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ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)- Gaza-Strophe, Palestine

5月10日(土)13:30の回【1日限定上映】

© L'Yeux Ouverts / Iskra 2010

日時

5月10日(土)13:30の回【1日限定上映】

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

【「 Education 4 Gaza / ガザに教育を」支援キャンペーンについて】

この度、「ガザの子供達の教育と心理ケアを行う現地プロジェクト : Education 4 Gaza / ガザに教育を」のための寄付を募る支援キャンペーンを立ち上げました。
このプロジェクトは、『ガザ=ストロフ ーパレスチナの吟ー』の出演者であり現在もガザ南部で避難生活を送っている、パレスチナ人権センター(PCHR)のアブデルハリム・アブサムラさんが中心的に関わり、本作監督のサミール・アブダラ、ケリディン・マブルークがフランスでの支援キャンペーンに全面的に関わっています。
私たち配給団体Shkranは彼らの意思に連帯し、また、現時点で行える具体的なガザへの支援の一つとして協力できたらとの思いで、日本版支援キャンペーンを立ち上げました。
フランスではすでに寄付と支援活動の実績があるキャンペーンに賛同するかたちを取っています。(フランスでは既に54000ユーロ以上(約860万円)の寄付を集め、現地での支援が始まっています)
イスラエルの爆撃により学校や大学などの教育機関が組織的に破壊されたガザから、「衣食住と同じように子供達には教育の機会が必要不可欠」というメッセージが届いています。
「Education 4 Gaza / ガザに教育を」支援キャンペーンは、ガザの子供達の学びの場の運営を支え、また心理ケアやレクリエーションなど子供達の心が休まる場をつくる支援になります。
2023年10月以降、ガザで進行するジェノサイドを目の前に「何かできないか」という思いを抱えている方は多いと思いますが、その思いを集めてひとつのアクションにつながればと願っています。
みなさんの思いとお力と共にこの支援キャンペーンを成功させ、ガザに届けられたらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

🍉ご支援・詳細はこちらをご覧下さい🍉
↓↓↓
https://for-good.net/project/1001689

キャンペーン期間:3月31日(月)~5月11日(日)

メディア掲載
中東ジャーナリスト・川上泰徳氏による「 Education 4 Gaza」と支援キャンペーンの取材記事


上映後トークイベント開催

5月10日(土)13:30の回上映後

登壇者:川上泰徳(中東ジャーナリスト)、二口愛莉(本作字幕翻訳・配給Shkran代表)

川上泰徳(中東ジャーナリスト)
元朝日新聞記者。中東特派員としてカイロ、エルサレム、バグダッド駐在。中東報道で2002年ボーン・上田記念国際記者賞。退社後、フリーランスとして中東関連の記事、書籍を執筆。最新刊「ハマスの実像」(集英社新書)、他に「中東の現場を歩く」(合同出版)「イスラムを生きる人びと」(岩波書店)
二口愛莉(本作字幕翻訳・配給Shkran代表)
『ガザ=ストロフ −パレスチナの吟−』の字幕を制作、日本公開を目指し友人らと配給団体Shkranを立ち上げ全国で上映活動を行う。
監督トークの通訳や、両監督が取り組む「ガザ・フェイス 私たちは数じゃない!」の日本への紹介、「Education 4 Gaza」日本版支援キャンペーンの立ち上げなども行なっている。

1948年から、ずっとカタストロフ大惨事を生きてきた

フランスTVグランプリ(第15回マルセイユ国際ドキュメンタリー・ルポルタージュ映画祭)
審査員賞グランプリ&若手ジャーナリスト審査員賞(第21回ペサック国際歴史映画祭)
アハメド・アッティア賞(第12回バルセロナMEDIMED)
エル・アルド賞(カリアリ・アルアルド映画祭)

2023年10月中旬、イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃開始から10日後、監督のケリディン・マブルークからショートメッセージが届いた。「撮影から10年以上経ってもこの映画が今日的意義を持つとは思わなかった」と。
パレスチナの人々は常に西洋の視点から描かれ死亡者数という数に還元されてきたが、一人一人の顔を描き世界に伝えることがこの作品の第一の目的だったと振り返り、「パレスチナには世界の問題が凝縮されている」と強調する。
本作はガザの地で生きる人々の姿を丁寧に描きながら、同時にパレスチナ問題の背景にある西洋諸国による二重基準、構造的暴力について浮かび上がらせる。
多くの人々が、これは明らかにジェノサイドだ、と声を上げる悲惨な状況が続く中(2024年8月現在)、人々の姿と歴史を知ることから変わる可能性を問いかける。

【STORY】

全ての宗教において神の名は「平和」だ

2008年12月末から2009年1月にかけてイスラエルによるガザの大規模侵攻が勃発。監督のサミール・アブダラとケリディン・マブルークは、停戦の翌日にパレスチナ人権センターの調査員と共にガザに入る。
爆撃で両親兄弟を失った子ども、目の前で家族を銃撃された男性、土地を奪われ逃げてきた人々…「顔を持つ」一人一人の証言が記録されるとともに、パレスチナを代表する詩人、マフムード・ダルウィーシュの詩が引用され、ガザの人々が生きてきた歴史と記憶が呼び起こされる。 

監督:サミール・アブダラSamir Abdallah

映画監督、エジプト系フランス人。『フランスのイスラム −伝統と現代の間で−』(1990)、『境界の作家たち、パレスチナの旅』(2004)、『革命のカイロ』(2011-)他多数。1991年に「L’Yeux ouverts」を設立、クリティカルな視点で現代世界を描く映画作品の上映会を国内外で行うネットワークを組織する。
作品・活動歴:https://www.cinemeteque.com/realisateur/samir-abdallah/

2023年10月以降のガザ攻撃で犠牲になった人々の「顔」をリアルタイムで世界に発信するプロジェクト「ガザ・フェイス」主要メンバー。
https://gazadesvisages.com/index.php/en/

監督:ケリディン・マブルークKhéridine Mabrouk

アートディレクター、映画監督、グラフィックデザイナー、イラストレーター、バンド・デシネ作家。アルジェリア系フランス人。アラブ文化、中央アジア文化の造詣が深く、2009年、2010年にはアートディレクターとしてパリ市のオリエンタリズムに関する展覧会を企画。監督作品として『美術 イスラムと西欧』(ブリティッシュ・カウンシル / 2011)、現代アラブ作家のドキュメンタリーシリーズを指揮制作(ブッカー賞 / 2012-2018)など。
同じく「ガザ・フェイス」主要メンバー。
作品・活動歴:https://www.cinemeteque.com/realisateur/kheridine-mabrouk/

「目の前で、無垢な子供が一人、殺されそうになっているならば、人々は必死で止めようとするだろう。傍観者は、最大限、非難されるはずである。
この当たり前のことが、何故、パレスチナとなると、まったく通じないのか? 街を丸ごと破壊し、市民を虐殺し続けるこの攻撃を黙許するほどの偽善が、罷り通っていいはずがない。
映画は、今日のガザ地区での惨劇を、高所から俯瞰するのではなく、パレスチナ人と同じ目の高さで記録し続ける。
もうたくさんだ。目を逸らすことなく、この現実を見るべきだ。」

平野啓一郎(小説家)

『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)-』(2011年/フランス・パレスチナ合作/アラビア語/フランス語字幕/92分)
監督・撮影:サミール・アブダラ、ケリディン・マブルーク 
日本語字幕:二口愛莉
配給:Shkran