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ハニーランド 永遠の谷

上映中~7月30日(木)

©2019, Trice Films & Apollo Media

日時

上映中~7月30日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

\初日来場者プレゼント決定!!/

①フランスの老舗砂糖菓子専門店「レザベイユ南青山」の極上ハニーキャンディ「ボンボンミエル」(袋入り)をアップリンク渋谷・吉祥寺とも先着希望者80名様 
https://www.lesabeilles-minamiaoyama.jp/


②世田谷のハチミツ専門店「山とハチミツ」の国産ハチミツ35ml瓶をアップリンク渋谷・吉祥寺とも先着希望者50名様
https://yamatohachimitsu.com


アカデミー賞史上初!
ドキュメンタリー映画賞・国際映画賞2部門同時ノミネート

「半分はわたしに、半分はあなたに」

それが持続可能な生活と自然を守るための信条。
3年の歳月と400時間の撮影から生み出された、人間の、自然の、存在の、崇高さと美しさに満ちた、悲しくも感動的な希望の物語。

ドキュメンタリー映画が、ドキュメンタリー映画賞部門だけでなく、『パラサイト 半地下の家族』などフィクション映画の秀作とともに国際映画賞(旧・外国語映画賞)部門にノミネートされるのは、アカデミー賞の歴史上初めて。
昨年のサンダンス映画祭でもグランプリを含む最多3冠、アカデミー賞の前哨戦ともいえる全米映画批評家協会賞やニューヨーク映画批評家協会賞でも最優秀ノンフィクション賞を受賞するなど、これまでに各国の映画祭で30以上の受賞を重ねている。


ギリシャの北に位置する北マケドニアで作られた驚異のドキュメンタリー

北マケドニアの首都スコピエから20キロほど離れた、電気も水道もない故郷の谷で、寝たきりの盲目の老母と暮らすヨーロッパ最後の自然養蜂家の女性。
「半分はじぶんに、半分はあなたに」それが持続可能な生活と自然を守るための信条。
突然トレーラーで押し寄せた見知らぬ家族、子供たちとの交流、貪欲と病気、破壊と再生…3年の歳月と400時間以上の撮影から生み出された、人間の、自然の、存在の、崇高さと美しさに満ちた、悲しくも感動的な希望の物語。

【STORY】


バルカン半島奥深く孤立した山岳地帯。ハティツェ・ムラトヴァは、道路も電気も水道も通じていない村で、病気の母親と暮らしている。
彼女はヨーロッパ最後の自然養蜂家、徒歩4時間ほどの街で蜂蜜を売り糊口をしのいでいる。しかし、そんな彼女の平和な生活は、エンジン音とともに7人の子供と牛たちを引き連れてきた一家の襲来で激変する。ハティツェは一家に心を開き楽観的に変化を受け入れるが、自然と人間、調和と不和、搾取と持続可能性といった間に横たわる根本的な緊張がまもなく露呈し問題が発生する。

ドキュメンタリー作家のリューボ・ステファノフとタマラ・コテフスカの長編映画デビュー作である本作は、壮大なワイドスクリーンで描写されるが、それは明らかに作り手と主題の親密な共同作業からのなせる業だ。驚くほどユーモアに富み、人間と自然との繊細で絶妙なバランス、急速に姿を消しつつある生き方を、厳しくそして優しく描いた肖像画。そしてある素晴らしい女性の回復力についての忘れえぬ証なのだ。

【監督の言葉】
ハニーランドの物語は、人間がこの地に住み着くずっと以前から始まっていますが、私たちの物語は、この地の最後の住民であるハティツェと母親のナジフェから始まります。働き蜂が巣を離れることのない女王蜂の世話をして生涯を過ごすように、ハティツェは盲目で麻痺のある母親の世話に自分の人生を託し、倒壊しそうな小屋を離れることはできませんでした。この映画の舞台は、特定の時間や地理というものに縛られない超自然的な光景を呈していて、通常の道路では到達できないのですが、最も近い近代的な都市からわずか20kmしか離れていないのです。

二人は古代トルコ語で話していて、映画は対話よりも視覚的なナレーションによって進められます。キャラクターは、ボディランゲージと彼らの関係性、そして感情によって理解されるのです。この視覚的そして直感的なコミュニケーションによって観客は主人公に近づき、さらにもっと重要なことは、自然に近づくのです。それは、私たち人間が、同じように環境から影響を受ける多くの種の中の一つに過ぎないという感情を生み出します。

国連生物多様性条約(CBD)である名古屋議定書が1993年に発効し、天然資源へのアクセスに関するグローバルガイドラインが確立されました。その目的は資源すなわち土地、植物、動物と、ユーザーすなわち人間との公正で公平な利益の共有促進が目的でした。遺伝的多様性や生物多様性によって人々は環境変化や気候変動に適応し、資源の保全と持続可能性に貢献できるのです。この映画における「ハニークライシス(蜂蜜危機)」は、こうした協定の無視と生物多様性を尊重しないことのリスクを描き出しています。

ハティツェの物語は、自然と人類がどれほど密接に絡み合っているか、そしてこの基本的なつながりを無視した場合にどれほどのものを失う可能性があるかという、大きな命題の縮図なのです。

『ハニーランド 永遠の谷』(2019年/86分/北マケドニア/トルコ語・マケドニア語・セルビアクロアチア語/原題:Honey Land)
監督:リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ
プロデューサー・製作:アタナス・ゲオルギエフ
撮影:フェルミ・ダウト、サミル・リュマ
サウンドデザイナー:ラナ・エイド
字幕:林かんな
配給:オンリー・ハーツ