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37セカンズ

上映中~3月19日(木)

日時

上映中~3月19日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

トークショー中止のお知らせ


2月29日(土)に開催を予定しておりました「37セカンズ」キャストトークイベントにつきまして、コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、開催を見送らせていただくことになりました。
ご来場のお客様にはご迷惑をおかけいたします事、心より深くお詫び申し上げます。


ベルリン映画祭史上初の2冠!世界中が熱狂した才能と感性にハリウッドからオファー殺到!
2020年を代表する傑作が日本にいよいよ上陸

「私は私でよかった」
ひとりの女性の人生が大きく羽ばたく、その瞬間に心が震える。

本作は2016年、世界のインディーズ作家の登竜門である「サンダンス映画祭」とNHKが主宰する脚本ワークショップで日本代表作品に選ばれ、映画化へ動き出した。そして2019年3月、世界三大映画祭のひとつ「第69回ベルリン国際映画祭」パノラマ部門でワールドプレミア上映され、観客が熱狂。「パノラマ観客賞」と「国際アートシネマ連盟(CICAE)賞」を映画祭史上初のW受賞という快挙を遂げる。さらに同年4月には第18回トライベッカ映画祭Viewpoints部門(米ニューヨーク)で北米プレミアされ、9月には第44回トロント国際映画祭でも大きな話題を集めた。メガホンを取ったのは、18歳で単身留学し、ジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキス、ロン・ハワードら映画監督を輩出した南カリフォルニア大学で学び、短編『Tsuyako』(11)、『A Better Tomorrow』(13)が世界で注目を集めた新鋭の監督・HIKARI。これが長編映画、初挑戦となるが、本作は早くもハリウッドの目に止まり、監督にオファーが殺到。マイケル・マンが総監督を務めるのテレビシリーズの数話分の監督も決定し、ユニバーサル・ピクチャーズ他、次々と映画の大型プロジェクトが動き出している。

ワールドワイドなスタッフィングと新たなヒロイン、そして着実なキャリアを積んできた俳優たちがリアリティとファンタジーの間を埋めていく。

ヒロインを演じたのは、出産時に身体に障害を負った23歳(当時)の佳山明(かやまめい)。当初、女優の起用を検討したが、健常者が障害者の役を演じることに強い疑問を抱いた監督の意向により、オーディションによって100人の候補から選ばれた。演技初挑戦の佳山は、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子らのサポートもあり、文字通りの体当たり演技を見せた。スタッフには世界で活躍する製作陣が結集。プロデューサーはフランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督の長編映画 『エンター・ザ・ボイド』(09)などを手がけた山口晋。音楽は『her/世界でひとつの彼女』(13)で知られるスパイク・ジョーンズ監督の短編に楽曲提供したAska Matsumiya、サウンドはポン・ジュノ、カン・ジェギュ、ホン・サンスら韓国の一流監督の作品を支えたサンロック・チョイ。主題歌は世界最大の音楽ショーケース「SXSW」に2年連続出演を果たし、“NEOかわいい!”J-POPで世界中を驚かせた人気女性4人組ユニット「CHAI」。まさに、ワールドワイドな製作陣が世界基準の映像世界を紡ぎ出した。
 人生に向かって奮闘するヒロインの姿は、あらゆる障害、国境、世代を超え、誰もが共感するエンターテイメントである映画の真髄を気づかせてくれる。

【STORY】

東京郊外に暮らす、23歳の貴田(たかだ)ユマ(佳山明)は、シングルマザーの恭子(神野三鈴)と二人で暮らしている。恭子は身体に障害を抱えるユマを、過剰に面倒を看ることがあって、ユマには少し疎ましくもある。ユマは、親友で、少女コミックの漫画家のSAYAKA(萩原みのり)のゴーストライターをしているが、それは二人だけの秘密だった。アイドル並の容姿を持つSAKAYAはサイン会でも人気者だ。そんな姿を見て、ユマは羨ましく思うのだった。自分の名前で、大好きな漫画を描きたい。SAKAYAの担当編集者(宇野祥平)にも、原稿を見せるが、「メチャクチャ素晴らしい作品ですが、SAKAYA先生の作品に似過ぎちゃいますかね」と一蹴されてしまう。そんな時に目にしたのは、公園の片隅に捨てられたアダルトコミック誌。ユマは編集部に電話すると、「原稿を持ってきて」との返事をもらう。ユマは、未来を舞台にしたヒロインが優秀な遺伝子を求めて、男性と交わるSFを書き上げた。出版社で対応してくれたのは編集長の藤本(板谷由夏)。パラパラとページをめくりながら、「作品はいいけど、リアルさに欠けるんだよね。作家に経験がないのに、いい作品は作れないのよ。妄想だけで書いたエロ漫画なんて面白くないでしょ」と言うのだった。漫画を完成させようとするユマ。自分で経験しなければ描けないーその思いは自我と自立の第一歩となる。やがて、ネオン煌めく歓楽街で出会った電動車いすを自在に操る障害者のクマ(熊篠慶彦)、障害者を中心にサービスを行うデリヘル嬢の舞(渡辺真起子)、介護福祉士・俊哉(大東駿介)との出会いが新たな世界の扉を開いていく。そしてユマはある事実を知るのだった。

『37セカンズ』(日本/115分/原題:37 Seconds/シネマスコープ/5.1ch/PG-12)
脚本・監督:HIKARI
出演:佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、熊篠慶彦、萩原みのり、宇野祥平、芋生悠、渋川清彦、奥野瑛太、石橋静河、尾美としのり、板谷由夏