日時
上映中〜6月23日(木)
料金
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
上映中〜6月23日(木)
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
2022年5月15日で満100歳を迎えるはずであった瀬戸内寂聴に、密着17年間という途方もない歳月を撮影し続けた監督・中村裕。2015年にNHKスペシャル「いのち 瀬戸内寂聴 密着500日」
(ATP賞ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞)のディレクターもつとめ、長年、寄り添い続けた監督だから描ける<誰も知らない瀬戸内寂聴>その金言の数々がスクリーンに映し出される。
死の直前まで月刊誌、新聞の連載をこなす“現役”作家であり、一昨々年まで行っていた寂聴は、月1の法話には全国から人が押し寄せる「最長寿の国民的アイドル」。駆け落ち、不倫、三角関係など、自らの体験を私小説の形で次々に発表し、世間のバッシングに晒されるも、女流作家として不動の地位を確立。51歳のとき出家し、以来、僧侶、作家の2つの顔を持つ。いつまでも恋心を持って生きる。女性であるということを忘れず人生を楽しむ。彼女の“生き様”は、不寛容な空気が充満しつつある現代社会で、人間の生命力とは何かを強く感じさせてくれるものであり、<いかに生き、老いていけばいいのか>というヒントともなるはずだ。高齢化社会を生きる現代人に向けての大きなメッセージともなるに違いない。
「裕さんは私をもっと撮ってお金にする気はないの?臨終が撮りたいなら撮れるように言っておくよ。私はもう死んでしまうんだから平気よ」
「それって商品価値はあるんでしょうが、僕は先生が元気なうちに形にしたいし、なんか嫌なんですよね」
「そんなこと言ってられないよ。非常にそんなのはセンチメンタルな考えですよ!」
そう叱咤されたのが、2021年の6月、結果的に最後のインタビューのときだった。
僕は先生の言葉に背中を押されるように、初めての映画制作に挑戦することを決めたのだ。
『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』(2022年/日本)
監督:中村裕
出演:瀬戸内寂聴
プロデューサー:松浦敬、阿部毅、成瀬保則、伊豆田知子
製作:朝日新聞社、KADOKAWA、平成プロジェクト、スローハンド、クイーンズカンパニー、徳島新聞社、京都新聞、朝日放送テレビ
配給:KADOKAWA
制作:スローハンド
協力:曼陀羅山 寂庵