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ヨナグニ~旅立ちの島~【沖縄本土復帰50周年映画特集 国境の島にいきる】

上映中〜5月25日(水)※上映終了

日時

上映中〜5月25日(水)※上映終了

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
▶オンライン販売一部再開のお知らせ

詳細 DETAIL

日本の最西端・与那国島で生まれた 視点の異なる2作を特集上映

時代の波に翻弄される文化、言葉、暮らし
それでも島に息づくものがある

かつて「与那国島」はアジアの交易の中継地として栄えてきた。その交流から生まれた文化と、日本や沖縄本島とも異なる独自の言語は島の誇りであった。
1972年、沖縄の日本本土復帰とともに、与那国は日本の最西端つまり国境の島になった。ーーその後50年の間、島はどのように移り変わり、人々の暮らしはどのように変化したのか。そして、時代を経てもなお変わらないものとはーー
2021年、世界がコロナ禍に見舞われる中、与那国島は二つの映画を生み出した。
島に生まれ育った若き才能が描く望郷の島 『ばちらぬん』。
欧州からやって来た気鋭の視点で描かれる日常の島『ヨナグニ~旅立ちの島~』。
与那国島を新たな角度から描いたこの作品を通して、国境の島そして復帰50周年の意味を問い直す。

【与那国島ってどこ?】
日本最西端に位置する国境の島。東京から南西に約1,900km、石垣島から127km。台湾までは111kmに位置し、晴れた日にはその山々を望むことができる。
人口は約1700人、面積28.88平方kmの小さな島ながら、黒潮の激流が造り上げた壮大な自然と文化が色濃く息づく。主な産業は漁業や農業で、 祖納(そない)・比川(ひがわ)・久部良(くぶら)の3つの集落がある。琉球王朝と南方文化の影響を受けた文化芸能は、ハーリー祭、豊年祭、金比羅祭などがあり、島の人々によって受け継がれている。2016年に自衛隊の駐屯が開始され、人口の15%に当たる自衛隊員とその家族250人が住民に加わり、複式学級が解消される小学校も出るなど、島の暮らしには大きな変化が生じつつある。

失われゆく文化、甘酸っぱい青春、それでも明日へ風は吹く

沖縄県与那国町、この島には高校がない。若者たちは中学卒業とともに一度は島を離れることになる。別れと再会を予感しながら、学校生活や豊かな自然で戯れる放課後、思春期の本音が漏れる会話を通して多感な10代の日々が映し出される。そして、失われつつある島の言葉「どぅなん」や伝統文化がゆっくりと若い世代へと受け継がれる様子が描かれる。緩やかで郷愁溢れる国境の島の記録。

『ヨナグニ~旅立ちの島~』(2021年/フランス/日本語・与那国語/ドキュメンタリー/カラー/74分/5.1ch)
監督:アヌシュ・ハムゼヒアン、ヴィットーリオ・モルタロッティ
出演:金城元気、中井舞風、野底みみ、小島南帆、伊東珠璃、長濵衣織
与那国語字幕翻訳・監修:東盛あいか
後援:イタリア文化会館
配給:ムーリンプロダクション