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はだかのゆめ【小説『はだかのゆめ』単行本発売記念上映】

上映中~10月26日(木)

© PONY CANYON

日時

上映中~10月26日(木)

料金

一般¥1,500/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

トークイベント

10月22日(日)上映終了後
登壇者:磯部涼(音楽ライター)、甫木元空(本作監督)
※敬称略 ※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

磯部涼
(いそべ・りょう)1978(昭和53)年生れ。音楽ライター。著書に『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』、『音楽が終わって、人生が始まる』、『遊びつかれた朝に』(九龍ジョーとの共著)、『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之、吉田雅史との共著)、『ルポ川崎』、『令和元年のテロリズム』、編著などに『踊ってはいけない国、日本』、『踊ってはいけない国で、踊り続けるために』、『新しい音楽とことば』がある。

◆チケット販売日程について
【オンライン・窓口ともに】10月15日(日)14時より販売開始
当日窓口でのご購入は混雑が予想されます。満席の場合は窓口販売も終了となりますので、ご了承ください。

※敬称略
※登壇者は予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。
転売により入手したチケットであることが判明した場合には、ご入場をお断りさせていただく場合がございます。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。


【マーケットにてサイン入り単行本『はだかのゆめ』を販売!】

※10/20(金)劇場OPEN 9:00~ より販売を開始いたします。
※販売数には限りがございます。 ※お1人様1冊限り
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。


入場者プレゼント

【映画『はだかのゆめ』オフィシャル・サウンドトラック、ダウンロードQRコード付きポストカード】

新録となる「ごはん(Acoustic Version)」ほか、劇中で流れるインスト4曲をダウンロードすることができます。
ご鑑賞のお客様にプレゼント!
配布期間:10月20日(金)~
※お1人様1枚限り ※数量限定、なくなり次第終了


いつか夢にくらい少しは顔をだしてくれたら…
息子を思う母、母を思う息子、そして祖父
お互いの距離を測り直していく、親子3代にわたる物語

四国山脈に囲まれた高知県、四万十川のほとりに暮らす一家の人々。祖父の住む家で余命を送る決意をした母、それに寄り添う息子ノロ。嘘が真で闊歩する現世を憂うノロマなノロは、近づく母の死を受け入れられず徘徊している──。
土地に刻まれた時間の痕跡と、幽かな生と確かな死。これは若くして両親を亡くし、高知県で祖父と暮らす監督自身の現在を半ば投影した、親子3代にわたる時間と、その時間の境界線を飛び越えた触れ合いの、そしてそれでも触れることのできない残酷な距離の物語である。

青山真治監督に見出された才能
映画監督でミュージシャンでもある甫木元空の最新作

監督は、『EUREKA ユリイカ』のプロデューサー・仙頭武則と監督・青山真治によってプロデュースされた『はるねこ』(16)で長編映画デビューした甫木元空。甫木元は『はるねこ』の生演奏上映をきっかけに結成したバンド「ビアリストックス」としても活動しており、本作の音楽も手がけている。
主演に昨年公開の映画『うみべの女の子』やNHKドラマ『きれいのくに』、NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』など話題作への出演が相次ぐ青木柚。さらに、俳優のみならず監督、小説家でもある唯野未歩子、シンガーソングライターで俳優としても活躍している前野健太が出演。前作に続き、仙頭がプロデュースし、これからの日本映画を背負う若きスタッフたちに混じって、青山組の音響担当として『EUREKA ユリイカ』以降のほぼすべての作品を手がけてきた菊池信之が参加。死者と生者が同居する世界の音をわれわれの世界に届けてくれる。

【STORY】

四国山脈に隔たれた高知県。いまだダムのない暴れ川の異名をもつ四万十川のほとり。
「お母さんとこにはいったんか?いいか、体は腐っても、魂だけは腐らん。話かけろ。聞こえるもんはある」
海岸の岩の上。おんちゃんが酒瓶を片手に、打ち上げられた魚のように寝転がっている。
「ノロ。ノロ。ノロマが」
嘘が真で闊歩する現世を、お盆にも遅れたノロマなノロが徘徊している。
「生きちゅうもんは難儀なもんよ…。祈りでもって別れを飲み込む。必死に袖を引っ張るのも、忘れて。また死を嗅いで、今にチョンと触れる」
川に浮かぶ船の上。ノロに語るおんちゃん。
「どうやら冬はこえられそうにない…」
そう書かれた母の日記。
散歩をする母の少し後ろをノロが歩いている。
母に触れようとするが立ち止まり、そのまま離れていくのを見つめる。
「きてたかね、来るんなら前もっていっとき。初盆にもかえらんで。…死んだら、線香の煙が食事やきね」
家の中、仏壇のある部屋。遺影が並んでいる。
線香の煙が真っ直ぐ伸びずにゆれるのを見て、母は言う。
窓の外、ノロが遠くから歩いている。

『はだかのゆめ』(2022年/日本/59分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch)
監督・脚本・編集:甫木元空
出演:青木柚、唯野未歩子、前野健太、甫木元尊英
配給:boid/VOICE OF GHOST