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『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』公開記念 若松孝二監督&若松プロ小特集

上映中~4月9日(火) ※休映日あり

©2018 若松プロダクション

日時

上映中~4月9日(火) ※休映日あり

料金

【特別料金】一般¥1,500/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000 ★リピーター割引 ¥1,000(本特集および『青春ジャック~』の当館チケットを窓口で提示にて)

詳細 DETAIL

【上映スケジュール】

チケットのご予約は作品名をクリックしてください。

3月22日(金)17:15 ゆけゆけ二度目の処女
3月23日(土)17:25 処女ゲバゲバ
3月24日(日)17:00 天使の恍惚
3月25日(月)16:20 水のないプール
3月26日(火)16:20 キャタピラー
3月27日(水)16:20 海燕ホテル・ブルー
3月28日(木)16:20 止められるか、俺たちを
3月29日(金)19:05 性賊/セックスジャック
3月30日(土)19:20 処女ゲバゲバ
3月31日(日)19:20 ゆけゆけ二度目の処女
4月1日(月)19:25 天使の恍惚
4月2日(火)21:15 キャタピラー
4月3日(水)19:20 水のないプール
4月4日(木)21:15 海燕ホテル・ブルー
4月6日(土)20:35 止められるか、俺たちを
4月9日(火)20:25 止められるか、俺たちを



若松孝二 プロフィール
1936年4月1日、宮城県生まれ。高校2年時に上京、様々な職を転々としながら、テレビ映画の制作助手、助監督などを経て、『甘い罠』(63)でピンク映画デビューを果たす。次々と意欲作を続け、ピンク映画界で押しも押されぬ存在となる。
1965年、若松プロダクションを設立。第一作『壁の中の秘事』(65)がベルリン国際映画祭に出品され、既存の映画界はこれを国辱だと糾弾し、大スキャンダルが巻き起こる。
その後、ピンク映画を更なる自由な創造の場へと変革するために、大和屋竺、足立正生、沖島勲、小水一男ら新しい才能を積極的に登用し、性と暴力を徹底的に描き上げた数々の傑作を生み出していく。
1971年、カンヌ国際映画祭監督週間に大島渚と共に招待され、その帰途で足立正生とパレスチナに向い、アラブゲリラの日常を写したニュースフィルム『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』を撮り、赤バス上映隊を結成、新宿を皮切りに全国上映運動を展開する。続いて、初のATG映画となる『天使の恍惚』(72)を完成させるが、相次ぐ爆弾闘争、連合赤軍による浅間山荘事件が起きていく状況のなかで、上映反対キャンペーンが展開され、日本映画史に残る問題作となる。
1974年、足立がパレスチナに越境してから以降もピンク映画を量産し、その一方で、大島渚『愛のコリーダ』(76)のプロデュースを手掛け、2作目となるATG映画『聖母観音大菩薩』(77)などを挟んで、内田裕也を起用した『餌食』(79)、『水のないプール』(82)から一般商業映画に活躍の場を移す。
その後、俗に昭和三部作とも呼ばれる『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08)、『キャタピラー』(10)、『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(11)を完成させた。『キャタピラー』では、寺島しのぶがベルリン国際映画祭の女優賞を獲得し、世界的に注目され、再評価された。2012年に遺作となった『千年の愉楽』を監督し、さらなる映画製作に意欲をみせていたが、2012年10月17日新宿の路上にて交通事故により永眠、享年76歳。死の直前まで映画製作の打ち合わせをしていた。

【上映作品】

ゆけゆけ二度目の処女
(1969年/65分)

屋上で男達に犯された少女と出会った少年は、夜明けに少女の後を追う。中村義則の独特な詩の世界をアレンジした足立正生の脚本、秋山道男の作曲、快演によって生まれた異色のラブストーリー。

監督:若松孝二 
出演:小桜ミミ、秋山未痴汚(道男)


処女ゲバゲバ
(1969年/66分)

男女が処刑の儀式のために荒野へと連行されるが、生き延びた男は殺人ゲームに興じるボスたちを逆に皆殺しにしていく。大和屋竺のハードボイルドな世界観の脚本を若松孝二は御殿場の荒野を密室に見立てて演出した。「処女ゲバゲバ」というタイトルは大島渚によって命名。

監督:若松孝二


性賊/セックスジャック
(1970年/70分)

「よど号」事件の7年後を舞台に、第2のハイジャックに向けて潜伏する活動家と、憎悪を抱えながら生きるアナーキーな下層労働者のテロリズムが対比的に描かれる。後に“無印良品”“チェッカーズ”などのプロデューサーとして名をはせる秋山道男が主演。

監督:若松孝二 
出演:秋山未知汚(道男)、笹原茂朱、須藤黙布、山川密


天使の恍惚
(1972年/89分)

米軍基地を襲撃する革命軍・四季協会の十月組は作戦に失敗し組織の再編を迫られる。孤立したメンバーは、爆弾を手に個的な闘いを展開。「無差別テロ」を助長する映画だとして、上映反対運動が巻き起こった過激作。

監督:若松孝二 
出演:吉沢健、横山リエ


水のないプール
(1982年/103分)

クロロホルムによる性犯罪を通して、都会の狂気を描く大人のメルヘン。内田裕也を主演に、原田芳雄、MIE、沢田研二、タモリ、赤塚不二夫らが意外な役どころで出演している。

監督:若松孝二
出演:内田裕也、MIE、中村れい子


キャタピラー
(2010年/87分)

戦争の悲劇は戦場だけではない、戦傷を負った夫とそれを介護する銃後の妻を通して戦争の愚かさを描く。シゲ子を演じた寺島しのぶは、本作の入魂の演技でベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した。

監督:若松孝二
出演:寺島しのぶ、大西信満


海燕ホテル・ブルー
(2012年/84分)

ハードボイルド小説の第一人者・船戸与一の異色作『海燕ホテル・ブルー』が、荒野の密室劇に生まれ変わる。現実か幻想か、若松孝二の脳内が爆発するこの作品は、映画関係者や若松マニアに愛されている。

監督:若松孝二
出演:片山瞳、地曵豪、井浦新、大西信満 他


若松プロダクション作品

止められるか、俺たちを
(2018/119分)

時代の先端を駆け抜けろ!これが映画だ!!これが若松プロダクションだ!!
若松プロダクション出身で、日本映画界を代表する監督・ 白石和彌が自ら企画した本作。1969年から71年にかけての若松プロダクションを助監督・吉積めぐみの目を通して描いた青春群像劇

監督:白石和彌
脚本:井上淳一
出演者:門脇麦、井浦新
配給:若松プロダクション、スコーレ