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水を抱く女 Undine

上映中~5月20日(木)

© SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma 2020

日時

上映中~5月20日(木)

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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・当館でご鑑賞頂いた『水を抱く女』のチケット
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のいずれかを劇場窓口でご提示いただくと一般¥1,900のところ¥1,200に割引

※1枚につき、1名様のみ有効となります。
※他割引との併用は不可とさせていただきます。


第70回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀女優賞)受賞

愛が終わるとき、哀しき殺意のとき

宿命を背負った美しき“水の精・ウンディーネ”の神話をモチーフにしたミステリアスな愛の叙事詩

ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した『東ベルリンから来た女』など、ドイツの激動の歴史を描き社会派として知られるペッツォルト監督が、新作に選んだのは“水の精 ウンディーネ”神話。“精霊三部作”の第一作目として制作し、今後「地の精」と「風の精」の撮影を予定している。「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して、水に還らなければならない」という切ない宿命を背負ったウンディーネの物語を、現代都市ベルリンに幻想的に蘇らせた。
水の精の物語はペッツォルト監督のみならず、多くの天才アーティストたちにインスピレーションを与え、無数のバリエーションを生んできた。古くはギリシャ神話に根源となるモチーフを確認でき、アンデルセンはお伽話「人魚姫」を書き上げ、チャイコフスキーはオペラ、ドビュッシーは楽曲を創作した。ゲーテが「ドイツの真珠」と絶賛したロマン派のフリードリヒ・フーケが発表した傑作小説「ウンディーネ」は、現代でも読み継がれている。近年、再評価されている三島由紀夫の自伝的小説「仮面の告白」にも登場している。

妖艶さと無邪気さが混在するウンディーネを演じたのは、フランソワ・オゾン監督『婚約者の友人』、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『ある画家の数奇な運命』など個性豊かな監督たちに愛されるパウラ・ベーア。本作でベルリン国際映画祭とヨーロッパ映画賞にて女優賞を受賞するという快挙を成し遂げた。ピュアで心優しいクリストフ役には、ダンサーや振付師としても活躍する『希望の灯り』のフランツ・ロゴフスキ。このふたりは、ペッツォルト監督の前作『未来を乗り換えた男』でも共演しており、稀有な才能の再タッグが、濃密な映像世界へと観る者を誘引する。

【STORY】

ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。アレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように激しく惹かれ合うふたりだったが、次第にクリストフはウンディーネが何かから逃れようとしているような違和感を覚え始める。そのとき、彼女は自らの宿命に直面しなければならなかった・・・。官能的なバッハの旋律にのせて、繊細に描写されるミステリアスな愛の叙事詩。

『水を抱く女』(2020年/ドイツ・フランス/ドイツ語/90分/アメリカンビスタ/5.1ch/原題:Undine/日本語字幕:吉川美奈子)
監督・脚本:クリスティアン・ペッツォルト
出演:パウラ・ベーア、フランツ・ロゴフスキ、マリアム・ザリー、ヤコブ・マッチェンツ 
配給:彩プロ