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ファイブ・デビルズ Les cinq diables/The Five Devils

上映中~12月15日(木)

©2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne-
Rhône- Alpes Cinéma - Division

日時

上映中~12月15日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

その香りを嗅ぐと、過去への扉が開く……。
不思議な能力を持った孤独な少女が紡ぎ出す、母の封じられた秘密。
誰も見たことのない、禁断のタイムリープ・スリラー!

フレンチアルプスの麓にある小さな村〈ファイブ・デビルズ〉。この村で、母ジョアンヌ、父ジミーとともに暮らす8 歳の少女ヴィッキーは、ずば抜けた嗅覚を持ち、周囲の香りをこっそりと再現してはコレクションしている。そんなある日、長年音信不通だった叔母ジュリアが突然家を訪れる。それを機に能力が増幅したヴィッキーは、ある香りを嗅ぐたびに、母と叔母の記憶の中へと入り込んでしまう。記憶のなかを行き来する彼女の旅は、閉鎖的な村と家族、そして自分自身の存在にまつわる驚くべき秘密を暴きだす。母の記憶に封印された禁断の秘密とは?そして物語は誰も予期せぬ壮大な結末へ……!「ツイン・ピークス」を思わせる架空の村を舞台に、SFとスリラー、ファンタジーとを融合させた、まったく新しいタイムリープ映画が誕生した。

セリーヌ・シアマ、ジュリア・デュクルノーに続く新たな才能。
現在のフランス映画界を牽引する新鋭レア・ミシウス監督作、ついに日本初公開!
カンヌ国際映画祭を熱狂させた、新たなクィア映画の傑作!!

監督は、ジャック・オディアール監督『パリ13区』でセリーヌ・シアマとともに共同脚本を手がけたレア・ミシウス。20 代の頃からその才能を見込まれ、アルノー・デプレシャン(『イスマエルの亡霊たち』『ダブル・サスペクツ/ルーベ、嘆きの光』)、アンドレ・テシネ(『見えない太陽』)、クレール・ドゥニ(『STARS AT NOON(英題)』)ら、錚々たる巨匠たちの映画に脚本家として参加してきた。カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを含む4部門にノミネートされた初長編監督作『アヴァ』(17)に続く長編⼆作『ファイブ・デビルズ』で、ミシウス監督は、黒人の父と白人の母との間に生まれた少女ヴィッキーの視線を通して、閉鎖的な環境でマイノリティに向けられる差別感情や迫害の様子をリアルに捉えてみせる。その一方で、人とは違う個性が現実を変容させていく様や、強い異性愛規範の中で悩む女性の姿を描き、登場人物たちが向かっていく未来への希望をたしかに映し出す。女同士の激しい愛と女性たちの連帯を力強く活写した本作は、第75回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品され、LGBTQ+がテーマの作品に授与される“クィア・パルム”にノミネートされた。シネフィル的感性とクィアな視線とが絡み合う新鋭レア・ミシウスの強烈な個性が、映画界に⼀大センセーションを巻き起こした。


『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス主演。
D・リンチ、S・キューブリック、J・ピールなど、映画愛に満ちたオマージュが満載!
過去の映画へのリスペクトと斬新なストーリー展開が見事に融合する。

主演は『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス。本作では、過去に大きな挫折を味わい絶望しながらも、激しい愛に心を燃やす女性ジョアンヌ役を⾒事に演じてみせた。ヴィッキー役を演じたのは、その個性的なルックスで監督が⼀目惚れをしたという新人サリー・ドラメ。同じく監督の強い熱意によってジュリア役に起用されたのは、歌手として活躍し、これが映画初出演となるスワラ・エマティ。35 ミリフィルムで撮影され、独特の風合いを全編に漂わせる本作には、随所に古典映画への深い愛を感じさせる。香りをきっかけに記憶をよみがえらせる設定は、過去数々の映画に影響を与えたマルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」を、幻想と現実の狭間で浮遊する物語はイングマール・ベルイマン、アンドレイ・タルコフスキーらの映画を彷彿とさせる。また、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック、ジョーダン・ピールなど、ミシウス監督がこよなく愛するアメリカの映画作家たちへの遊び心に満ちたオマージュも盛りだくさん。過去の映画をリスペクトしながら、独創的なビジュアルと斬新なストーリーを展開する『ファイブ・デビルズ』は、未知なる場所へと私たちを誘ってくれる。

【STORY】

フランス、ローヌ=アルプ地域圏。アルプスの麓にある小さな村〈ファイブ・デビルズ〉。人並外れた嗅覚を持つヴィッキーは、その力を生かし、こっそりと大好きな人や物の香りを再現しては、小瓶に分けて集めている。なかでも大のお気に入りは、母ジョアンヌのコレクション。あの香りを嗅ぐたびに、ヴィッキーは自分が生まれる以前の2人の記憶へと入り込んでしまう。一方、現在の〈ファイブ・デビルズ〉では、ジュリアの帰郷により不穏な雰囲気が漂い始めていた。そして父と母との間にも、何か重大な変化が起きつつあることに、ヴィッキーは勘づき始める。10年前、ジョアンヌ、ジュリア、ナディーヌ、ジミーの間に何が起きたのか。タイムリープを繰り返しながら、ヴィッキーはその謎を少しずつ突き止め、やがて衝撃的な母の〈秘密の記憶〉を知ってしまう。そして10年前のクリスマスの日。体操クラブの発表会が村の集会所で開かれる。ここである悲劇が起きようとしていることを、まだ誰も知らない……。

『ファイブ・デビルズ』(2021年/フランス/仏語/96分/カラー/ネスコ/5.1ch)
監督:レア・ミシウス 『パリ13区』
脚本:レア・ミシウス、ポール・ギローム
出演:アデル・エグザルコプロス、サリー・ドラメ、スワラ・エマティ、ムスタファ・ムベング、ダフネ・パタキア、パトリック・ブシテー
配給:ロングライド