上映 MOVIES

SUB MENU

truth 姦しき弔いの果て

上映中~1月20日(木)

©2021 映画「truth〜姦しき弔いの果て〜」パートナーズ

日時

上映中~1月20日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000/35歳割引¥1,200(年齢が確認出来るものを窓口でご提示ください)
▶オンライン販売休止のお知らせ

詳細 DETAIL

上映後トークショー決定!

1月8日(土)18:45の回
登壇者:広山詞葉、福宮あやの、河野知美

※敬称略
※登壇者は予告なく急遽変更となる場合がありますので、ご了承ください


堤幸彦監督50作品目のハイクオリティインディーズ映画!
今を生きる私たちのの喜劇

監督は堤幸彦。1988年に『バカヤロー!私、怒ってます「英語がなんだ!」』で映画監督デビュー以後、『「SPEC」サーガ』、『トリック』、『ファーストラヴ』など多くの作品を手掛け、2022年で34年目。『truth〜姦しき弔いの果て〜』はちょうど監督作50作に当たる。その記念すべき作品が初めての自主制作映画であることに必然を見出すとしたら、創作の原点に立ち返り、予算約700万円(助成金)、撮影2日間と低予算で物理的な制約のなかで精神的には自由な作品づくりを行うことであろうか。

テーマは精子バンク。3人の女性の俳優が集まって“女性”をテーマにした映画を作ろうと考えたとき、河野が以前から興味をもっていたテーマである“精子バンク”を提案した。広山から相談を持ちかけられた堤はそのテーマに賛同し、脚本を三浦有為子に依頼した。三浦は『明日の記憶』他、多くの堤作品の脚本を手掛け、堤が信頼を寄せる人物である。広山がコロナ禍、YouTubeで配信した「リモート女子ドラマ❤ナイト用」の脚本も手掛けている。女性の強い生命力をアイロニーに満ちたコメディにすることが得意で、女性ふたりのぶつかりあいを描いた『2LDK』(02年)では堤と共同脚本を書いている。
『truth〜姦しき弔いの果て〜』でも堤と三浦の十八番ともいえる女性たちの本音バトルが炸裂。元ヤンのシングルマザー、セレブの医師、美貌を売りにする受付……まったく属性の違う3人と同時につきあい、彼女たちを残して死んだ男の真実に迫るミステリー仕立てで、最後には生と死の深淵にまで迫る。人間の哀しきサガにまつわるバカバカしさと同時に深さも感じる奇妙な魅力のあるコメディとなった。
三浦の脚本に堤がウィットに富んだセリフを稽古や本番中に適宜加えていき(本番でセリフを足したり変えたりすることが堤演出の魅力のひとつである)、完成した女性3人の激しく姦しい会話劇は、早くもローマインターナショナルムービーアワードで最優秀作品賞を受賞した他、海外で注目されている。

3人の主演俳優たちは、メジャー映画やプライムタイムのテレビドラマで主役を担うタイプではないながら、それぞれのフィールドで着実に仕事をしている演技巧者たちである。彼女たちがひとりの男をめぐってマウントし合う芝居はじつにユーモラスでアクチュアル。コロナ禍で打ち合わせもままならない中、3人の俳優たちはZoomでコミュニケーションをとり、事前に4日間のリハーサルを経てわずか2日間で堤演出を体現した。
俳優は通常、演じたらその仕事は終わり。あとは公開時に宣伝協力するくらいだが、今回の3人は違う。企画を立ち上げたプロデューサーとして映画公開まで様々な仕事も担う。SNSを中心に自ら発信し作品を広く伝えていく。何かと規制が厳しい世の中で、俳優たちが能動的に活動する自主制作映画『truth〜姦しき弔いの果て〜』は俳優の活動の場や新たな作品が誕生する可能性を広げていく。

【STORY】

突然亡くなった恋人(佐藤二朗)の部屋で3人の女性たちが鉢合わせ。元ヤンでシングルマザーのマロン(福宮あやの)、セレブな医師・さな(河野知美)、美貌を武器に受付の仕事をしている野心家の真弓(広山詞葉)……異なる個性の3人と恋人は同時につきあっていて、亡くなる直前、それぞれに「帰ったら大事な話がある」と留守電を残していた。大事な話があったにもかかわらずなぜ恋人は亡くなったのか。また、彼が残した首のない裸婦像は誰をモデルにしたものなのか。3人は我こそ彼に最も愛された女だと主張をはじめる。女たちの壮絶なマウント合戦の結末は——。

『truth 姦しき弔いの果て』(2021年製作/71分/PG12/日本)
監督・原案:堤幸彦
出演:広山詞葉、福宮あやの、河野知美
忖度出演:佐藤二朗
脚本:三浦有為子
企画:畑義久(レディバード)
エグゼクティブプロデューサー:鬼頭理三
プロデューサー:広山詞葉、福宮あやの、河野知美
音楽プロデューサー:茂木英興
音楽:魚返明未
撮影:唐沢悟
照明:角俊平
録音:臼井久雄
美術:田口麻里奈
助監督:稲留武
編集:似内千晶
音響効果:壁谷貴弘
仕上げ担当:和田泰宏
衣裳:藤崎コウイチ
ヘアメイク:小坂美由紀
スチール:ハラダケイコ
宣伝ビジュアル:金延さえ
制作協力:オフィスクレッシェンド
配給:ラビットハウス