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ラブ ゴーゴー【『1秒先の彼女』公開記念 チェン・ユーシュン監督特集】 LOVE GO GO

上映中~6月24日(木) ※『熱帯魚』と日替わり上映

日時

上映中~6月24日(木) ※『熱帯魚』と日替わり上映

料金

【特別料金】一般¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000/UPLINKユース会員¥900/『1秒先の彼女』チケット割(窓口限定)¥1,000

詳細 DETAIL

第34回金馬奨 最優秀助演男優賞・最優秀助演女優賞

『熱帯魚』(95)で鮮烈なデビューを果たしたチェン・ユーシュン監督待望の2作品目は、台北に住む冴えない若者たちに訪れた、切なくもどこか滑稽な“恋の季節”をポップなタッチで描いた快作だ。
ケーキ職人のアシェン(阿盛)が働くパン屋に、小学校の同級生で初恋の相手リーホァ(麗華)がやって来る。アシェンと同じアパートに住むリリー(莉莉)は偶然拾ったポケベルがきっかけで、まだ見ぬ留守電の君と恋に落ちる。痴漢撃退グッズのセールスマン・アソン(阿松)が訪れたリーホァの美容室に、リーホァの恋人の妻が半狂乱でやって来る…。
“台湾” を意識したという初監督作品『熱帯魚』でチェン監督は、自分の眼で見た台湾をスクリーンに映し出した。そしてその自分の眼で見た台湾を個人の感情に凝縮しようと試みたのが、2作目の『ラブ ゴーゴー』だ。

現実の世界に近い写実性と温かさは、きっと伝わるはず

成就しなかった初恋に決着をつける決心をするブサイクな男や、恋に恋してしまった夢見るおデブちゃん——。美醜や貴賤に関係なく、誰にでも恋愛する権利はあるし、チャンスもある。恋愛物語の主人公は、判で押したように現実味のない美男美女ばかりという、映画のステレオタイプから離れ、チェン監督は人間への肯定的な優しいまなざしで現実を生きる私たちにそっと寄り添う。「草食系」に象徴される、恋愛に積極的になれない現在の若者たち。一生結婚しない人もいれば、結婚しても生涯の伴侶という認識を持たない人もいる。愛情を信じられないのは、都会で孤独を感じ、温かさを求めている裏返しのようなものかもしれないと、チェン監督は語る。

一目見たら忘れられない超個性的なキャストたちが奏でる
絡みあった3つの恋模様

アクが強く、一目見たら忘れられない本作の主要な登場人物たちは、各々が「愛情來了」、つまり“恋愛の予感” を経験する。後日談がどうなるのか、スクリーンのこちら側で見守る私たちは知る由もない。そして、いとおしい彼らが真剣に愛に向き合う2週間とちょっとの時間が終わりを告げる時、爽やかな感動のラストが訪れる。

『ラブ ゴーゴー』(1997年/台湾/113分/原題:愛情來了/英題:LOVE GO GO)
監督・脚本:チェン・ユーシュン(陳玉勲)
出演:タン・ナ(坣娜)、シー・イーナン(施易男)、ミッキー・ホアン(黄子佼)、チェン・ジンシン(陳進興)、リャオ・ホイヂェン(廖慧珍)、マー・ニエンシエン(馬念先)、チウ・シューミン(邱秀敏)
プロデューサー:シュー・リーコン(徐立功)
撮影:リャオ・ベンロン(廖本榕)
照明:モン・ペイション(孟培雄)
録音:ドゥー・ドゥージー(杜篤之)、グォ・リィチ(郭禮杞)
美術:ジョン・グオウェイ(鄭國偉)、ワン・チーチョン(王祺中)
衣装:ワン・ユィ(王瑜)
視覚効果:フー・チョングワン(胡仲光)
編集:チェン・ボーウェン(陳博文)
音楽:ワン・ジーカン(王繼康)、ウー・グワンイン(呉冠英)