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シチリアを征服したクマ王国の物語【字幕版/日本語吹替版】

2022年1月14日(金)公開

©2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM

日時

2022年1月14日(金)公開

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

第72回 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門公式上映作品
第8回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 長編部門グランプリ

「詩を込めた華やかな色のグラフィックジュエル」 (ル・モンド紙)
世界中が喝采!ユーモア溢れるクマたちがいよいよ日本に上陸!!

クマは ハダカの ほうがいい

とおいむかし、シチリアの古代の山奥でクマの王レオンスと息子トニオは平和に暮らしていた。ところがトニオが猟師に連れ去られたために、レオンスは息子を探し、仲間とともに雪山を下りて人間の街へ……。
山々に囲まれたクマの里の牧歌的な風景は、サスペンスが加速するにつれ、色鮮やかに輝き出す。雪山を滑り降りるクマ軍団の躍動感!魔法使い、人喰いトロル、化け猫、古城の幽霊……。レオンスたちが立ち向かう冒険に胸踊らされ、溢れる詩情に酔わされる82分!

2019年のカンヌ国際映画祭ある視点部門と同年アヌシー国際映画祭にて公式上映された本作は、Rotten Tomatoで脅威の批評家満足度100%を獲得。フランスの公開時には「華やかな色彩が詰まった、宝石のような映像詩」と絶賛された。その原作は、イタロ・カルヴィーノと並んで20世紀イタリア文学を代表する作家ディーノ・ブッツァーティが書き上げた童話。彼自身によるイラストとともに、ファンタジックなエピソードが次々と展開する児童書は、ヨーロッパでは半世紀以上にわたって読み継がれているロングセラーだ。

この原作を、幻想的な色彩とユーモラスなキャラクターたちの生命力あふれるアニメーション映画として完成させたのは、フランス在住のイタリア人アーティスト、ロレンツォ・マトッティ。雑誌「ザ・ニューヨーカー」の表紙などを手がけるイラストレーターとして活躍し、バンデシネ作家としても知られる。絵本にアニメにと領域を広げてきた彼は、建築学と伝統の西洋美術に裏打ちされた確かな画力と、赤・緑・青の色彩のグラデーションが特徴的だ。彼の中に息づく2Dならではの映像を、絵画や映画に影響を受けたグラフィカルな表現でダイナミックに躍動させ、観客を物語の世界に引き込んでゆく。
脚本には、『ゴールデン・リバー』などジャック・オディアール監督とのコンビでも知られるトマ・ビデガンと、ジャン=リュック・フロマンタルが加わった。音楽は、映画音楽のほか、ピナ・バウシュ、フィリップ・ジャンティらの舞台音楽で名高いルネ・オーブリー。イタリア、フランス・アートの粋を集めた本作の制作に当たったのは、故・高畑勲監督がアーティスティック・プロデューサーを務めた作品『レッドタートル ある島の物語』を手掛けたプリマ・リネア・プロダクションズ。

ブッツァーティが1945年に発表した原作は、人間をクマになぞらえ、普遍的な教訓も語っている。暴君を倒した解放者として迎えられた新王の目はいつしか曇り、王国の混乱へと転調する示唆に飛んだ『シチリアを征服したクマ王国の物語』。マトッティ監督は、今回の映画化に際し、男ばかりの物語に原作にない少女アルメリーナを描き込み、破滅へと突き進む者たちの過ちや弱さを嗅ぎ分ける聡明で勇敢な少女に希望を託した。同時に、自分自身のアイデンディを見つめることと、異なる文化との共存、共生の難しさと大切さを、興奮と感動の中に描き出来した珠玉作が満を待してスクリーンに登場する。

【STORY】まばたきもしないで聞こうではないか、おもしろく、やがて悲しい、クマたちのおはなしを。

旅芸人のジェデオンとアルメリーナは、山越えの途中で吹雪に見舞われ、洞窟で暖を取ることに。すると穴の奥から、侵入者の声で冬眠から起こされた老クマが現れる。ジェデオンは食べられては大変と、古くから伝わる「シチリアを征服したクマ王国の物語」を語りはじめる。
遠い昔のこと。山奥に平和なクマの王国があった。ある日、クマの王レオンスが魚の取り方を教えていた時、息子トニオがいなくなってしまう。悲しみに暮れ、逆座を動こうとしないレオンスに、長老テオフィルが人間の暮らすシチリアに行けばトニオが見つかるかもしれないと進言する。するとレオンスは、クマの群れを引き連れてシチリアを目指して出発する。
シチリアの街を治める大公は、魔術師デ・アンブロジスからクマの群れの到来を知らされると、軍隊を率いて奇襲をかけ、友好的に挨拶しはじめたテオフィルを殺してしまう。レオンスは近づいてきた魔術師に山を降りた理由を話し、トニオを探してくれと頼むが、魔術師はあと2回しか使えない魔法は自分のために使うとレオンスの頼みを断る。
翌朝、大公の従兄弟モルフィット伯爵のイノシシの大群がレオンスたちを襲ってくる。魔術師は思わず魔法でイノシシを撃退し、怒った大公のために、クマたちを幽霊の住む悪魔岩の城へと誘い込む。ところが幽霊になったテオフィルが現れ、レオンスらは怯えるどころか、一緒に踊り出した。次なるは化け猫のマーモセットの宿屋。ここでもレオンスたちは、忠臣バボンの活躍でマーモセット撃退に成功する。
そうとは知らない大公はサーカスを観覧中。そこへレオンスがやってきて、綱渡りをしているトニオと再会するが、喜びも束の間、大公が放った銃の一撃でトニオは絶命。慟哭するレオンスと一部始終を見ていた観客たちの頼みを聞き入れ、魔術師は魔法でトニオを生き返らせる。暴君の大公は殺され、レオンスはシチリアの王となり、クマと人間の平和な時代が訪れた。
「めでたし、めでたし」と、ジェデオンが物語を終えようとすると、老クマは物語にはまだ続きがあると言って話しはじめる。
その後シチリアでは、魔力が復活した魔術師の杖が盗まれる。レオンスは人間たちを集め、盗んだことを申し出る様にと厳命する。レオンスの命令を聞いていたトニオと魔術師は、泥棒が人間だと決め付けるのは不公平だと意見するが、レオンスは聞き入れない。さらにサルペトルの陰謀により、銀行強盗の罪で魔術師が塔の上の牢獄に閉じ込められると、トニオは友達のアルメリーナとともに命の恩人の魔術師を助けようとするのだが……。

『シチリアを征服したクマ王国の物語』(2019年製作/82分/フランス・イタリア合作/原題:La fameuse invasion des ours en Sicile)
監督:ロレンツォ・マトッティ
声の出演(日本語吹替版):柄本佑、伊藤沙莉、リリー・フランキー、加藤虎ノ介、寺島惇太、堀内賢雄
原作:ディーノ・ブッツァーティ
脚本:トーマス・ビデガン ジャン=リュック・フロマンタル ロレンツォ・マトッティ
グラフィックデザイン:ロレンツォ・マトッティ
編集:ソフィー・レンヌ
音楽:ルネ・オーブリー
配給:ミラクルヴォイス