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遠いところ【映画賞受賞記念アンコール上映】

上映中~4月16日(火) ※休映日あり

©️2022「遠いところ」フィルムパートナーズ

日時

上映中~4月16日(火) ※休映日あり

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

\上映後トークショー決定/


4月14日(日)19:15の回上映終了後
花瀬琴音、佐久間祥朗、工藤将亮監督

4月16日(火)19:40の回上映終了後
佐津川愛美、工藤将亮監督

※敬称略 ※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください


第5回 大島渚賞

高崎映画祭
最優秀新人俳優賞 ☆花瀬琴音
新進監督グランプリ

日本映画監督協会新人賞(監督賞)

日本映画批評家大賞
新人女優賞(小森和子賞)☆花瀬琴音
新人監督賞


次の世代に残してはいけない問題がここにある——



沖縄では、一人当たりの県民所得が全国で最下位。子ども(17歳以下)の相対的貧困率は28.9%であり、非正規労働者の割合や、ひとり親世帯(母子・父子世帯)の比率でも全国1位(2022年5月公表「沖縄子ども調査」)。さらに、若年層(19歳以下)の出産率でも全国1位となっているように、窮状は若年層に及んでいる。『遠いところ』は、そんな沖縄市のコザを舞台に、幼い息子と夫との3人暮らしをする17歳のアオイ(花瀬琴音)が、社会の過酷な現実に直面する姿を描き、全編沖縄ロケにこだわって撮影された。

『遠いところ』で描かれているのは、沖縄における局地的な社会問題などではない。日本中のどこでも今まさに起こっている事象である。愛する人からの暴力は、地獄のような現状から必死で逃げる道を間違えてしまうのは、すべて自己責任なのだろうか。社会の理不尽と不条理を突きつけられ、悲痛な想いを抱いて絶望しながらも、もがくアオイの姿には、自らの選択肢が正しいかどうかの想像力を持てない少女たちがいることを思い知らされる。主人公・アオイの間違ってしまった、それでも必死に生きた日々の物語を体感して、生まれ落ちた環境が人生を決めるすべてであって良いのだろうかと、今一度問いかける衝撃作が誕生した。

【STORY】
沖縄県・コザ。

17歳のアオイは、夫のマサヤと幼い息子の健吾(ケンゴ)と3人で暮らし。
おばあに健吾を預け、生活のため友達の海音(ミオ)と朝までキャバクラで働くアオイだったが、建築現場で働いていた夫のマサヤは不満を漏らし仕事を辞め、アオイの収入だけの生活は益々苦しくなっていく。
マサヤは新たな仕事を探そうともせず、いつしかアオイへ暴力を振るうようになっていた。

そんな中、キャバクラにガサ入れが入り、アオイは店で働けなくなる。
悪いことは重なり、マサヤが僅かな貯金を持ち出し、姿を消してしまう。仕方なく義母の由紀恵(ユキエ)の家で暮らし始め、昼間の仕事を探すアオイだったがうまくいかず、さらにマサヤが暴力事件を起こし逮捕されたと連絡が入り、多額の被害者への示談金が必要になる。切羽詰まったアオイは、キャバクラの店長からある仕事の誘いを受ける─

若くして母となった少女が、連鎖する貧困や暴力に抗おうともがく日々の中でたどり着いた未来とは。

『遠いところ』(2022年/日本/カラー/1.66:1/5.1ch/128分)
監督・脚本:工藤 将亮
出演:花瀬琴音、石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起、松岡依都美、小倉綾乃、NENE、奥平紫乃、髙橋雄祐、カトウシンスケ、中島歩、岩谷健司、岩永洋昭、米本学仁、浜田信也、尚玄、上地春奈、きゃんひとみ、早織、宇野祥平、池田成志、吉田妙子
主題歌:唾奇「Thanks」
配給:ラビットハウス