10月15日（火）20:05の回　上映終了後
登壇者：落合モトキ、酒井麻衣監督
舞台挨拶終了後、当日劇場にてパンフレットをご購入された方にサイン会を実施予定！

※敬称略　※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

“(not) HEROINE movies”第4弾公開作品

酒井麻衣監督7年ぶりの完全オリジナル作品

恋愛×スリル×⁉…ビザール”風変わりな”ラブストーリーが誕生‼

イラストレーターのチャチャ（伊藤万理華）は、人目を気にせずに自由奔放な野良猫のような生き方をしていた。ある日ビルの屋上で、謎めいた雰囲気の青年 樂(らく)（中川大志）と出会い、恋に落ちる。なりゆきで樂の家に転がりこんだチャチャだったが、恋人未満の関係に悶々とするように。やりきれない片思いに悩むなか、樂の秘密を知り、思いがけない決断を迫られることとなる――。

《好きな人の好きな人になりたい気持ち》を軸に、純愛や成長といった綺麗事では片づけられない、秘められた好奇心によって紡がれる《共感できない》チャチャの物語。片思いの甘酸っぱさと、だれにも言えないキケンな欲望が、独自の美しさによって共存する、ビザール（＝風変わりな）ラブストーリーが誕生した。

本作は、新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”＝ノットヒロインムービーズの『わたし達はおとな』、『よだかの片想い』、『そばかす』に続く、第4弾公開作品。前3作の反響を受け、本作は公開規模を拡大し、新たなステージへと進化する。

気ままな言動があざといと思われがちだが、実はだれにも媚びないチャチャの姿は、前3作品に通ずる等身大の女性の生きざまそのもの。周囲から妬まれたり、反感を買ったりしながらも我が道をつらぬく主人公には、共感性や同調圧力といった現代のストレスをうち破るパワーが宿っている。人から嫌われない努力よりも、自分を好きでい続けるためのチャチャの奮闘は、生きづらさを感じる人々の心を解放するに違いない。

監督を務めるのは、ドラマ「美しい彼」シリーズ、『劇場版　美しい彼〜eternal～』(23)で多くのファンの心をつかみ、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(23)、『恋を知らない僕たちは』（24）でピュアなラブストーリーに挑戦するなど、今もっとも注目を集めるクリエイター・酒井麻衣。
酒井監督にとって本作は『はらはらなのか。』（17）以来7年ぶりの完全オリジナルストーリーによる長編映画だ。ラブストーリーのようで、コメディでもあり、サイコホラーの様相も見せる…。観る者を惹きよせながらも突き放す変化球で、酒井監督ならではの美意識を集約させたジャンルレスな一作となった。

【STORY】

「樂が嫌いなものを、私が好きで。
私が嫌いなものを樂が好きだから、２人いたら丁度いい」

デザイナーとして働くチャチャは、小説の挿絵や表紙を任されている。上司からは才能ある有望株だと評価されているが、そのせいで同僚からは陰口を叩かれることも…。しかし、チャチャ自身は“人目を気にせず好きなように生きる”というのが信条で、自分のことを「野良猫」と一緒だと考えている。「懐かせてみたい」と興味を示すが、一生の責任を持とうとは誰も思わないのだ、と。

チャチャの働く事務所のビルの1階にはレストランが入っている。そこで働く樂(らく)は、いつも気だるそうで、仕事でもミスを起こしてばかり。

ある日、樂が落とした鍵を、ビルの屋上の喫煙所で偶然、チャチャが拾ったことをきっかけに、２人は距離を縮めていく。
樂の家で手料理を振舞ってもらったチャチャは、彼の家に居付く。一緒に過ごしていくうち、次第に樂に惹かれていくチャチャ。しかし、樂は秘密を抱えていた…。

『チャチャ』（2024年／日本／カラー／シネマスコープ／5.1ch／108分／G）
監督・脚本：酒井麻衣
出演：伊藤万理華、中川大志、落合モトキ、福山翔大、中島侑香、佐々木史帆、小林亮太、原菜乃華、檀鼓太郎、梶裕貴、川瀬陽太、松井玲奈、池田大、藤間爽子、塩野瑛久、ステファニー・アリアン、藤井隆
配給：メ～テレ、カルチュア・パブリッシャーズ
配給協力：ラビットハウス