日時
上映中~9月16日(木)
料金
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
上映中~9月16日(木)
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
2020年カンヌ国際映画祭 正式出品
2020年アテネ国際映画祭 観客賞、脚本賞
2020年バリャドリッド国際映画祭 監督賞
2020年フランス語圏国際映画祭 審査員賞
1910年にスペイン・バルセロナでこの世に生を受けた画家ジュゼップ・バルトリは、まぎれもなく歴史上に実在したアーティストだが、にわかには信じがたいほど波瀾万丈の人生を送った彼を知る日本人はほとんどいないだろう。スペイン内戦時代に共和国軍の一員としてフランコの反乱軍に抵抗し、1939年には避難先のフランスの強制収容所で想像を絶する過酷な難民生活を経験。収容所からの脱走を繰り返したのち、1942年にメキシコへの亡命に成功し、フリーダ・カーロの愛人となる。そして1945年にニューヨークへ拠点を移したジュゼップは、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロックらと交流を持ち、画家としての名声を確立していった。
第73回カンヌ国際映画祭に正式出品されたアニメーション映画『ジュゼップ 戦場の画家』は、フランスの全国紙ル・モンドなどのイラストレーターとして活躍してきたオーレルの長編監督デビュー作だ。ジュゼップが残したいくつもの鮮烈な絵画に触発され、今こそ伝えるべき尊いメッセージを見出したオーレルは、この偉大な先人の作品に初めて接したときから10年の歳月を費やして本作を完成させた。
そんなふたりのアーティストの魂が時を超えて共鳴したこの映画は、フランスの第46回セザール賞で長編アニメーション賞、第26 回リュミエール賞でアニメーション賞と音楽賞、第33 回ヨーロッパ映画賞長編アニメーション賞とヨーロッパの映画賞を総ナメし、ここ日本では『この世界の片隅に』の片渕須直監督らが審査員を務めた東京アニメアワードフェスティバル2021でグランプリと東京都知事賞を受賞。さらに大手映画批評サイトのロッテントマトで100%フレッシュを獲得するなど、世界的な絶賛を博している。戦禍の時代を生き抜いた人々を感動的に描き上げた『この世界の片隅に』『風立ちぬ』、そして史実に基づいて戦争や人間の残酷さをえぐり出した『戦場でワルツを』などに通じる新たな傑作の誕生である。
1939年2月、スペイン内戦の戦火を逃れた大勢の難民が隣国フランスに押し寄せた。しかしフランス政府によって強制的に収容所に閉じ込められた彼らは、劣悪な環境のもとで寒さ、飢え、病魔に苦しむはめに。難民のひとりである画家のジュゼップ・バルトリは、それが人間らしさを保つ唯一の手段であるかのように、建物の壁や地面に黙々と絵を描き続けていった。若きフランス人憲兵セルジュは、そんなジュゼップに鉛筆と紙を与え、ふたりは固い友情で結ばれていく。やがてジュゼップが消息不明の婚約者マリアとの再会を夢見ていることを知ったセルジュは、彼の切なる願いを叶えるためにマリアの捜索を行うのだが……。
『ジュゼップ 戦場の画家』(2020年/フランス・スペイン・ベルギー/仏語・カタロニア語・スペイン語・英語/74分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:JOSEP)
監督・芸術監督:オーレル
声の出演:セルジ・ロペス、ヴァレリー・ルメルシェ、ダヴィ・マルセ、ジェラルド・ヘルナンデス、ブルーノ・ソロ、シルビア・ペレス・クルス、フランソワ・モレル、アラン・コーシ、トマ・ヴァンデンベルグ、ソフィア・アラム、他
脚本:ジャン=ルイ・ミレシ
テクニカルディレクター:フレデリック・シャイユー
1st 助監督:フアン・カルロス・コンチャ・リベロス
編集:トマ・べレール
ミックス:ニルス・ファウツ
エグゼクティブ・プロデューサー:セルジュ・ラルー
共同プロデューサー:ジョルディ・B・オリヴァ
ラインプロデューサー:カトリーヌ・エステヴェス
プロダクションマネージャー:ウルリック・フレモント
アソシエイトプロデューサー:ギレム・プラッツ、フアン・カルロス・コンチャ・リベロス、セバスチャン・デュルディリ、ヨハン・デファリア
日本語字幕:橋本裕充
配給:ロングライド