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氷上の王、ジョン・カリー

5月31日(金)公開

© New Black Films Skating Limited 2018
© Dogwoof 2018

日時

5月31日(金)公開

料金

一般¥1,800/ユース(22歳以下)¥1,500/シニア¥1,100/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/ユース(22歳以下)会員はいつでも¥1,000

詳細 DETAIL

映画『氷上の王、ジョン・カリー』
初日トークイベント決定!
舞踊評論家・村山久美子さん登壇

ジョン・カリーの氷上のバレエを語る
映画『氷上の王、ジョン・カリー』の公開を記念し、舞踊評論家・舞踊史家の村山久美子さんにご登壇いただきます。劇中の演目におさめられているノーマン・アマン振付『牧神の午後』や、ピーター・マーティンス振付『タンゴ・タンゴ』、モダン・ダンスのローラ・ディーンによる振付『バーン』など珠玉の作品について、カリーの氷上のバレエ、そして、鬼才なアーティストとともに作り上げたプログラムの魅力をたっぷりと語っていただきます。

日時:2019年5月31日(金)19:45の回上映後
ゲスト:村山久美子さん(舞踊評論家・舞踊史家)

<ゲストプロフィール>
村山 久美子(むらやま・くみこ)
舞踊評論家、舞踊史家。早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程満期終了。ロシアのプーシキン外国語大学、米国のハーバード大学大学院への留学を経て、現在、早稲田大学、東京経済大学、昭和音楽大学、工学院大学非常勤講師。読売新聞の舞踊舞台評を28年担当、日経新聞の舞踊公演情報コラム担当。「ダンスマガジン」(新書館)ほか、各種の雑誌や新聞に舞踊評論を寄稿。著書に『知られざるロシア・バレエ史』(東洋書店)、DVD・解説書シリーズ『華麗なるバレエ』(全10巻/小学館)、『バレエ・ギャラリー』(学習研究社)、『二十世紀の10大バレエダンサー』(東京堂出版)ほか。訳書に『ワガノワのバレエレッスン』(新書館)ほか。


「スケート界のヌレエフ」と評された美しき金メダリストの栄光と孤独──。

光輝く銀盤の上にだけ「本当の自分」がいた

僕の魂には、
才能と同じだけ悪魔が宿っている

アイススケートを「スポーツ」から「芸術」へと昇華させた、伝説の五輪フィギュアスケート金メダリスト、その知られざる光と影。
アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。彼はバレエのメソッドを取り入れた演技で、1976年インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダルを獲得する。しかし、マスコミが真っ先に伝えたのは、表に出るはずのなかった彼のセクシュアリティだった。同性愛が公的にも差別されていた時代に、ゲイであることが公表されたメダリストの存在は、世界中を驚かせ論争を巻き起こす。しかし、彼は華麗な滑りで多くの人を魅了し続け、現在の日本人スケーターにも影響を与えている。

偏見に屈することなく高みを目指し、人を遠ざけながらも愛に飢え、滑り、踊り続けた男の物語。
映画はアスリートとしてのカリーだけでなく、栄光の裏にあった深い孤独、自ら立ち上げたカンパニーでの新たな挑戦、そして彼を蝕んでゆく病魔AIDSとの闘いを、貴重なパフォーマンス映像と、本人、家族や友人、スケート関係者へのインタビューで明らかにしていく。新たに発掘された、ホームビデオで撮影された彼の最高傑作『ムーンスケート』について監督のジェイムス・エルスキンは「どんなスケートより美しく心を打たれた。これをみて感動を覚えない人はいないだろう」と語っている。

これは、時代に翻弄され不当な扱いを受けながらも、屈することなく高みを目指し、人を遠ざけながらも愛に飢え、滑り、踊り続けた男の物語。

ジョン・カリーJohn Curry
1949年9月9日、イギリス・バーミンガム生まれ。部品工場を営む家に、ふたりの兄とともに育つ。厳格な父親には「男らしくない」とバレエを習うことは許されなかったが、アイススケートは許可され、7歳のときにレッスンを始める。
卓越した身体能力と革命的な振付で、1971年と、1973年から76年まで全英チャンピオンに輝く。1976年にアマチュアとしてのキャリアの頂点に達し、英国大会、ヨーロッパ選手権で優勝、さらにインスブルック(オーストリア)でおこなわれた冬季五輪でも金メダルを獲得し、次いで世界選手権でも優勝。これは、五輪で英国がフィギュアスケート男子シングルで獲得したはじめての金メダルとなった。
1976年の世界選手権のあと、プロに転向。従来のダンス・カンパニーの興行と同形式の自身のツアー・カンパニーを起ち上げ、のちに振付師として活躍することになるローリー・ニコル、リー・アン・ミラーなどが参加。トウィラ・タープ、サー・ケネス・マクミラン、ピーター・マーティンなどバレエ、ダンスの高名な振付師とともに活動した。
1987年にHIVと診断され、1991年にエイズ発症。同年引退。1994年4月15日、エイズによる心臓発作のため英国ウォリックにて44歳で死去。

『氷上の王、ジョン・カリー』(2018年/イギリス/89分/英語/原題:The Ice King)
監督:ジェイムス・エルスキン
出演:ジョン・カリー、ディック・バトン、ロビン・カズンズ、ジョニー・ウィアー、イアン・ロレッロ
ナレーション:フレディ・フォックス
字幕翻訳:牧野琴子/字幕監修・学術協力:町田樹