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シャドウプレイ【完全版】

上映中~終映日未定 ※休映日あり

©DREAM FACTORY, Travis Wei

日時

上映中~終映日未定 ※休映日あり

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000※イベント割ムビチケ作品共通券はお使いいただけません。

詳細 DETAIL

第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式招待作品

中国の名匠ロウ・イエ監督の最新作
加速する欲望と愛―中国の30年、そして香港、台湾を舞台に加えて描く

1989年という奇しくも天安門事件が起こった年から、社会主義市場経済が押し進められ激変する中国の30年間を、香港、台湾との離れがたい関係と、ある家族の姿を通して描くクライム・サスペンス。
ロウ・イエ監督は「この映画は、中国の改革開放の中で、個々人と家族がたどった運命の変遷を描いた物語」と語る。ドキュメンタリー的な撮影にこだわり、年代を錯綜させながら、見る側の心理に逼迫するラストを作り上げる手腕は圧巻だ。

事件を追う若き刑事ヤンには、中国の若手人気俳優ジン・ボーラン(井柏然)。野心家の不動産会社社長ジャンに、ロウ・イエ組常連のチン・ハオ(秦昊)。市の開発責任者タンに、チャン・ソンウェン(張頌文)。その妻で精神を病んだことがあるリンに、『SHOCK WAVE ショック・ウェイブ 爆弾処理班』のソン・ジア(宋佳)。タンとリンの娘ヌオに、『ソウルメイト/七月と安生』のマー・スーチュン(馬思純)。チャンのビジネス・パートナーで台湾人アユンに『あの頃、君を追いかけた』のミシェル・チェン(陳妍希)が出演。【完全版】では、検閲によりカットされていた香港の俳優エディソン・チャン(陳冠希)が8年の休養期間を経て出演している。
また、音楽には、本映画完成後の2018年2月に亡くなった、ポストクラシカル・シーンを代表するアイスランド出身のヨハン・ヨハンソンとヨナス・コルストロプが手掛け、静かなピアノ曲や、予告編で使用されている情感溢れる楽曲を提供している。

なお、本作は、2019年第20回東京フィルメックスのオープニング作品として日本初上映されたバージョンに検閲により監督が余儀無くカットせざるをえなかった計5分間のシーンを加え、129分となる。

ロウ・イエ監督 コメント
この映画は、中国の改革開放の中で、個々人と家族がたどった運命の変遷を描いた物語です。脚本を書く段階から、当時の写真を探して収集しました。それらの写真は、我々が今日までどのように生き抜いてきたか、どんな暗闇を歩んできたか。そして欲望、富、嘘の代価をいかにして払ってきたのかを、常に思い出させます。本作はそれらの写真で始まります。そのうちの何枚かを終盤に使用出来たこともうれしく思います。私は、それらの写真に捉えられている瞬間と、そこに写っている人々を、この映画に投影させてようと試みました。なぜなら、彼らこそが歴史を作った人々であり、今を生きる我々に直接影響を与えているからです。同時に、それらの写真を撮影した人々にも敬意を表します。こうした記録が残っていなければ、我々は過去も歴史も持たない、正体不明の群衆になっていたでしょう。

【STORY】

2013年、広州の再開発地区で立ち退き賠償をめぐり、住民の暴動が起こったその日、開発責任者のタンが屋上から転 落死する。事故か他殺か、捜査に乗り出した若手刑事のヤンは、捜査線上に浮かぶ不動産開発会社の社長ジャンの過去をたどる。その過程で見えてくるジャンのビジネス・パートナーだった台湾人アユンの失踪事件。転落死と謎の失踪、2つの事件を生んだ愛憎の根本は、ジャンと死亡したタン、タンの妻のリンが出会った1989年が始まりだった。

『シャドウプレイ【完全版】』(2018年/中国/129分/北京語・広東語・台湾語/DCP/1.85:1)
監督:ロウ・イエ(婁
出演:ジン・ボーラン(井柏然)、ソン・ジア(宋佳)、チン・ハオ(秦昊)、マー・スーチュン(馬思純)、チャン・ソンウ ェン(張頌文)、ミシェル・チェン(陳妍希)、エディソン・チャン(陳冠希)
配給:アップリンク