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焼け跡クロニクル

上映中~3月17日(木)

Ⓒ 2022『焼け跡クロニクル』プロジェクト

日時

上映中~3月17日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
▶オンライン販売休止のお知らせ

詳細 DETAIL

上映後トークショー決定!

3月5日(土)13:40の回上映後リモートトークショー
ゲスト:瀬々敬久(映画監督)、原將人(本作監督)
※劇場での直接登壇はございません

※敬称略
※ゲストは予告なしで急遽変更になる場合がございますので、ご了承ください


失くしたもの 出会えたもの

68歳映画監督、ある日突然家が焼けた。
わずかに生き残った8ミリフィルムに刻まれた家族の歴史。
そして、再生の物語。

2018年7月、昔ながらの町家が残る京都西陣。路地奥にあった映画監督・原將人の自宅が不慮の火事で全焼した。幸い家族5人は無事だったものの、すべての家財道具と保管していた映画フィルムや機材が焼失してしまう。原は新作のデータを救いに火の中へ戻り、やけどを負って入院。夫を安心させようと、妻のまおりはとっさに家族の様子をスマートフォンで撮影した。
今夜寝る場所は?着る服や靴は?火災保険は?明日からの仕事や学校は?
呆然とした夜が明けて、嵐のような日々がはじまった——

あの日 あの時の、なんでもない日常の記憶が、生きる力になってゆく。
ゼロから再び立ち上がるまで、カメラを通して見つめ続けたセルフドキュメンタリー

慌てて買った炊飯器で作ったほかほかのおにぎり。家族揃ってのラジオ体操。双子の妹をあやす兄。そこにあるはずのものが無い悲しみ。他人の優しさ。カメラ=母の眼差しは、非日常のなかの家族の風景をつぶさに捉えていく。屈託のない笑顔を見せる子どもたちにつられ、大人たちが前を向き始めた頃、家の焼け跡から奇跡的に生き残った「あるもの」が見つかって…。

喪失から創造へ
夫婦2人で切り拓いた新たなステージ

監督は、第1回フランクフルト国際映画祭観客賞受賞『MI・TA・RI!』、広末涼子デビュー作『20世紀ノスタルジア』等で知られる原將人と、公私ともにパートナーである原まおり。伝説の映画として語られる『おかしさに彩られた悲しみのバラード』『初国知所之天皇』以来、自身とその周囲にカメラを向け続け、その独自のスタイルで海外からも注目される原は、今回の火事で全ての作品のオリジナルフィルムや脚本、創作メモを失うという想像を絶する痛手を負う。しかし、原の元で研鑽を積んできたまおりとの共同制作により、焼けた8ミリフィルムとiPhoneで撮影したデジタル映像を組み合わせ、斬新な表現を生み出すことに成功。喪失の傷を創造の力へと変え、夫婦ともに新たなステージを切り拓いた。
生き残った8ミリフィルムに写っていた日常の記憶が、過去と現在、未来をつなぎ、家族の歴史を紡いでいく。痛みの物語でありながら、包み込まれるような優しさと懐かしさに満ちた、驚きの傑作が誕生した。

『焼け跡クロニクル』(2022年/日本/84分/5.1ch/16:9/カラー)
監督:原まおり、原將人
撮影・編集:原まおり、原將人
製作:原正孝
プロデューサー:有吉司
出演:原將人、原まみや、原かりん、原鼓卯、原まおり、佐藤眞理子
音楽:原將人
タイトル音楽:原まみや
エンディング音楽編曲・演奏:遠藤晶美 
整音協力:弦巻裕
カラーグレーディング:上野芳弘
技術:アシスト
配給・宣伝:マジックアワー