上映 MOVIES

SUB MENU

さらば箱舟【和の匠・美術監督 池谷仙克の映画】

上映中~10月27日(木)

日時

上映中~10月27日(木)

料金

【特別料金】一般¥1,500/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

日本の美を求めて…
和の匠・美術監督 池谷仙克の映画

10月に7回忌を迎える美術監督 池谷仙克は、実相寺監督「無常」で映画と出会い、寺山修司監督・鈴木清順監督・篠田正浩監督達に“和の美”への造詣の深さを請われて美術監督の道へ。
篠田監督に「大変厄介な監督達との仕事であったと思いますが、一つも愚痴をこぼさずに何の困難も困難と思わずに自分の仕事を成し遂げている強烈な不屈な精神力の持ち主であると思い知りました 」と言わしめる“和の美”への造詣の深さと探究心。
江戸川乱歩や京極夏彦原作の映画作品や遺作となった『銀魂』など幅広い“和の美”を追い求めてきた“和の匠・美術監督 池谷仙克の日本の美”をご堪能下さい。

岡本史雄[池谷事務所 代表取締役]

◆第38回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品
◆第36回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門出品

マルチな才能で時代を駆け抜けた寺山修司が
死生観と滅びゆく文化を描く問題作!

【STORY】

南国の孤島にある百年村を支配する時任家の当主は、少年時代に村中の時計を盗んで穴に埋めてしまう。旅芸人の捨て子の捨吉と貞操帯を付けたスエは夫婦になるが、夫婦の契りは結べない。村にはこの世とあの世を繋ぐ穴があり、村人はのんきに穴の存在を受け入れている。ある日、時計を売りに来た男と村人たちが掟を巡り争いが始まって…。
生と死、時間と空間が錯綜する寺山ワールドは本作の公開直前に寺山が死去、遺作となった。

『さらば箱舟』(1984年/カラー/127分/DCP)
監督:寺山修司 
脚本:岸田理生、寺山修司 
撮影:鈴木達夫 
美術:池谷仙克 
音楽:J・A・シーザー 
出演:山崎 努、小川真由美、原田芳雄、天本英世
劇団ひまわり+テラヤマ・ワールド+日本アート・シアター・ギルド作品 
配給:東宝
※ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」の映画化として企画・撮影されたが、完成後に原作者からのクレームから公開が延期、原作クレジットを外して改題したことで公開された。


池谷仙克 IKEYA Noriyoshi
1940年8月31日東京都八王子生まれ。武蔵野美術大学芸能デザイン科に第1期生として入学、在学中に美術監督の成田亨と出会う。卒業後、成田の誘いで円谷特技プロダクションの作品に参加。子ども番組に興味はなかったが、実相寺昭雄監督の「ウルトラマン」第15話(66〜67)の試写後、クオリティーの高さに驚き、特殊美術助手として同作品に関わる。「ウルトラセブン」(67~68)では後期から怪獣とセットのデザインを兼務する。70年に実相寺監督の長編映画第1作『無常』で初めて本編の美術監督を任され、映画デビュー。以降は実相寺作品のほとんどの美術を任される。篠田正浩監督の『写楽』と『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』で日本アカデミー賞最優秀美術賞を2度受賞。数々の映画やテレビ、舞台、CM、MVの世界を縦横無尽に行き来し、作品ごとの世界観を引き出して具現化する仕事を何よりも愛していた。2016年10月25日、76歳没。

※以下、クリックすると拡大することができます。

池谷 仙克 フィルモグラフィー

1970 『無常』実相寺昭雄 監督
1971 『曼陀羅』実相寺昭雄 監督
1972 『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』飯島敏弘 監督
1974 『あさき夢みし』実相寺昭雄 監督
1976 『歌麿・夢と知りせば』実相寺昭雄 監督
1978 『星空のマリオネット』橋浦方人 監督
1979 『ウルトラマン』実相寺昭雄 監督
1980 『甦れ魔女』佐藤純弥 監督
『海潮音』橋浦方人 監督
1981 『陽炎座』鈴木清順 監督
1984 『さらば箱舟』寺山修司 監督
『蜜月』橋浦方人 監督
1985 『台風クラブ』相米慎二 監督
1988 『帝都物語』実相寺昭雄 監督
『悪徳の栄え』実相寺昭雄 監督
1990 『丹波哲郎の大霊界2 / 死んだらおどろいた!!』服部光則 監督
『ウルトラQザ・ムービー/星の伝説』実相寺昭雄 監督
1991 『夢二』鈴木清順 監督
1992 『実相寺昭雄のミステリーファイル [不思議館 Ⅰ ] 第2話 / 床屋』池谷仙克 監督
1995 『写楽』篠田正浩 監督 ★日本アカデミー最優秀美術賞受賞
1997 『D坂の殺人事件』実相寺昭雄 監督
1998 『瀬戸内ムーンライト・セレナ―デ』篠田正浩 監督 ★日本アカデミー最優秀美術賞受賞
1999 『あつもの – 杢平の秋』池端俊作 監督
2001 『みすゞ』五十嵐 匠 監督
2003 『HAZAN』五十嵐 匠 監督
2005 『HlNOKlO』秋山貴彦 監督
『姑獲鳥の夏』実相寺昭雄 監督
『乱歩地獄』実相寺昭雄 監督
2006 『蟲師』大友克洋 監督
『長州ファイブ』五十嵐 匠 監督
『日本以外全部沈没』河崎 実 監督
『シルバー假面』実相寺昭雄 監督
『魍魎の匣』原田眞人 監督
2007 『アルゼンチンババア』長尾直樹 監督
2008 『宮城野』山﨑達璽 監督
2009 『ゼラチンシルバーLOVE』操上和美 監督
2010 『半次郎』五十嵐 匠 監督
『ホームカミング』飯島敏宏 監督
2011 『ラビット・ホラー』清水 崇 監督
2013 『天心』松村克弥 監督
2015 『十字架』五十嵐 匠 監督
2016 『たたら侍』錦織良成 監督
『銀魂』 福田雄一 監督 ※遺作