“初恋の記憶”をめぐり、18年前と現在の想いが切なく交錯する
『余命10年』藤井道人監督最新作―
日本と台湾を舞台に紡ぐ、新たな傑作ラブストーリー

国内興行収入30億円超のヒットを記録した『余命10年』の藤井道人監督による、初の国際プロジェクトが始動。日本×台湾、18年前×現在を舞台に、切なくも美しいラブストーリーを紡ぎあげた。
台湾・現在。自らが立ち上げた会社から解任され、喪失を抱えて故郷の台南に舞い戻ったジミー。18年前に出会い、淡い思いを寄せていた日本人旅行者・アミから届いたハガキを再び手に取った彼の脳裏に、初恋の記憶が蘇る。そんな折、“最後の仕事”として日本出張が決定。役目を終えたジミーは電車に乗り、“あの日の約束”を果たすためにアミの故郷を目指すのだった──。

ダブル主演を務めるのは、ドラマ「時をかける愛」で頭角を現し、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』台湾版のメインキャストに抜てきされるなど、台湾はおろかアジア全域で活躍する国際派シュー・グァンハン、そしてNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」や映画『線は、僕を描く』『1秒先の彼』ほか、若手屈指の実力を有する清原果耶。初恋と呼ぶにはあまりにも儚く、青い恋に落ちるジミーとアミを瑞々しく、等身大に演じ切っている。
ジミーが旅の道中で出会う人々を演じるのは、Netflixシリーズ「深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-」にも出演した台湾の俳優ジョセフ・チャン、『今夜、世界からこの恋が消えても』のヒットも記憶に新しくアジアでも知名度が急上昇中、テレビドラマ「マイ・セカンド・アオハル」など話題作の出演も相次ぐ道枝駿佑、『せかいのおきく』『キリエのうた』等、出演作が後を絶たない黒木華。そして日本が誇る名優・松重豊と黒木瞳がキーパーソンに扮し、物語に安定感をもたらしている。日台の豪華キャスト陣が集結し、さらには、世代を超えて愛され続ける唯一無二のバンドMr.Childrenが奏でる主題歌「記憶の旅人」が、ジミーとアミの青春と呼ぶにはあまりに切なく儚いふたりの恋模様を彩っている。

脚本・監督を手掛けた藤井と共に、ノスタルジックでエモーショナルな世界観を生み出したスタッフにも注目したい。藤井監督の盟友であり、映画『四月になれば彼女は』や米津玄師の名曲「Lemon」MVで知られる撮影監督・今村圭佑。そして大ヒットアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の作曲家・大間々昂をはじめとする一流クリエイターが集い、日本と台湾の壮大で美しい風景と、18年前と現在という時代を鮮やかに映し出した本作は、観る者の心をどうしようもなく震わせる。
あの日、君が来た旅路をいま、僕は遡る──。台湾と日本の旬の映画人がコラボレーションした新たなる感動作『青春18×2 君へと続く道』は、出会った人々の記憶はもちろんのこと、色あせることない名作として映画史に刻まれることだろう。

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【STORY】

あの時、想いを伝えていたら、未来は変わっていただろうか──。

始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー（シュー・グァンハン）は、日本から来たバックパッカー・アミ（清原果耶）と出会う。天真爛漫な彼女と過ごすうち、恋心を抱いていくジミー。しかし、突然アミが帰国することに。意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。
時が経ち、現在。人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いた絵ハガキを再び手に取る。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと彼女が生まれ育った日本への旅を決意するジミー。東京から鎌倉・長野・新潟・そしてアミの故郷・福島へと向かう。
鈍行列車に揺られ、一期一会の出会いを繰り返しながら、ジミーはアミとのひと夏の日々に想いを馳せる。たどり着いた先で、ジミーが知った18年前のアミの本当の想いとは。

『青春18×2 君へと続く道』（2024年／123分／G／日本・台湾合作）
監督・脚本：藤井道人
出演：シュー・グァンハン、清原果耶、ジョセフ・チャン、道枝駿佑、黒木華、松重豊、黒木瞳
配給：ハピネットファントム・スタジオ