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れいわ一揆 

上映終了

©風狂映画舎

日時

上映終了

料金

【特別料金】一般¥2,500/シニア¥1,800/ユース(19歳~22歳)¥1,500/アンダー18(16歳~18歳)¥1,400 /ジュニア(15歳以下)¥1,300/UPLINK会員¥1,600(土日祝¥1,800)/UPLINKユース会員(22歳以下)¥1,400/サービスデー¥1,800/障がい者割引¥1,400 ※アップリンク回数券・ミニシアターエイドチケットとパスポートは使用不可

詳細 DETAIL

\トークショー決定/

10月14日(水)本編上映後(リモート出演) 登壇者:原一男(本作監督)
10月15日(木)本編上映後 登壇者:原一男(本作監督)
10月17日(土)本編上映後 登壇者:原一男(本作監督)、辻村千尋さん(れいわ新選組衆議院東京都第8区総支部支部長・自然保護アナリスト)
10月18日(日)本編上映前(リモート出演) 登壇者:原一男(本作監督)
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。


このままではこの国は壊れてしまう

信じられないかもしれませんが、この映画、かなり笑えて、泣けるんです!

令和元年夏、参議院選挙で注目を集めた「れいわ新選組」から出馬した安冨歩を中心に、10名の個性豊かな候補者たちを、『ゆきゆきて、神軍』の原一男が鋭く迫った。昨年の東京国際映画祭でワールドプレミアが行なわれ、全上映作品で唯一 Twitter のトレンドワードになり、世界の映画祭での上映が続々と決定し、選挙戦に留まらず、国内外の映画祭で注目を浴びている。過激な登場人物たちを通じて昭和・平成の時代を抉ったドキュメンタリー映画界の鬼才が、令和に突如現れた話題の政党にどのようにフォーカスしたのか。庶民の怒りと叫びを描いた『 ニッポン国 VS 泉南石綿村』で新境地を開いた原一男が魅せる、新たな選挙エンターテイメント作品である。また本作は原の新レーベル「風狂映画舎」の第 1 弾作品で、日本の今をいち早く世に問う作品に取り組むことをモットーとしている。

【STORY】

ロードムービー、アニマル、コメディ、ミュージカル…
ジャンルを横断する稀有な作品

東京大学東洋文化研究所教授・安冨歩は2013 年以来、「もっとも自然に生きる事ができる」スタイルとして、女性服を着る「女性装」を実践していた。彼女は、山本太郎代表率いるれいわ新選組から参議院選挙の出馬を決める。選挙活動を通して彼女が一貫して訴えるのは、「子どもを守ろう」。新橋SL広場、東京駅赤レンガ駅舎前、阿佐ヶ谷駅バスターミナル他都内各地から旭川、沖縄、京都まで相棒「ユーゴン」とともに全国を巡ってゆく。そして故郷の大阪府・堺市駅前に立った彼女は、美しい田園風景が無個性な住宅街に変わり、母校の校舎も取り壊されてしまい、喪失感を吐露し始める………。

【原一男監督プロフィール】
1945年6月、山口県宇部市生まれ。1972年、小林佐智子と共に疾走プロダクションを設立。同年、『さようならCP』でデビュー。74年には『極私的エロス・恋歌1974を発表。 87年の『ゆきゆきて、神軍』が大ヒットを記録、世界的に高い評価を得る。94年に『全身小説家』、05年には初の劇映画となる『またの日の知華』を監督。2017年に『ニッポン国VS泉南石綿村』を発表。今年、ニューヨーク近代美術館( MoMA )にて、全作品が特集上映された 。

【製作意図/原一男監督メッセージ】
 選挙戦の間、私はカメラを回しながら、ひたすら立候補者たちの言葉に、一言も聞き逃したくない思いで耳を傾けていた。どの言葉も、訴求力に満ち満ちていて、真実味があり、私の胸に深く染み入った。 それらの言葉を聞いていることが、何よりも心地よかったのだ。こんな経験は私の人生の中で初めてだった。

 撮影が始まる前、私は、率直に言って不安だった。私のこれまでの方法が通用しない、どう撮ればいいのか? 何を撮ればいいのか?
と迷っていたからだ。選挙戦という性質上、17日間という制限がある。これまで、撮影期間を、最低でも1年、3年、あるいは5年と長時間をかけてきた私にとっては、17日間という時間は一瞬である。こんな超短期間で一体、何が撮れるというんだよ?と。

 なぜ、撮影に長い時間をかけるのか?
と言えば、カメラの前の主人公の人生を描くために、撮影にかけた長い時間を、ぎゅっと凝縮することで、その主人公の人生をドラマチックに浮かび上がらせるためだ。

 だが今回は、その方法は取れない。ならば、どうする?
迷った時は、ことの出発点に戻るしかない。そもそも今回は、選挙戦に立候補する人が主人公である。選挙戦とは、公約を押し立てて有権者にその是非を問うことである。問うために立候補者は自らの思想信条を、そして自らの生き方を示そうとする。その道具は言葉である。ここまで考えてくると、もう私が撮るべきものは、明らかだ。言葉を撮るのだ。

 この人に投票したい、と、投票という行動を促す言葉、投票行動を実行する身体を動かす言葉、行動したいという衝動を突き動かす言葉。いわば、言葉のスペクタクル性を明らかにしたい、と考えたのだ。

 率直に言って、言葉に照準を合わせて映像+音声を撮って(録って)、果たしてエンターテイメント性溢れるドキュメンタリーが作れるだろうか?
不安だった。私にとっては、「れいわ一揆」は、かなりの実験的、冒険的な作品なのである。


『れいわ一揆』(2019年/248分/日本/ドキュメンタリー)
監督:原一男
製作:島野千尋
撮影:原一男、島野千尋、岸建太朗、堀井威久麿、長岡野亜、毛塚傑、中井献人、田中健太、古谷里美、津留崎麻子、宋倫、武田倫和、江里口暁子、金村詩恩
編集:デモ田中、小池美稀、
製作・配給:風狂映画舎