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ボストン市庁舎 City Hall

上映中~1月27日(木)

© 2020 Puritan Films, LLC ‒ All Rights Reserved

日時

上映中~1月27日(木)

料金

【特別料金】一般¥2,800/シニア・ユース¥2,500/障がい者(当日)¥2,000/市役所割(窓口限定・証明書提示※都道府県や区などの役所も含みます)¥2,200  ※各種割引・サービスデー適用外、招待券使用不可
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詳細 DETAIL

ようこそ、市民のための市役所へ。
巨匠フレデリック・ワイズマン最新作

警察、消防、保健衛生、出生、結婚、死亡記録、
数百種類ものサービスを提供する ボストン市役所の挑戦。

アカデミー名誉賞に輝く巨匠フレデリック・ワイズマンの「集大成」

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』で知られるドキュメンタリー界の“生ける伝説”フレデリック・ワイズマンが選んだ新作の舞台は、ワイズマン生誕の地でもあるマサチューセッツ州のボストン市庁舎。カメラは飄々と市庁舎の中へ入り込み、市役所の人々とともに街のあちこちへ動き出す。そこに映し出されるのは、警察、消防、保健衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録など、数百種類ものサービスを提供する市役所の仕事の舞台裏。ワイズマンが軽やかに切り取るこれらの諸問題は、長年にわたり彼が多くの作品で取り上げてきた様々なテーマに通じ、まさにワイズマンの「集大成」ともいえる仕上がりだ。2020年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベスト1に選出。

今コロナ禍で問われる「市民のための市役所」とは?

多様な人種・文化が共存する大都市ボストンを率いるのは、アイルランド移民のルーツを持つ労働者階級出身のマーティン・ウォルシュ市長(2021年3月23日よりアメリカ合衆国労働長官に就任)。2018~19年当時のアメリカを覆う分断化の中、「ここではアメリカ合衆国の問題を解決できません。しかし、一つの都市が変われば、その衝撃が国を変えてゆくのです。」と語る市長と市職員たちの挑戦を通して「市民のための市役所」の可能性が見えてくる。それはコロナ禍で激変する日本社会に暮らす私たちにもますます切実な問題だ。私たちが知る<お役所仕事>という言葉からは想像もできない、一つ一つが驚きとユーモアと問題提起に満ちた場面の数々。ボストン市庁舎を通して「人々がともに幸せに暮らしていくために、なぜ行政が必要なのか」を紐解きながら、いつの間にかアメリカ民主主義の根幹が見えてくるドキュメンタリーが誕生した。

ボストン市
米マサチューセッツ州北東部サフォーク郡に位置し、1630年設立したアメリカで最も歴史の古い街の1つ。現在、市民の半数以上を黒人・ヒスパニック・アジア系の有色人種が占める。トップレベルの高等教育機関を抱え、ボストン・レッドソックス、ボストン・セルティックスなどの名門スポーツチームを有する。

監督・フレデリック・ワイズマンの言葉
『ボストン市庁舎』を私が監督したのは、人々がともに幸せに暮らしてゆくために、なぜ行政が必要なのかを映画を通して伝えるためでした。『ボストン市庁舎』では、アメリカがたどってきた多様性の歴史を典型的に示すような人口構成をもつ米国屈指の大都市で、人々の暮らしに必要なさまざまなサービスを提供している市役所の活動を見せています。ボストン市庁舎は、こうした市民サービスを合衆国憲法や民主主義の規範と整合のとれるかたちで提供することを目指しています。ボストン市庁舎はトランプが体現するものの対極にあります。

『ボストン市庁舎』(2020年/アメリカ/英語/274分/カラー/1.78:1/モノラル/DCP/原題:City Hall)
監督・製作・編集・録音:フレデリック・ワイズマン
撮影:ジョン・デイヴィー
撮影助手:ジェームス・ビショップ
音響編集・編集助手・DIT:クリスティーナ・ハント
プロデューサー:カレン・コニーチェク
サウンドミックス:エマニュエル・クロゼ
デジタルカラーグレーダー:ギレス・グラニエ
字幕:マリー=ピエール・デュアメル・ミュラー
字幕翻訳:斎藤敦子
フィスカル・スポンサー:ユタ・フィルム・センター
製作:ジポラフィルム
後援:アメリカ大使館
配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ