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愛国の告白 沈黙を破るPart2【緊急上映】

上映中~11月2日(木)

©DOI Toshikuni

日時

上映中~11月2日(木)

料金

【特別料金】一般¥1,500/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(22歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員いつでも¥1,000

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詳細 DETAIL

監督アフタートーク決定!

◆10月27日(金)、28日(土)、29日(日)上映終了後
登壇者:土井敏邦監督

※敬称略 
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。


【上映時間】
170分(第一部100分・第二部70分)
途中休憩:5分程あり


“愛国”とは何か?
自国の加害と向き合う元イスラエル兵士たちの“独白”
“占領軍”兵士が抱える心の闇とは――

さまざまな映画賞を受賞し話題を呼んだ『沈黙を破る』から13年──
この間、イスラエルでは右傾化が加速し、パレスチナ人自治区にユダヤ人入植地が増殖。ガザ地区ではイスラエル軍の激しい武力攻撃が繰り返されてきた。
“占領軍”の兵士となったイスラエルの若者は、パレスチナ人に対して絶大な権力を行使する中、道徳心や倫理観を麻痺させ、それがやがてイスラエル社会のモラルも崩壊するという危機感を抱くようになる。そんな元兵士たちの一部が”占領軍”を告発する NGO「Breaking the Silence(沈黙を破る)」を立ち上げ、前作では彼らの姿と証言、そして占領地の凄まじい実態を描いた。
個人と社会の倫理のために占領を告発しつづける彼らの活動は、イスラエル社会でさらに重要な存在意義と役割を持つようになったが、一方で政府や右派勢力からの攻撃も急激に強まっていく。それでも彼らは屈せずに活動を続ける。これは現在も続くウクライナ侵攻するロシア軍、ビルマ(ミャンマー)で圧政を続ける国軍の兵士などにも共通する心理で、自国の加害と真摯に向き合う元将兵たちの生き方は、私たち日本人にも大きな問いかけをしている。

30年以上一貫してパレスチナ・イスラエルで現地取材を続けてきた土井敏邦監督の集大成の作品

1985年以来、34年間現地に通い“パレスチナ・イスラエル”を取材、これまでガザ地区、ヨルダン川西岸、東エルサレムなどパレスチナ人地区とイスラエルについて多数の著書・ドキュメンタリー映像を発表し、報道してきた。この映画は、土井敏邦の34年のパレスチナ・イスラエル報道の集大成となる作品である。

「沈黙を破る」は2004年、イスラエル軍の元戦闘兵士たちが作りあげたNGOである。パレスチナ人地区での“占領者”としての兵役体験が、個人と社会の“モラル(倫理)”を崩壊させているという危機感が元将兵たちを突き動かした。
活動の第一歩、2004年のテルアビブで開かれた写真展「沈黙を破る―戦闘兵士がヘブロンを語る―」はイスラエル社会に大きな反響を与えた。その後もグループは、元将兵たちの証言のSNSでの公開、占領地へのツアー、講演などで、占領地の現実をイスラエル国内や世界に訴え続けてきた。
映画「沈黙を破る」(土井敏邦 監督作品 /2009年)から13年後の2022年、この間の「沈黙を破る」の活動と証言、イスラエル政府や社会の反応、さらにパレスチナ占領地の状況を、新作映画「愛国の告白―沈黙を破る Part 2―」として報告する。

この13年の間にガザ地区は三度にわたってイスラエル軍の攻撃にさらされ、数千人の犠牲者を出し、数万の住居が破壊された。またヨルダン川西岸では、ユダヤ人入植地の増殖が進行し、パレスチナ人住民の土地や水資源、生活圏が次々と侵蝕されていった。一方、「沈黙を破る」は、ガザ攻撃に参戦した将兵たちによる非人道的な攻撃の実態の証言を、SNSや証言集発行によって、イスラエル国内外に明らかにした。それによって「沈黙を破る」は政府や右派勢力から「裏切り者」「非国民」と激しい攻撃にさらされる。個人と自国のモラルが崩壊するという危機感から、占領地での加害の実態を告発することは“祖国への裏切り行為”なのか。いったい真の“愛国”とは何なのか──映画は問いかける。

『愛国の告白 沈黙を破るPart2【緊急上映】』(2022年/日本/170分(第一部100分・第二部70分))
監督・撮影・編集・製作:土井敏邦
配給:きろくびと