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屋根の上のバイオリン弾き物語 Fiddler’s’ Journey to the Big Screen

上映中~4月20日(木)

© 2022 Adama Films, LLC

日時

上映中~4月20日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

\公開記念上映後トークイベント決定/

4月1日(土)上映終了後
ゲスト:寺秀臣さん(ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」演出家)

4月2日(日)上映終了後
ゲスト:渡辺えりさん(女優・演出家・劇作家)

※ゲスト(登壇者)は予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください


2022年アトランタ・ジューイッシュ映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞
2022年ヒューストン・ジューイッシュ映画祭最優秀作品賞
2022年リバーラン国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞 他

ミュージカルの金字塔『屋根の上のバイオリン弾き』の
バックストーリーを追った珠玉のドキュメンタリー!!

本作『屋根の上のバイオリン弾き物語』は、世界的に大ヒットしたミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」のバックストーリーを追ったドキュメンタリー映画である。
ノーマン・ジュイソン監督を始め、各スタッフへのインタビューにより製作秘話が語られ、日本ではあまり知られていない帝政ロシア下、ウクライナに暮すユダヤ人一家の日常と苦難の歴史を描く。

監督は短編ドキュメンタリー“The Man on Lincoln’s Nose”(2000年)で、アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞候補の実績のあるダニエル・レイム。
冒頭に語るのは『屋根の上のバイオリン弾き』のノーマン・ジュイソン監督。
シーンの裏話を披露し、その経験がいかに新鮮で刺激的だったかに言及する。映画のスチール写真をふんだんに織り込み、ジュイソン監督のみならず、テヴィエ役のトポル、音楽のジョン・ウィリアムズ、美術のロバート・F・ボイル、映画批評家のケネス・トゥラン、作詞のシェルドン・ハーニック、テヴィエの娘たちを演じたロザリンド・ハリス、ミシェル・マーシュ、ニーヴァ・スモールと数多く多くのスタッフ・俳優が、当時について語る。

人気ミュージカルを映画として再構築し、帝政ロシア下のユダヤ人の生活をスクリーンに映し出したノーマン・ジュイソン監督の奮闘ぶりを、ユーモラスかつドラマチックに活写する。

冒頭、映画『屋根の上のバイオリン弾き』の1971年当時の撮影シーンが写される。
「カット!その場で待て」「現像してくれ」とノーマン・ジュイソン監督の指示が飛ぶ。
1970年12月、撮影5か月目。トポル演じるテヴィエの姿が映る。
「ユダヤ人しか見に来ない」と言われた「屋根の上のバイオリン弾き」。
だが、米「ニューヨーカー」誌の名物評論家・故ポーリン・ケイル氏が“最も力強いミュージカル映画”と絶賛したように、映画は世界的ヒットを収めた。なぜユダヤ人一家を描いた物語は世界的名作となったのか?

撮影から50年後、ジュイソン監督は「なぜ特に思い入れが?」との問いに「冒険だったから」と語る。
当時大ヒットブロードウェイ・ミュージカルだった「屋根の上のバイオリン弾き」の映画化は監督にとっても挑戦であった。
ミュージカルの作詞を手掛けたシェルドン・ハーニックは「ショーレム・アレイヘムの物語の最良の形」と作品を評する。
年頃の5人の娘を持つ主人公テヴィエの物語には普遍的なテーマがあるとジュイソン監督は振り返る。そんなジュイソン監督はトロント生まれ。「ジュイソン」という苗字でありながら育った家庭はユダヤ教ではなかった。
監督は「物心ついた時からユダヤ人になりたかった」という。故郷を追われたユダヤ人の歴史を映画に取り込み、舞台には不可能な形で描こうとしたと語る。

本作は、音楽を担ったジョン・ウィリアムズや主人公テヴィエを演じたトポル、3人の娘役たちへのインタビューやロケ地を巡る困難、舞台セットや撮影に凝らした数々の工夫などを丹念に追うことで、名作の舞台裏を解き明かし、あらゆる人の心を掴み続ける『屋根の上のバイオリン弾き』の知られざる魅力を明らかにする。

『屋根の上のバイオリン弾き物語』(2022年/米国/カラー/英語/88分/ドキュメンタリー)
製作・監督・編集:ダニエル・レイム
出演:ノーマン・ジュイソン、ロバート・ボイル、ジョン・ウィリアムズ、トポル
配給:パンドラ