日時
上映中~1月16日(木)
料金
【特別料金】一般¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000
上映中~1月16日(木)
【特別料金】一般¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000
演じているのは、全国曹洞宗青年会の実際の僧侶たち。映画製作にあたり、彼らが“今、一番話を聞いてみたい曹洞宗の高僧”青山俊董老師の元へ、実際に智賢が訪ね交わされた対話を軸に、福島、山梨、長野、そして中国の自然の中で繰り広げられる、現代日本の僧侶たちの日常が、フィクションとドキュメンタリーの枠を超え、円環しはじめる。監督は常に規格外の作品で国内外に話題を振りまく空族・富田克也。『サウダーヂ』(11)で疲弊する地域社会を描き、『バンコクナイツ』(16)では現代日本をアジアから照射したが、今回は仏教とそれを取り巻く3.11以降の日本社会の姿を真っ向から捉えた。第72回カンヌ国際映画祭の批評家週間「特別招待部門」に選出され、海外からの驚嘆の眼差しで迎えられた本作が、いよいよ日本公開となる。
10年前、本山での修行を共にした兄弟子の隆行(リュウギョウ)と弟弟子の智賢(チケン)は福島と山梨のそれぞれのお寺に戻った。智賢は、住職である父と、母、妻、そして重度の食物アレルギーを抱える3歳の息子と共に暮らしている。一方の兄弟子・隆行は福島県沿岸部にあったかつてのお寺も、家族も檀家も、すべてを津波によって流されてしまい、今では瓦礫撤去の作業員として、ひとり仮設住宅に住みながら本堂再建を諦めきれずにいた――。この度、解禁された予告編の冒頭には、曹洞宗の高僧、青山俊董が「私自身は誰にもこの命にも差し上げていない。その私が一日生きるだけにどれだけの命を頂戴しているかわかりません」と告げるシーンから幕を開ける。今回、全国曹洞宗青年会から依頼を受け、映画の製作にあたった富田監督は、僧侶たちに「今、一番話を聞いてみたい曹洞宗の高僧はいますか?」と尋ねた。その時に名前が挙がったのが青山俊董だった。本作は、その青山と智賢の対話が映画の随所に挿入されている。続けて智賢が、アレルギーで倒れた息子を抱きかかえて病院へ急ぐ姿、日々の職務に疲れた様子などが描かれる。一方の福島では、隆行が津波によってなぎ倒された墓石の前で読経する場面、軽トラックの中で泣いている姿などが捉えられている。
『典座 -TENZO-』(2019年/62分/DCP/ビスタ/5.1ch)
出演:河口智賢、近藤真弘、倉島隆行、青山俊董
監督:富田克也
脚本:相澤虎之助、富田克也
プロデューサー:倉島隆行
宣伝:岩井秀世
配給:空族
製作:全国曹洞宗青年会