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白痴 デジタルリマスター版

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料金

一般¥1,500/シニア¥1,200(60歳以上)/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100/UPLINKユース会員(22歳以下)はいつでも¥1000

詳細 DETAIL

ヴェネチア国際映画祭1999年
プリモ・フューチャーフィルムフェスティバル・デジタルアワード受賞

戦後の無頼派・坂口安吾の短編小説を、ヴィジュアリストの手塚眞監督が映画化した『白痴』(1999年作品)が、今年で20周年を迎えます。

坂口安吾の『白痴』に出会った手塚眞は、平成時代の幕開けに映画化を決意。「映画化不可能」と言われながらも果敢に挑戦を続け、10年の歳月をかけて完成させました。
原作に新たなイメージを加えた斬新なストーリー、浅野忠信、草刈正雄、原田芳雄をはじめとする豪華な出演陣も魅力ですが、なにより新潟に巨大な街のオープンセットを作り、クライマックスの撮影で実際に爆破炎上させたことが話題になりました。
圧倒的な映像美が世界の映画人を驚嘆させ、ヴェネチア国際映画祭をはじめ多くの映画祭で招待上映され、様々な賞を受賞して世界的な評価を得ました。文字通り手塚眞の代表作といえる映画作品です。

【STORY】

ふたりだけの、孤独

過去とも未来とも思える終末戦争下の日本。映画制作を志す伊沢(浅野忠信)は歪んだ長屋が並ぶ場末の路地裏に間借りをしている。娼婦やスリ、大陸浪人たちが自堕落な生活を送る路地で、隣に住む木枯(草刈正雄)とその妻、サヨ(甲田益也子)の無垢な生き方に、伊沢は羨望と畏怖の念を抱いていた。テレビ局「メディアステーション」にアシスタントディレクターとして勤めている伊沢は、戦意高揚番組と安直な歌謡番組の仕事に幻滅していた。現場は視聴率70%を誇るカリスマ的アイドル銀河(橋本麗香)のわがままな言動に振り回されてばかりだ。伊沢は粗暴なディレクターの落合(原田芳雄)と、銀河のサディスティックな仕打ちの標的となり、身も心も打ちのめされる毎日だった。 そんなある日、伊沢の部屋の押し入れに、隣家のサヨが潜んでいた。伊沢を求めての行為だった。その夜から、サヨを押し入れにかくまう秘密の生活が始まった。戦争にも仕事にも疲れ果て自殺願望に取り憑かれていた伊沢にとって、サヨの存在だけが救いだった。 しかし、そんな生活にも容赦なく空襲の脅威は訪れる。伊沢の住む路地の上空にも爆撃機の影が現れ、街は激しい爆撃と焼夷弾によって炎に包まれる。覚悟を決めていた伊沢だったが、ついにサヨの手を取り燃え盛る炎の中を駆け抜けてゆくのだった。
極限の状況で、恐怖の果てに彼らが見えたものは…。

『白痴 デジタルリマスター版』(1999年/手塚プロダクション製作/146分/PG12)
監督・脚色:手塚眞
原作:坂口安吾
出演:浅野忠信、甲田益也子、橋本麗香、草刈正雄、藤村俊二、江波杏子、小野みゆき、岡田真澄、原田芳雄、あんじ、松岡俊介、川村かおり、泉谷しげる、筒井康隆、伊武雅刀
プロデューサー:古澤敏文
撮影:藤沢順一
照明:安河内央之
録音:浦田和治
音楽:橋本一子
絵画:恒松正敏
美術:磯見俊裕
スタイリスト:伊藤佐智子
ヘアメイク:柘植伊佐夫
振付:香瑠鼓
特撮:尾上克郎
VFXスーパーバイザー:古賀信明
CGI:澤井健
配給:ネオンテトラ