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ノベンバー November

上映中~1月19日(木)

日時

上映中~1月19日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000 ※イベント割ムビチケ作品共通券はお使いいただけません。

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※配布は終了いたしました

配布期間:12月30日(金)~
※先着順、数量限定、無くなり次第終了。


目も眩む美しいモノクロームの映像美で
その甘美な悪夢を描いた、東欧ダーク・ラブストーリー。

ドイツ映画の旗手ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーを熱烈に支持する
ライナー・サルネ監督が、アニミズムの思想をもとに
異教の民話とヨーロッパのキリスト教神話を組み合わせて映画化。

小さな湖の岸辺で雌狼が氷のような水を飲み、雪の中を転がったかと思うと、眠っている少女の姿が映し出される。物置の道具で作られた自立可能な三脚型の歩行機械らしきもの“使い魔クラット”がカチカチと音を立てながら、鎖を使って盗んだ牛を確保するや、ヘリコプターに変身して主人のもとへと牛を運ぶ。チェコの巨匠映画監督ヤン・シュヴァンクマイエルのシュールな世界を思い起こさせるような、衝撃的なシークエンスで幕を開けるのは東欧の小国エストニアから誕生した『ノベンバー』。

原作は、エストニアの代表的作家アンドルス・キヴィラフクの「レヘパップ・エフク・ノベンバー(Rehepapp ehk November)」。2000年に発表されるや、エストニア内の全図書館において、過去20年間で最も貸し出された本としてカルト的ベストセラーとなる。現在では、フランス語、ポーランド語、ノルウェー語、ハンガリー語、ラトビア語、ロシア語に翻訳されてヨーロッパ各国で愛され読まれている。

学生の頃から「映画の神童」と呼ばれ、ドイツ映画の旗手ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーを熱烈に支持するライナー・サルネ監督は、“すべてのものには霊が宿る”というアニミズムの思想をもとに、異教の民話とヨーロッパのキリスト教神話を組み合わせて映画化。その独創性に溢れた映像美が高く評価され、観客を魅了。2018年アカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表に見事選出された。日本では、同年に開催された第10回京都ヒストリカ国際映画祭「ヒストリカワールド」部門で上映され、高い評価を得ている。

【STORY】

悪魔との契約、魂の代償 ──

月の雫の霜が降り始める雪待月の11月、「死者の日」を迎えるエストニアの寒村。戻ってきた死者は家族を訪ね、一緒に食事をし、サウナに入る。精霊、人狼、疫病神が徘徊する中、貧しい村人たちは“使い魔クラット”を使役させ隣人から物を盗みながら、極寒の暗い冬を乗り切るべく、各人が思い思いの行動をとる。そんな中、農夫の一人娘リーナは村の青年ハンスに一途な想いを寄せているが、ハンスは領主であるドイツ人男爵のミステリアスな娘に恋い焦がれる余り、森の中の十字路で悪魔と契約を結んでしまうのだった──。

『ノベンバー』(2017年/ポーランド・オランダ・エストニア/B&W/115分/5.1ch/DCP)
監督:ライナー・サルネ
出演:レア・レスト、ヨルゲン・リイイク、ジェッテ・ローナ・ヘルマーニス、アルヴォ・ククマギ、ディーター・ラーザー
原作:アンドルス・キビラーク
撮影:マート・タニエル
配給:クレプスキュールフィルム