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蟻の王  Il signore delle formiche/Lord of the Ants

上映中~12月7日(木)

(C) Kavac Srl / Ibc Movie/ Tender Stories/ (2022)

日時

上映中~12月7日(木)

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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第79回ヴェネチア国際映画祭 独立賞5部門受賞

実在した芸術家アルド・ブライバンティとその恋人エットレ、
過酷な時代を生きた、二つの魂の軌跡を描く。

1960年代、ポー川南部の街ピアチェンツァ。詩人で劇作家、蟻の生態研究者でもあるアルドが主催する芸術サークルには、多くの若者が集っていた。
そんな中、アルドは若者の一人エットレと惹かれ合い、二人はローマに出て生活を始める。
しかしエットレの家族は二人を引き離すため警察に通報、アルドはファシスト政権下に成立した教唆罪で逮捕され、エットレは矯正施設に送られ、同性愛を“治療”するための電気ショックを幾度となく受けることになる。世間の好奇の目に晒されながら、裁判が始まった。傍聴に通う新聞記者エンニオは、社会の不寛容に声を上げるのだが…。

名匠ジャンニ・アメリオ監督が、今の時代にこそ問い直す 人間の尊厳 。
数々の新人賞に輝く新星レオナルド・マルテーゼ、渾身の演技!

カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作『小さな旅人』(‘92)では施設に送られる幼い姉弟と憲兵の旅を、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作『いつか来た道』(‘98)では、都会に働きに出た兄弟の葛藤を、『家の鍵』(‘04)では若き父親と障がいをもつ息子の物語を、常に他者と理解し合うことの難しさ、大切さを描き続けてきたイタリアの名匠ジャンニ・アメリオが新作の題材に選んだのは、差別と偏見に立ち向かい愛を貫き通そうとする人々の物語。「今も存在する“異なる人”に対する憎悪に立ち向かう勇気を与えたい」と、その製作の動機を語る。イタリア映画界を代表する名優ルイジ・ロ・カーショ、エリオ・ジェルマーノに加え、ヴェネチアで新人賞 冠に輝き、マルコ・ベロッキオ監督の新作「RAPITO」(原題)にも出演する新星レオナルド・マルテーゼの全身全霊の演技が胸を打つ。

【STORY】

「罪という字を消して勇気と書く。愛という字を消して君と書く…。」

1959 年春、イタリア・エミリア州ピアチェンツァ。
詩人で劇作家、また蟻の生態研究者でもあるアルド・ブライバンティ(ルイジ・ロ・カーショ)は、芸術サークルを主催し、そこには多くの若者が集っていた。
ある日、兄に連れられ、エットレ(レオナルド・マルテーゼ)という医学を学んでいる若者がやってくる。アルドが探していたクロナガアリを持ってきたことで、二人は初めて言葉を交わす。エットレにはデザインや絵画の道に進みたいという夢があるが、母親の希望で医学を学んでいることを知ったアルドは、「親に従う必要はない 産んでくれただけで十分だ」と諭す。博識で気さくに話しをしてくれるアルドにエットレは心惹かれ、芸術サークルに通うようになる。だが兄からは「あそこへは二度と行くな」「いずれお前も苦しむ」と理不尽な忠告を受ける。
芸術や哲学など、あらゆる話題を語り合い、互いに魅了され、仲を深める二人。エットレはアルドの元に通い詰めるようになるが、アルドは同性愛者として悪い噂が流されており、エットレの母親は二人の関係に憤り、あろうことか、教会でアルドの母親であるスザンナを罵るのだった──。

『蟻の王』(2022年/イタリア/イタリア語/ビスタ/カラー/Dolby Digital/140分/G)
監督・脚本:ジャンニ・アメリオ
脚本:エドアルド・ペティ、フェデリコ・ファバ 
出演:ルイジ・ロ・カーショ、エリオ・ジェルマーノ、レオナルド・マルテーゼ、サラ・セラヨッコ
配給:ザジフィルムズ