日時
11月15日(火)【1日限定】上映
料金
一般1,000円/ユース(22歳以下)500円/UPLINK会員700円
11月15日(火)【1日限定】上映
一般1,000円/ユース(22歳以下)500円/UPLINK会員700円
香港を拠点とし、前衛劇の代表的な劇団として、長時間ポストモダン演劇理論の探求及び舞台での具体化に携わってきた演劇実験室アリス。演劇教育のパイオニアであり、教育における演劇と科目としての演劇を振興し、2002以来地方教育制度に適した演劇教育プログラムを制作してきた。2016年の香港芸術発展賞で非学校部門の芸術教育賞を受賞している。
今回、表現主義をテーマに『夢の戯曲』を上演する。『夢の戯曲』は、スウェーデン生まれのアウグスト・ストリンドベリ劇作家による、表現主義の古典的作品である。物語よりも登場人物の動機や感情を解き放つ表現主義の真髄を描き出すため、アンドリュー・チャン・ハンファイは、登場人物の隠された欲望や愛憎といった感情を表すことに重点を置いた。
『夢の戯曲』は、ヒンドゥー教における神々の帝王となるインドラの娘の話を描く。インドラは、生命の真髄を探り、この世を訪ね、人生の苦痛と悲惨さを体験する。人は生き延びるため、互いを傷つけ合う。禅の強い意味合いが込められている『夢の戯曲』は、仏陀による人への慈悲を表す。ストリンドベリの演出作品では、インドラの地上生活は夢の列として描写されている。
本作は、演劇評論家に「禅の劇」とされ、インドラが何度も悲惨さを経験した結果、人が神の同情に値するという結末になる。夢の交錯、哲学に満ちた台詞、幻想的なシーンにより、登場人物の心情は最大限に引き出される。
『夢の戯曲』(2021年/130分)
監督:アンドリュー・チャン・ハンファイ
出演:チャン・シュイユ、ユェン・ウァイイン、チェン・カチュン、チャウ・カファイ、チューン・ホクレオン、ルイ・ライ、リー・ユーキ、ホー・スイマン