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福田村事件 SEPTEMBER1923

上映中~2月7日(水) ※休映日あり

©「福田村事件」プロジェクト 2023

日時

上映中~2月7日(水) ※休映日あり

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

字幕・音声ガイド付き上映のご案内


本作品は『UDCast』方式による視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕に対応しています。
『UDCast』専用アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末をお持ちの方は、
音声ガイド、またはお手持ちのスマホ画面にて日本語字幕付きで映画をお楽しみいただけます。
※アプリをダウンロード後は、ご鑑賞の前に動作確認をお願いします。
※画面の明るさは他のお客さまの鑑賞の妨げにならないように最大まで下げてご鑑賞くださいませ。

詳細はUDCastの公式サイトをご確認ください。


第66回 ブルーリボン賞 作品賞ノミネート

関東大震災から100年
時代が逆流する

実話に基づいたフィクション
多くの国を巻き込み、初めて国家の総力戦となった第一次世界大戦が1914年に勃発。18年に戦争は終結したが日本国内では深刻な不況となり、18年に米騒動、シベリア出兵、19年には日本統治下の韓国で3.1独立運動が起き、騒然とした時代となっていた。そして、世界中で猛威をふるったスペイン風邪が19年の夏に日本に到達、不況と相まって多くの市民の不満は沸点に達しようとしていた。時の政権は疲弊した市民の不安、不満を国外に向けさせることに躍起になった。

そのような複雑な背景を抱え込んでいたなか、1923年9月1日11時58分、関東大地震が発生した。帝都東京では、流言飛語が飛び交い、不安と恐怖が錯綜する中、いつしかその矛先は社会主義者や朝鮮人に向けられて行くことになる。地震発生から5日後の9月6日、千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人たちにより、利根川沿いで香川から訪れた薬売りの行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が殺された。行商団は、讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われ殺害されたのだ。逮捕されたのは自警団員8人。逮捕者は実刑になったものの、大正天皇死去の恩赦で2年後に釈放された。これが100年の間、歴史の闇に葬られていた『福田村事件』だ。100年の時を超え、遂に、実話に基づいたかつてない日本映画が公開される。

【STORY】

善良な人々はなぜ虐殺に加担したのか

大正デモクラシーの喧騒の裏で、マスコミは、政府の失政を隠すようにこぞって「いずれは社会主義者か鮮人か、はたまた不逞の輩の仕業か」と世論を煽り、市民の不安と恐怖は徐々に高まっていた。そんな中、朝鮮で日本軍による虐殺事件を目撃した澤田智一(井浦新)は、妻の静子(田中麗奈)を連れ、智一が教師をしていた日本統治下の京城を離れ、故郷の福田村に帰ってきた。同じ頃、沼部新助(永山瑛太)率いる薬売りの行商団は、関東地方へ向かうため四国の讃岐を出発する。長閑な日々を打ち破るかのように、9月1日、空前絶後の揺れが関東地方を襲った。木々は倒れ、家は倒壊し、そして大火災が発生して無辜なる多くの人々が命を失った。

そんな中でいつしか流言飛語が飛び交い、瞬く間にそれは関東近縁の町や村に伝わっていった。2日には東京府下に戒厳令が施行され、3日には神奈川に、4日には福田村がある千葉にも拡大され、多くの人々は大混乱に陥った。福田村にも避難民から「朝鮮人が集団で襲ってくる」「朝鮮人が略奪や放火をした」との情報がもたらされ、疑心暗鬼に落ち入り、人々は恐怖に浮足立つ。地元の新聞社は、情報の真偽を確かめるために躍起となるが、その実体は杳としてつかめないでいた。震災後の混乱に乗じて、亀戸署では、社会主義者への弾圧が、秘かに行われていた。そして9月6日、偶然と不安、恐怖が折り重なり、後に歴史に葬られることとなる大事件が起きる。

アップリンクによるストリーミング・マガジン【DICE+】にて『福田村事件』を紹介!
監督インタビューも! 記事はこちら

『福田村事件』(2023年/日本/DCP/5.1ch/137分/PG12)
監督:森達也
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、コムアイ、木竜麻生、松浦祐也、向里祐香、杉田雷麟、カトウシンスケ、ピエール瀧、水道橋博士、豊原功補、柄本明
脚本:佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
企画:荒井晴彦
音楽:鈴木慶一
配給:太秦