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火口のふたり

8月23日(金)公開

©2019「火口のふたり」製作委員会

日時

8月23日(金)公開

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000【R18+】

詳細 DETAIL

荒井晴彦監督作品。直木賞作家・白石一文著作初の映画化。
「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」

本作は、09年「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で山本周五郎賞、10年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞し、幅広い世代から絶大な支持を得る白石一文による著作の 初の映画化となる。映画化を快諾したという白石氏は、「 『赫い髪の女』や『遠雷』の頃から荒井晴彦さんの脚本に魅せられてきた者のひとりとして、その荒井さんから映画化の話をいただき、一も二もなくすべてをお任せすることにした。しかも今回は自らメガホンを握って下さるという。原作者としてこれに優る光栄はない映画界の伝説ともいうべき荒井晴彦さんの手で、その光がよりなまなましく、妖しく観る者の心を照らし、身の内に眠っていた“おとこ”や“おんな”が強く喚起されんことを切に願っている。」と語り、映画化へ向けて期待の言葉を寄せている。

『ヴァイブレータ』『共喰い』『海を感じる時』日本を代表する脚本家・荒井晴彦監督作

数々の作品で、男と女のエロティシズムを表現し、キネマ旬報脚本賞に5度輝く、日本を代表する脚本家・荒井晴彦。本作は、『身も心も』、『この国の空』に続き、脚本・監督に挑んだ渾身の一作。「死とエロスが匂いたち、相米慎二監督も惚れ込んだという秋田の西馬音内盆踊りと、男女の恋を絡めた映画を作りたかった」と語り、物語の舞台を福岡から秋田へ変更し、全編秋田ロケを敢行した 。また、写真家・野村佐紀子によるモノクロームの写真の数々によって、主人公のふたりの過去を鮮やかに蘇り、映画ならではの抒情的な世界観を作り上げることに成功した。さらに、登場人物たちの感情を代弁するかのような下田逸郎によるメロディアスな楽曲が、男と女の深淵へと迫る物語へと見事に昇華さ せている。

柄本佑・瀧内公美ふたりだけの日常、ふたりだけの会話、ふたりの身体の言い分

主演を務めたのは、『きみの鳥はうたえる』などで数々の賞を受賞し、今日本映画界で欠かせない存在となった実力派俳優・柄本佑と、廣木隆一監督の『彼女の人生は間違いじゃない』での演技が評価され、活躍の場を広げている新鋭・瀧内公美。出演者はこの2人のみ。数年ぶりの再会をきっかけに、抑えきれない衝動の深みにはまっていく危うい関係を、大胆かつ濃密に演じきった。他愛のない会話、食事、セックスを繰り返し、「身体の言い分」に身を委ねるふたりの日常の中の性愛 。「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」という究極の問いを、観る者に突きつける<R18>衝撃作が誕生した。

【物語】
世界が終わるとき、誰と何をして過ごしてますか?

十日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した賢治と久しぶりの再会を果たす。新しい生活のため片づけていた荷物の中から直子が取り出した1冊のアルバム。「私、この写真が一番好きなんだ」直子は一枚の写真を抜き取り、賢治に肩を寄せる。それは、富士山の火口を映した大きなポスターの前で一糸纏わず抱き合う姿が、モノクロームの写真に映し出されていた。蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」直子の突然の言葉をきっかけに、ふたりは再び身体を重ね合う。直子の旦那が出張から帰ってくるまでの5日間 だけという約束を交わし 、身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤に翻弄されながらも、ふたりは身体の言い分に身を委ねていく。「賢ちゃんが知っている賢ちゃんの身体と、私が知っている賢ちゃんの体とは違うんだよ」他愛のない会話、食事、セックス。刹那的な快楽に溺れるだけの日々は 、瞬く間に過ぎていく。5日目の朝、ふたりは秋田駅から高速バスに乗り、西馬音内盆踊りへと向かう。黒い布に目穴があいた彦三頭巾に藍染めの浴衣を身に着け、しなやかな手振りと足さばきで舞う踊り手たち。男か女かも分からず、この世とあの世の境目で踊っているような姿は、どこかふたりの姿 と重なり合う。直子と最後の夜を過ごし、別れた翌朝。賢治の元へ、一本の電話がかかって来る。自衛隊として勤めている直子の結婚相手に急な任務ができ、結婚式が延期になるという。急いで直子の元へ向かった賢治は、信じがたいことを聞かされるのだが・・・。

『火口のふたり』(日本/2019年)
出演:柄本佑、瀧内公美
原作:白石一文「火口のふたり」(河出文庫刊)
脚本・監督:荒井晴彦
音楽:下田逸郎