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戦場記者

上映中~2月2日(木)

©TBS テレビ

日時

上映中~2月2日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

ガザ、ウクライナ、アフガニスタン、今世界で起きている危機

日本人特派員が見た
【ニュースを超える】戦争の真実

情報が氾濫する社会で、日々のニュースの波に押し流され埋もれていく真実。
TBSテレビ特派員にして、今やYouTubeでも注目を集める“戦場記者”須賀川拓。
戦争の被害者は一体誰なのか――。
須賀川が抜群の行動力と分析力でガザ、ウクライナ、アフガニスタン、世界の戦地を徹底的に歩き、人々を見つめ、浮かび上がらせる戦地のリアルは、私たちに戦争の残酷な現実を突きつける。
激動と混沌の時代に生きる私たちが今観るべきドキュメンタリー映画が誕生する。

テレビの枠に収まらない
“新時代ジャーナリスト”の八面六臂

遠くはウクライナから、近くは北朝鮮、台湾海峡をめぐる緊張まで、多くの人が戦争の危機を実感した激動と混沌の2022年。本作は、世界の紛争地を飛び回ってきた日本人記者の視点から“戦場の今”を映し出す。
『戦場記者』は2022年3月に開催したTBSドキュメンタリー映画祭で上映された『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』を基に、更なる取材を重ね、様々な地域から発信した戦場レポートを追加している。
監督は、TBSテレビに在籍し、現在ロンドンを拠点に、世界中を飛び回る特派員・須賀川拓。中東支局長というポジションながら、中東はもとより、ヨーロッパ、アフリカ、アジアと地球の約1/3という驚異的な広さのエリアをカバーしている。
「戦争に白黒はない」と、常に反対側からの視線も忘れない須賀川。彼は時間の制限ゆえに戦争の現実をごく一部しか報じられないテレビ報道の枠を超え、YouTubeやSNSも駆使して戦地の肌感覚とニュースの向こうに広がる光景や真実を危険エリアから撮影クルーと共に日本の視聴者に届けてくる。
スピード感溢れる怒涛のレポート、ホンモノの紛争地のヒリヒリした緊張感を伝える語り、筋書きのない意外性に満ちたYouTube配信は、従来のニュースファンだけでなく若い視聴層も取り込み、平均30万再生以上の人気コンテンツとなっている。彼のチャレンジはテレビ・ジャーナリズムの新しいカタチと言えよう。

迫りくる「リアル」。本当の戦争の被害者は誰なのか?

須賀川の紛争地レポートの特徴は、住民の声に耳を傾け、徹底的に現場を歩くことで、戦争の残酷な現実を克明に伝える表現力と分析力にある。そして彼が一貫して批判するのが「戦争犯罪」だ。パレスチナではイスラエルによって閉ざされた街・ガザに入り、200万人を超える市民がイスラエルの空爆にさらされる中で生活する様子や、ガザ側からのロケット弾の脅威にさらされるイスラエルの異常な事態をレポート。双方で、市民を平気で巻き込む無差別攻撃の責任者にその非人道性を問いただした。
アフガニスタンでは、深刻化する女性人権問題の現実をタリバンに突きつけ、中でも最も貧しい州のひとつと言われているバーミヤンでは、破壊された世界遺産のそばの洞窟で暮らす家族の取材を通じて人道危機目前とも言われる貧困問題をクローズアップした。

フェイクニュースが横行する世界、日本から遠く離れた現場で
事実を目撃しているひとりの日本人がいるー。

戦争が続くウクライナでは、クラスター爆弾が降り注ぐ南部の町ミコライウの住民や、ロシア軍の占拠で放射能汚染のリスクが激増したチョルノービリ原発の職員に現地取材、ロシアのプーチン大統領が「ネオナチからの解放作戦」と主張する“軍事作戦”が、紛れもない侵略・破壊行為であることを示す。本作は、普段我々が触れる国際ニュースだけでは知りえない、圧倒的なリアル、真実を映し出す。また、普段テレビや動画では見られない“平時”の須賀川に、権威ある「ボーン・上田記念国際記者賞」も受賞したスター記者の葛藤や、戦地に足を運び続ける思いも語らせる。
彼は異国の地で何を感じ、何を考え、何を我々に伝えようとしているのか?我々が住む日本から遠く離れた現場で悪戦苦闘するひとりの日本人の瞳に映るものとはー。

須賀川 拓(監督)
1983年3月21日生まれ、東京都出身、オーストラリア育ち。
2006年TBS入社、スポーツ局配属。2010年10月報道局社会部原発担当、警視庁担当、『Nスタ』を経て、現職(TBS中東支局長)。担当した主な作品は、レバノンの麻薬王を追った『大麻と金と宗教』、封鎖のガザで生きる起業家に 密着した『天井の無い監獄に灯りを』。その他にも、レバノンの大爆発後メディア初となる爆発中心部取材や、タリバン幹部への直撃インタビュー、アフガニスタンでタリバンのパトロールへの密着等。最近は、テレビでは伝えきれない紛争地の生の空気や、戦争で生活を破壊され、あえぐ一般市民の声をTBS公式YouTubeで積極的に生配信している。2022年、国際報道で優れた業績を上げたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

『戦場記者』(2022年/日本/101分/5.1ch/16:9)
監督:須賀川拓
製作:TBSテレビ
配給:KADOKAWA