンス & マリア・シュラーダー
撮影:ベネディクト・ ノイエンフェルズ
編集:ハンスヨルグ・ヴァイスブリッヒ
キャスティング:アンヤ・ディアベルグ
美術:コーラ・プラッツ
衣装:アネット・グーター
音楽:トビアス・ワーグナー
音響:パトリック・ヴァイゲル
日本語字幕:金澤荘子
後援:ゲーテ・インスティトゥート東京
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム