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ルネ・クレール レトロスペクティブ René Clair Rétrospective

上映中~2月3日(木)

© 1931 — TF1 INTERNATIONAL — SOCIETÉ DES FILMS — SONORES TOBIS Affiches S.I.P

日時

上映中~2月3日(木)

料金

【特別料金】一律¥1,300/UPLINK会員¥1,300/UPLINKユース会員(22歳以下)¥1,200/障がい者割引¥1,000 ※サービスデー適用外
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スケジュールとチケット SCHEDULE & TICKETS

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◆ルネ・クレール レトロスペクティブをご鑑賞のお客様に、ベストセレクション5作品のポストカードの中から1枚をランダムにプレゼントいたします。

◆さらに、ルネ・クレール レトロスペクティブの上映作品いずれかのチケット2枚を窓口でご提示いただくと、先着でオリジナルステッカーをプレゼントいたします!


ルネ・クレール レトロスペクティブ

映画の神様、ルネ・クレールからの贈りもの
映像と音楽が紡ぐ、リリカルなパリの下町ファンタジィの世界へ

チャップリン、小津安二郎、ジャック・ドゥミら世界の監督から敬愛された
映画の原点を作った巨匠ルネ・クレール監督没後40周年特別企画

※当館では2K上映となります


【上映スケジュール】

1月21日(金) 『リラの門』
1月22日(土) 『巴里の屋根の下』
1月23日(日) 『巴里祭』
1月24日(月) 『ル・ミリオン』
1月25日(火) 『自由を我等に』
1月26日(水) 『巴里祭』
1月27日(木) 『リラの門』
1月28日(金) 『ル・ミリオン』
1月29日(土) 『自由を我等に』
1月30日(日) 『リラの門』
1月31日(月) 『巴里祭』
2月1日(火) 『巴里の屋根の下』
2月2日(水) 『ル・ミリオン』
2月3日(木) 『巴里の屋根の下』

【上映作品】

『巴里の屋根の下』4Kデジタル・リマスター版(1930年/93分/フランス/仏語/白黒/スタンダード)

●1931年キネマ旬報外国映画ベストテン第2位
クレール初のトーキーで、世界でもヒットした初のフランスのトーキー作品。映画史上に名高いラザール・メールソンの美術、だまし絵のようなパリの街並みがノスタルジックな世界を作りあげる。タイトルと同名の主題歌のシャンソンも大ヒット、ラッセ・ハルストレム監督『ショコラ』(2000)でも楽曲が使用されている。

パリの街角で楽譜を売り生活をしているアルベール(アルベール・プレジャン)は、ルーマニアからやって来た女性ポーラ(ポーラ・イレリ)をスリから助ける。アルベールはポーラに心惹かれるが、ゴロツキのフレッド(ガストン・モド)からも彼女は口説かれている。ある日の夜、ポーラはアパルトマンの部屋の鍵をフレッドに盗み取られ部屋に入れなくなり、アルベールのアパルトマンに泊まることになるが…。

監督・脚本・台詞:ルネ・クレール
出演:アルベール・プレジャン、ポーラ・イレリ、エドモン・グレヴィル
撮影:ジョルジュ・ペリナル、ジョルジュ・ロレ
美術:ラザール・メールソン
唄:「巴里の屋根の下」(作曲:ラウル・モレッティ、作詞:ルネ・ナゼル、編曲:アルマン・ベルナール)

※当館では2K上映となります


『ル・ミリオン』4Kデジタル・リマスター版(1931年/83分/フランス/仏語/白黒・スタンダード)

●1931年キネマ旬報外国映画ベストテン第4位
原作はブロードウェイミュージカルやハリウッドでも映画化。クレールは、ヴォードヴィル劇に改変。ローラーコースターコメディから大団円まで様式美にこだわりぬいた大傑作!ヒロイン役のアナベラを一気に世界的スターに押し上げた。

画家ミシェル(ルネ・ルフェーヴル)とオペラ座ダンサーで婚約者のベアトリス(アナベラ)は同じアパルトマンに住んでいる。ある日、ミシェルが借金取りに追われてアパルトマン中が大騒ぎとなるが、友人のプロスペール(ルイ・アリベール)が宝くじの当選を知らせ、一同大喜び。しかし、肝心の宝くじは、手違いで謎のチューリップおやじ(ポール・オリヴィエ)の手に渡っていた…。果たして、ミシェルとベアトリス、プロスペールは宝くじを取り返すことができるのか?

監督・脚本・台詞:ルネ・クレール
出演:アナベラ、ルネ・ルフェーヴル、ルイ・アリベール、レーモン・コルディ、ポール・オリヴィエ
原作戯曲:ジョルジュ・ベール、マルセル・ギユモー
撮影:ジョルジュ・ペリナル
音楽:アルマン・ベルナール、フィリップ・パレス、ジョルジュ・ヴァン・パリス
美術:ラザール・メールソン

※当館では2K上映となります


『自由を我等に』4Kデジタル・リマスター版(1931年/84分/フランス/仏語/白黒・スタンダード)

●第1回ヴェネチア国際映画祭 最も楽しい映画賞受賞
●1931年度アカデミー賞美術監督賞ノミネート
●1932年キネマ旬報外国映画ベストテン第1位

金持ちが支配し、機械化する社会への批判がこめられた大らかな風刺劇。ヴェネチア映画祭で絶賛されるも、ファシスト政権下のイタリアや、ナチス・ドイツなどで上映禁止処分となった。おもちゃ箱のような工場の美術はユニークで、お金が空中に舞うラストシーンは圧巻!チャップリンの『モダン・タイムス』にも影響を与えた名作。

刑務所仲間のルイ(レーモン・コルディ)とエミール(アンリ・マルシャン)は脱獄を企むも、要領の良いルイだけが成功。ルイは露店のレコード売りから巨大な蓄音機会社の社⾧にまで出世する。一方、刑期を終えたエミールは、偶然街で出会ったジャンヌ(ローラ・フランス)に一目惚れ。ジャンヌはエミールの工場で働いていた。ジャンヌの後をついて工場にたどり着いたエミールは、ルイと再会。ルイは自分の過去を知るエミールが疎ましく、厄介払いしようとするが…。

監督・脚本・台詞:ルネ・クレール
出演:レーモン・コルディ、アンリ・マルシャン、ローラ・フランス、ポール・オリヴィエ
撮影:ジョルジュ・ペリナル
美術:ラザール・メールソン
音楽:ジョルジュ・オーリック

※当館では2K上映となります


『巴里祭』4Kデジタル・リマスター版(1933年/93分/フランス/仏語/白黒・スタンダード)

●1933年キネマ旬報外国映画ベストテン第2位
主題歌「巴里祭」はシャンソンの代名詞的名曲で、ルネ・クレール自身が作詞を担当している。恋人たちの雨のシーンは後世の映画に影響を与えた。『ル・ミリオン』で世界的スターとなった、ヒロイン役のアナベラの可憐な美しさが眩しい。

革命記念日の前日、お祭り気分のパリ。タクシー運転手のジャン(ジョルジュ・リゴー)は、向かいのアパルトマンに住む花売り娘のアンナ(アナベラ)と密かに惹かれ合っている。にわか雨をきっかけに、心を通い合わせたふたり。しかし、昔の恋人ポーラ(ポーラ・イレリ)がジャンの部屋に戻ってきて、誤解をしたアンナとジャンは喧嘩し離ればなれに…。

監督・脚本・台詞:ルネ・クレール
出演:アナベラ、ジョルジュ・リゴー、レーモン・コルディ、ポール・オリヴィエ、ポーラ・イレリ
撮影:ジョルジュ・ペリナル
美術:ラザール・メールソン
音楽:モリス・ジョベール
唄:「巴里祭」(作曲:モリス・ジョベール、原案:ジャン・グレミヨン、作詞:ルネ・クレール)

※当館では2K上映となります


『リラの門』4Kデジタル・リマスター版(1957年/99分/フランス・イタリア/仏語/白黒・スタンダード)

●1957年キネマ旬報外国映画ベストテン第6位
伝説的シャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスと作家ルネ・ファレ、ルネ・クレールの南仏サントロペでの出会いから生まれた。ブラッサンスは音楽を担当、劇中では演奏シーンも。『天井桟敷の人々』(1945)の名優ピエール・ブラッスールがお人好しのジュジュを熱演。ヒロイン役のダニー・カレルの小悪魔的魅力が溢れる。

お人好しで飲んだくれのジュジュ(ピエール・ブラッスール)は、仕事もせずに友人の〝芸術家″(ジョルジュ・ブラッサンス)の家に入り浸っている。ある日、南仏から警官殺しで色男バルビエ(アンリ・ヴィダル)が逃げてくる。ジュジュは〝芸術家″の家でバルビエを匿うことになり奇妙な友情が生まれる。しかし、バルビエはジュジュが密かに思いを寄せるマリア(ダニー・カレル)を誘惑する…。

製作・監督・脚色・台詞:ルネ・クレール
出演:ピエール・ブラッスール、ジョルジュ・ブラッサンス、アンリ・ヴィダル、ダニー・カレル
原作:ルネ・ファレ
撮影:ロベール・ルフェーブル
美術:レオン・バルザック
音楽:ジャック・メテアン
音楽(シャンソン):ジョルジュ・ブラッサンス

※当館では2K上映となります


「映画の原点を作った4大巨匠の一人」と言われるルネ・クレール。26歳の若さで、写真家マン・レイや画家マルセル・デュシャン、音楽家エリック・サティらとシュールレアリスム短編映画『幕間』(1924)を発表。映像と音楽の大胆なコラボレーションを試み、世界を熱狂させた天才作家だ。チャップリン、小津安二郎、ジャック・ドゥミといった名だたる監督に影響を与えた、まさにフランスの至宝。没後40周年の今、クレールの40年以上に渡るフィルモグラフィーを紐解くと、映画に新たな息吹をもたらし、フランス映画の黄金時代を築き上げた多彩さに、驚かずにはいられない。

無声映画からトーキー、モノクロからカラー映画、ワイド・スクリーンへと映画技術が目まぐるしく発展していく中で、常に第一線の監督として活躍し続けた。今回のベストセレクションの中心は1930年代のトーキー初期に作られたクレールの傑作群。『巴里の屋根の下』(1930)『巴里祭』(1933)は今でも歌い継がれるシャンソンの名曲を主題歌に導入、パリの下町で花咲く若者たちの恋の行方を描いた。『ル・ミリオン』(1931)はドタバタした動きによる笑いを随所に散りばめ、『自由を我等に』(1931)では貧富の差が広がる社会への批判を込めながら、男たちの友情と恋を大らかに描いた。

第二次世界大戦時には、戦火を逃れてアメリカへ渡るが、『奥様は魔女』(1942)でソフィスティケーティッド・コメディに影響を与え、ハリウッド映画史にも足跡を残す。その後、母国へ戻ってからは、『悪魔の美しさ』(1949)、『夜ごとの美女』(1952)、『夜の騎士道』(1955)などで、ジェラール・フィリップをフランス最高のスターに育て上げた。そして、ベストセレクションの最後を飾る『リラの門』(1957)は、クレール円熟期の集大成。伝説的シャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスとの幸運な出会いにより、ユーモアたっぷりの可笑しくも切ない人情喜劇の傑作を作りあげた。

偉大な映像作家、ルネ・クレール没後40周年メモリアルイヤーに、4Kデジタル修復版で現代に蘇ったトーキー初期の大ヒット4作品と円熟期の傑作を、時を越えてスクリーンで観る喜び。映像と音楽の素晴らしい融合が観る者の想像力を掻き立てる、リリカルでファンタジックな世界。耳に残る歌声とユーモアたっぷりの大らかな恋と友情の物語が、優しく心に響きわたる―

ルネ・クレール René Clair

1898年11月11日、パリ生まれ。本名ルネ=リュシアン・ショメット。父はパリ中央市場の商人。兄は映画監督アンリ・ショメット。1916年兵役を免除されるが、負傷兵救助協会に入る。1918年に記者に採用され、ルネ・ダンスニ名義で詩『大いなる幻影』(1919)、小説「怪物たちの鳥」(1920)などを出版。1920年には、友人を介して知り合ったロイ・フラー監督の映画「人生の百合」(未)に王子様役で出演し役者デビュー。その後、ルイ・フィヤード監督の連続活劇「孤独の娘」(1921)、「パリゼット」(1921)など7本の映画にルネ・クレール名義で出演。1922年、兄のアンリらと共にベルギーに行き映画演出を学ぶ。
1923年、初監督作「眠るパリ」を撮影。1924年、フランシス・ピカピア創作のバレエ「休演」(音楽エリック・サティ、振付ジャン・ボルラン)の幕間に上映するシュールレアリスムの短篇映画『幕間』を撮影。画家ルセル・デュシャン、写真家マン・レイなども出演した。この頃、ロシア領ポーランド生まれの舞台装置家ラザール・メールソンと知り合う。1925年、『幕間』「眠るパリ」公開。1926年5月、ブローニア・ペルルミュテルとの間に⾧男ジャン=フランソワ誕生。1928年6月、ブローニア・ペルルミュテルと結婚。1930年、初のトーキー映画『巴里の屋根の下』を撮影し、軽快な音楽、歌曲を組み合わせた。『ル・ミリオン』(1931)、『自由を我等に』(1931)、『巴里祭』(1933)、『最後の億万⾧者』(1934)等を発表、日本でも高く評価された。
1934年から1938年にかけて英国ロンドンに滞在し、『幽霊西に行く』(1935)など2本の作品を発表。1940年、スペイン経由で米国に亡命、『焔の女』(1941)でハリウッド・デビューを果たす。『奥様は魔女』(1942)『そして誰もいなくなった』(1945)など5本の作品を発表したが、ヴィシー政権に国籍を剥奪される。
1946年フランスに帰国し、第1作『沈黙は金』撮影。1948年にジェラール・フィリップと出会い、翌年ファウスト伝説に基づく『悪魔の美しさ』に起用、1959年にはジェラール・フィリップ主演のミュッセ劇「戯れに恋はすまじ」を演出、フィリップ最後の舞台出演作となる。同年、『沈黙は金』(1947)、『悪魔の美しさ』(1949)、『夜ごとの美女』(1952)、『夜の騎士道』(1955)、『リラの門』(1957)の台本を収めた「劇と解説集」刊行。
1960年には、映画人として初めてのアカデミー・フランセーズ会員に選ばれる。1970年来日し、9月9日大阪万博プレスセンターにて「芸術と進歩」講演。著書「ルネ・クレール 映画をわれらに」(邦訳フィルムアート社)刊行する。1981年3月15日、⾧年住んだパリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌのアパルトマンにて死去。

配給:セテラ・インターナショナル