日本で製作され2001年に公開されたLGBTQサイバーパンク映画『I.K.U.』の監督であり、現在開催中の第58回ヴェネツィア・ビエンナーレでは台湾代表アーティストとしてインスタレーション作品「3x3x6」を発表しているメディア・アーティストのシュー・リー・チェンが今秋「明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター」の10周年記念シンポジウムへ参加するために来日。アップリンク吉祥寺では彼女の最新長編作品『Fluidø』の上映会を開催します(日本語字幕無し。R18+)。上映後にはシュー・リー・チェン監督とキュレーターの四方幸子氏、アップリンク社長の浅井隆のトークあり。
『Fluidø』(2017年/80分/ドイツ/英語)*日本語字幕無しでの上映となります
監督・脚本:Shu Lea Cheang
出演:Bishop Black、Kristina Marlen、William E. Morris、他
エイズが根絶された2060年。しかしHIVウイルスは遺伝子に変異し、そこから21世紀の白い粉状のドラッグを生産できるようになっていた。この遺伝子を持つ人間をスキャンシステムを用いて特定しようする秘密警察。一方、別の場所ではケーブルでシステムに接続された若い男たちが、市場を支配するための医薬品製造のために精子を生産することを命じられている──。台湾生まれのマルチメディア・アーティストであり映画監督のシュー・リー・チェンによってベルリンで撮影された、体液の生産と搾取をコントロールするための闘争が描かれたSFディストピア作品。
シュー・リー・チェン(メディアアーティスト、本作監督)
四方幸子(キュレーター)
浅井隆(UPLINK社長/『I.K.U.』プロデューサー)