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映画はアリスから始まった Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blaché

上映中~8月25日(木)

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日時

上映中~8月25日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

上映後トークショー開催!

8月18日(木)13:55の回上映後
登壇者:岩波律子(元岩波ホール顧問)

8月21日(日)13:45の回上映後
登壇者:小口詩子(映像作家/武蔵野美術大学教授)

※敬称略


第71回カンヌ国際映画祭正式出品
第15回バンクーバー国際女性映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞

“記録するだけの映像は退屈。映画で物語をつくったらどうかしら―?”
リュミエール兄弟がシネマトグラフを発明した「映画誕生の年」、1895年。その時すでに、アリス・ギイは映画の“物語る力”に可能性を見出していた―

私たち映画人の誰もが、初めて物語映画を作ったアリス・ギイを知らなかった。
泣きも叫びもせず1000もの映画を作り上げた、非常に優れた女性、アリス・ギイ。
彼女は完全に忘れ去られ、歴史から消されていたのだ―。

―ジョディ・フォスター〈女優〉

アリス・ギイは優れた感性と詩的な目を持つ監督である。

―マーティン・スコセッシ〈映画監督〉

歴史から消された女性はたくさんいる。
アリス・ギイ(1873-1968)もそのひとりである。
この映画は、21世紀に起きた全世界的なフェミニズム・リブートの波が生んだ記念碑的な作品だ。

―上野千鶴子〈フェミニスト、社会学者〉

女性監督の先駆者、フランス人のアリス。のびやかな発想と活躍に目を見張ります。ぜひ皆さまにみてほしい1本です。

―岩波律子〈岩波ホール支配人〉

クローズアップ、特殊効果、音の同期…現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、世界初の物語映画『キャベツ畑の妖精』や超大作『キリストの誕生』など1,000作品以上を手掛けた監督・製作・脚本家、アリス・ギイ。リュミエール兄弟やメリエスと並ぶパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の女性監督は、なぜ映画史から忘れ去られたのか?アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の重鎮に加え、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によってアリス・ギイの功績とその生涯をめぐる謎が今明らかになる。

アリス・ギイ|Alice Guy-Blaché

世界で最初に物語映画を監督したフランスの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。
パリ郊外に一男四女の末っ子として生まれる。当時、父親は南米チリで出版社と書店を営み、暮らしは裕福だった。アリスは修道院の寄宿学校を経て、速記とタイプを身につける。だが、父親が事業に失敗。ほどなくして父と兄が亡くなったために、アリスはパリの写真機材会社ゴーモン社に就職し、レオン・ゴーモン社長の秘書になる。1895年、リュミエール兄弟による世界初の映画『列車の到着』を社長と共に見て、「記録するだけでは退屈、映画で物語をつくったらどうかしら―」と言ったところ、社長は「秘書の仕事に支障がない限り」の条件つきで、ゴーモン社研究所の裏庭での映画作りを許可した。翌1896年、アリスは第一回監督作『キャベツ畑の妖精』を完成させた。世界初の物語映画の誕生である。以後、撮影所長を11年間務め、1000本近い作品を手掛けた。1907年渡米。1910年映画製作会社<ソラックス社>を発足させると経営は夫に任せ、自分は映画製作・監督に専念。1922年、フランスに帰国。1955年、レジョン・ド・ヌール叙勲。1968年94歳で永眠。

『映画はアリスから始まった』(2018年/アメリカ/カラー+モノクロ/103分/ドキュメンタリー)
監督:パメラ・B・グリーン
出演:アリス・ギイ=ブラシェ、シモーヌ・ブラシェ、ベン・キングズレー、マーティン・スコセッシ、アニエス・ヴァルダ、他
ナレーション:ジョディ・フォスター
製作:ロバート・レッドフォード
配給:パンドラ