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ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)- Gaza-Strophe, Palestine

上映中~終映日未定 ※休映日あり

© L'Yeux Ouverts / Iskra 2010

日時

上映中~終映日未定 ※休映日あり

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

スケジュールとチケット SCHEDULE & TICKETS

詳細 DETAIL

トークショー開催決定!

10月27日(日)18:00の回上映後リモートトークショー
登壇者:ケリディン・マブルーク監督

ケリディン・マブルーク
アートディレクター、映画監督、グラフィックデザイナー、イラストレーター、バンド・デシネ作家。アルジェリア系フランス人。アラブ文化の造詣が深く、欧米とアラブ圏を橋渡しする仕事を多数手がける。
2023年10月以降のガザ侵攻で犠牲になった人々のポートレートを記録する国際的プロジェクト「ガザ・フェイス」発起人。https://gazadesvisages.com/index.php/en/

10月30日(水)18:55の回上映後トークショー
トークテーマ:なぜ私たちはパレスチナに連帯するのか
登壇者:TUFSパレスチナ連帯活動(東京外国語大学公認学生団体)

TUFSパレスチナ連帯活動/TUFS for Palestine
キャンパスでの座り込み、映画上映会などを通して、パレスチナ問題への理解を深める・広める活動を行っている。『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟-』両監督が中心となって進めているプロジェクト「GAZA FACES, NOT JUST NUMBERS!」の日本語版作成に携わり、東京外国語大学にて、そのポスター展を開催。(10月5日(土)~ 10月28日(月))

11月2日(土)13:50の回上映後トークショー
登壇者:川上泰徳(中東ジャーナリスト)

川上泰徳(中東ジャーナリスト)
元朝日新聞記者。中東特派員としてカイロ、エルサレム、バグダッド駐在。中東報道で2002年ボーン・上田記念国際記者賞。退社後、フリーランスとして中東関連の記事、書籍を執筆。最新刊「ハマスの実像」(集英社新書)、他に「中東の現場を歩く」(合同出版)「イスラムを生きる人びと」(岩波書店)

11月3日(日)14:05の回上映後トークショー
度重なるイスラエルの「先住民」抹消作戦とその先
登壇者:西谷修(哲学者)

西谷修(哲学者)
1950年生。東京外国語大学名誉教授。20世紀フランス思想の研究をベースに、戦争、世界史、死と共同体、生命などを論じる。主著『不死のワンダーランド』、『夜の鼓動にふれる』、『世界史の臨界』、『アメリカ、異形の制度空間』、『私たちはどんな世界を生きているか』など。

11月4日(月)14:00の回上映後トークショー
グローバルな社会問題としてパレスチナの戦禍を考える
登壇者:鶴見太郎(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

鶴見太郎(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
専門はエスニシティ・ナショナリズム論、ロシア・ユダヤ史、シオニズム、イスラエル・パレスチナ紛争。 エルサレム・ヘブライ大学人文科学部博士研究員、ニューヨーク大学ヘブライ・ユダヤ学科客員研究員、埼玉大学研究機構准教授などを経て16年より現職。 主な著書に、『イスラエルの起源』、『ロシア・シオニズムの想像力』など多数。

11月6日(水)20:00の回上映後トークショー
トークテーマ:今、なぜ 『ガザ=ストロフ ーパレスチナの吟(うた)ー』を観るのか
登壇者:Shkran(本作配給)

Shkran(本作配給)
2023年10月、監督のケリディン・マブルークから友人の二口愛莉(Shkran代表)に本作の視聴リンクが届く。日本での上映意義を強く感じ日本語字幕を制作、賛同する友人2人とともに、本作の全国上映を目的とする配給団体を立ち上げた。TUFS cinema(東京外国語大学)と2回の自主上映で600人以上を動員。Shkran(シュクラン)はアラビア語で「ありがとう」の意味。

※敬称略
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。


アップリンク:パレスチナ映画特集

https://www.uplink.co.jp/palestine/#palestine-block
協賛:駐日パレスチナ代表部


1948年から、ずっとカタストロフ大惨事を生きてきた

フランスTVグランプリ(第15回マルセイユ国際ドキュメンタリー・ルポルタージュ映画祭)
審査員賞グランプリ&若手ジャーナリスト審査員賞(第21回ペサック国際歴史映画祭)
アハメド・アッティア賞(第12回バルセロナMEDIMED)
エル・アルド賞(カリアリ・アルアルド映画祭)

2023年10月中旬、イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃開始から10日後、監督のケリディン・マブルークからショートメッセージが届いた。「撮影から10年以上経ってもこの映画が今日的意義を持つとは思わなかった」と。
パレスチナの人々は常に西洋の視点から描かれ死亡者数という数に還元されてきたが、一人一人の顔を描き世界に伝えることがこの作品の第一の目的だったと振り返り、「パレスチナには世界の問題が凝縮されている」と強調する。
本作はガザの地で生きる人々の姿を丁寧に描きながら、同時にパレスチナ問題の背景にある西洋諸国による二重基準、構造的暴力について浮かび上がらせる。
多くの人々が、これは明らかにジェノサイドだ、と声を上げる悲惨な状況が続く中(2024年8月現在)、人々の姿と歴史を知ることから変わる可能性を問いかける。

【STORY】

全ての宗教において神の名は「平和」だ

2008年12月末から2009年1月にかけてイスラエルによるガザの大規模侵攻が勃発。監督のサミール・アブダラとケリディン・マブルークは、停戦の翌日にパレスチナ人権センターの調査員と共にガザに入る。
爆撃で両親兄弟を失った子ども、目の前で家族を銃撃された男性、土地を奪われ逃げてきた人々…「顔を持つ」一人一人の証言が記録されるとともに、パレスチナを代表する詩人、マフムード・ダルウィーシュの詩が引用され、ガザの人々が生きてきた歴史と記憶が呼び起こされる。 

監督:サミール・アブダラSamir Abdallah

映画監督、エジプト系フランス人。『フランスのイスラム −伝統と現代の間で−』(1990)、『境界の作家たち、パレスチナの旅』(2004)、『革命のカイロ』(2011-)他多数。1991年に「L’Yeux ouverts」を設立、クリティカルな視点で現代世界を描く映画作品の上映会を国内外で行うネットワークを組織する。
作品・活動歴:https://www.cinemeteque.com/realisateur/samir-abdallah/

2023年10月以降のガザ攻撃で犠牲になった人々の「顔」をリアルタイムで世界に発信するプロジェクト「ガザ・フェイス」主要メンバー。
https://gazadesvisages.com/index.php/en/

監督:ケリディン・マブルークKhéridine Mabrouk

アートディレクター、映画監督、グラフィックデザイナー、イラストレーター、バンド・デシネ作家。アルジェリア系フランス人。アラブ文化、中央アジア文化の造詣が深く、2009年、2010年にはアートディレクターとしてパリ市のオリエンタリズムに関する展覧会を企画。監督作品として『美術 イスラムと西欧』(ブリティッシュ・カウンシル / 2011)、現代アラブ作家のドキュメンタリーシリーズを指揮制作(ブッカー賞 / 2012-2018)など。
同じく「ガザ・フェイス」主要メンバー。
作品・活動歴:https://www.cinemeteque.com/realisateur/kheridine-mabrouk/

「目の前で、無垢な子供が一人、殺されそうになっているならば、人々は必死で止めようとするだろう。傍観者は、最大限、非難されるはずである。
この当たり前のことが、何故、パレスチナとなると、まったく通じないのか? 街を丸ごと破壊し、市民を虐殺し続けるこの攻撃を黙許するほどの偽善が、罷り通っていいはずがない。
映画は、今日のガザ地区での惨劇を、高所から俯瞰するのではなく、パレスチナ人と同じ目の高さで記録し続ける。
もうたくさんだ。目を逸らすことなく、この現実を見るべきだ。」

平野啓一郎(小説家)

『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)-』(2011年/フランス・パレスチナ合作/アラビア語/フランス語字幕/92分)
監督・撮影:サミール・アブダラ、ケリディン・マブルーク 
日本語字幕:二口愛莉
配給:Shkran