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【見逃した映画特集・夏休み編】苦い涙  PETER VON KANT

上映中~8月15日(火)※休映日あり

© 2022 FOZ - France 2 CINEMA - PLAYTIME PRODUCTION ©Carole BETHUEL_Foz

日時

上映中~8月15日(火)※休映日あり

料金

【特別料金】一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員・UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

2022年第72回ベルリン国際映画祭 オープニング&コンペティション部門正式出品
2023年第48回セザール賞 主演男優賞・有望若手男優賞ノミネート

エゴイスティックな愛に翻弄される、
美しい青年と映画監督のパワーゲーム

フランス映画界を代表する名匠フランソワ・オゾンが、
敬愛するファスビンダーの伝説的名作を現代的にアレンジ

『Summer of 85』『すべてうまくいきますように』など話題の第72回ベルリン国際映画祭のオープニングを華々しく飾った本作は、オゾン監督が『焼け石に水』以来20年ぶりに、鬼才ファスビンダーの名作『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972)の再創造に挑んだ。現代的な視点とオゾン特有の美意識に基づくアレンジが施され、風刺やユーモアをふんだんに織り交ぜた語り口は驚くほど軽やか。刺激的なヴィジュアルと音楽など、見どころの尽きない濃密でエモーショナルなメロドラマが完成した。アート映画の愛好家で、ファスビンダー好きで知られる鬼才、ジョン・ウォーターズ監督は、毎年発表している私的な映画ベストテンの2022年版にて、本作を「圧倒的なベストワン」に選出している。

主人公ピーターを演じるのは、『ジュリアン』『悪なき殺人』などでフランス屈指の人気俳優となり、2022年の東京国際映画祭グランプリ受賞作『ザ・ビースト』で最優秀男優賞に輝いたドゥニ・メノーシェ。アカデミー賞2度のノミネート、セザール賞最多5回受賞のイザベル・アジャーニがスター女優役で、オゾン作品初登場。ファスビンダーのミューズでオリジナル版にも出演したハンナ・シグラ、ピーターを虜にする美男子アミール役の新人ハリル・ガルビアら若手を加えたアンサンブルが絶妙な面白さで魅了する。

【STORY】
人は愛するものを殺す
~ でも誰も死なない ~

著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)は、恋人と別れて激しく落ち込んでいた。助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らしている。ある日、3年ぶりに親友で大女優のシドニー(イザベル・アジャーニ)が青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに、一目で恋に落ちるピーター。彼はアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが…。

『苦い涙』(2022年/フランス/フランス語・ドイツ語/シネスコ/5.1ch/85分/PG12/原題:PETER VON KANT)
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:ドゥニ・メノーシェ、イザベル・アジャーニ、ハリル・ガルビア、ステファン・クレポン、ハンナ・シグラ、アマント・オディアール
配給:セテラ