日時
7月4日(金)公開
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
7月4日(金)公開
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
映画『美しい夏キリシマ』の脚本、映画『紙屋悦子の青春』の原作を手掛けた長崎出身の松田正隆による読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞の傑作戯曲を、濱口竜介や三宅唱に次ぐ次世代の映画界を担う気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化した映画『夏の砂の上』。本作は、息子を亡くした喪失感から人生の時間が止まり、妻に見限られた主人公と、妹が置いていった17歳の姪との突然の共同生活からはじまる物語。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く。
主人公の小浦治を演じるのは、日本の映画界を俳優だけでなく監督・プロデューサーとしても牽引するオダギリジョー。本作で共同プロデューサーも務め、撮影前から玉田監督と会話を重ね、キャスティングから仕上げまで完成に至る全工程で本作に関わっている。
また、治の姪で、父親の愛を知らずに育った優子を演じるのは、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで人気を博し、2025年度後期NHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢され注目される髙石あかり。撮了後「人間としても俳優としても、宝もののような大切な時間だった。」と語るほど思い出深い作品になった。
そして、治の妻・小浦恵子を演じるのは、主演作『ファーストキス 1ST KISS』の大ヒットなど話題作への出演が続く松たか子。悲しみを共有し共に再スタートすることができない夫・治への「静かな怒り」を秘めた女性を演じ、本作で長崎弁にも初挑戦している。
さらに本作には、作品世界を彩る豪華キャストが出演する。父親のいない優子を兄の治に預け、男の元へはしる奔放な妹・阿佐子役を『ラストマイル』で第48回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した満島ひかりが、髙石演じる優子のバイト先の先輩で、優子へ好意を寄せる・立山役を、映画・ドラマなど多方面で引く手あまたの活躍をみせる高橋文哉が、治が働いていた造船所の同僚・陣野を、自身のドキュメンタリー映画『素晴らしい世界は何処に』の公開が控えるフォークシンガーの森山直太朗が、同じく治の造船所の同僚・持田を「北九州ホルモン隊」を結成するなど九州を代表する名ヴァイプレイヤーの名優・光石研が演じている。
本作は、雨が降らない夏の長崎が舞台となり、撮影は、2024年9月に全編オール長崎ロケで行われ、坂の多い長崎の美しい街並みが物語の余白を埋める大きな役割を果たしている。
原作となった松田正隆による戯曲は、平田オリザが1998年に舞台化して以降、幾度となく舞台で上演されており、2022年には主演・田中圭、演出・栗山民也で上演された。監督の玉田真也も自身の劇団「玉田企画」で2022年に上演した思い入れの深い作品で、念願が叶い今回の映画化となった。また、音楽を坂本龍一や名和晃平との仕事をはじめ、『国宝』(6/6公開)の音楽も手がけ、注目される音楽家・原摩利彦が手がけている他、2024年度の賞レースを席巻した『夜明けのすべて』の撮影・月永雄太と、照明・秋山恵二郎が参加するなど、日本を代表する俳優と新鋭のキャストそして、日本映画の第一線で活躍するスタッフが揃い、極上の人間ドラマを完成させた。
雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎。
幼い息子を亡くした喪失感から、幽霊のように坂の多い街を漂う小浦治(オダギリジョー)。
妻の恵子(松たか子)とは、別居中だ。この狭い町では、元同僚の陣野(森山直太朗)と恵子の関係に気づかないふりをするのも難しい。
働いていた造船所が潰れてから、新しい職に就く気にもならずふらふらしている治の前に、妹・阿佐子(満島ひかり)が、17歳の娘・優子(髙石あかり)を連れて訪ねてくる。おいしい儲け話にのせられた阿佐子は、1人で博多の男の元へ行くためしばらく優子を預かってくれという。
こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに……。
高校へ行かずアルバイトをはじめた優子は、そこで働く先輩の立山(高橋文哉)と親しくなる。
懸命に父親代わりをつとめようとする治との二人の生活に馴染んできたある日、
優子は、家を訪れた恵子が治と言い争いをする現場に鉢合わせてしまう……。
『夏の砂の上』(2025年/日本)
監督・脚本:玉田真也
原作:松田正隆(戯曲『夏の砂の上』)
出演:オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、森山直太朗、高橋文哉、篠原ゆき子、満島ひかり、光石研、斉藤陽一郎、浅井浩介、花瀬琴音
配給:アスミック・エース